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君だけのオールマイトの育成ゲームとやらが発売されて、勝己が全く構ってくれない。今日は家デートで買ってきた漫画を勝己がゲームしてる間隣で読んでいたのだが、私の推しキャラがいきなり爆死したので読むのを辞めた。
なんで急に爆死するんだよ…
推しにヤキモチ妬いて勝己そこにスタンバイしてた??と、綺麗に散った推しに悲しくなったので勝己に甘えようと思ったのだけどまさかのまだゲームしていた。
なんなら話しかけても聞いていない。
全く隠れオールマイトオタクめ。
こういう時、好きな事の邪魔をせずに大人しくしているのが正解なのだろうけどもふと、彼女が家に来てると言うのに一切構いもしないのはどうなのだと彼女としての何かに火がついた。
「ねぇ勝己、久しぶりにマリ車しない?」
「後でな」
「ねぇ、この間の課題どこまでだっけ?」
「課題終わったっつってたろ」
「あ、確かに」
「あ、私駅前のタピオカ飲みたい」
「今日定休日だぞ」
…全敗である。話しかけても無視することは無いが視線は完全ゲーム画面だ。彼女としてなんか悔しい。
だがしかしここで、「こっち向いてくれないとチューしちゃうぞ。うふっ」なんて言ってみても恐らく照れてくれる訳でも動揺も無く鼻で笑われて「やってみろや」なんて言われるのが落ちだろう。
そして私にそんな勇気は無い。
「ぶっ…かっぁら」
なのでいじけ気味に勝己のお菓子食べまくる作戦を決行したのだが、どちゃクソに辛くてのたうち回った。辛いものが嫌いじゃなかったが、お菓子の癖に辛すぎない??おかしいだろこの辛さ!!ゲッホゲッホと噎せて涙しながらテーブルに出してくれていた水を飲むが更に辛くなった気がする。
「何してんだばか」
呆れ気味にこっちを向いた勝己に、こんな事でまさかの視線をこっちに向けてもらえる事になるなんてと複雑になりながら激辛お菓子に涙目で未だ話せず噎せた。ゲームを置いて私を引き寄せた勝己が優しく背中を擦りながら新しくコップに水を入れてくれた。
「ほら、水。それと、お前用の菓子でも食って口の中誤魔化せ」
「……口の中ヒリヒリするぅ」
「人の菓子食うからだろ」
「だって勝己が構ってくれないからぁ」
「構ってもらおうと百面相してるのが面白くてついな」
まさかの確信犯だった。
「もう!勝己の膝でゲームの邪魔してやるから」
「はっ、てめぇが俺の邪魔になる訳ねぇだろ」
「つまり、ゲームの妨害にもなれないと…って何その顔は!」
「…ばーか、ほら。マリ車すんだろ」
「え、するー!」
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