始発
* name change *
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ガブリアスが苦しんでいる。
早く、助けなきゃ。
「来たぜ、ガブリアス。」
ガブリアスはこちらを一瞥すると破壊光線を再び放つ。
「ニンフィア、ムーンフォース。」
こちらも被害を受けるわけにもいかないので身を守る位はさせてもらう。
ニンフィアはムーンフォースを放った後、ミストフィールドを使用する。
ミストフィールドはドラゴンタイプの技のダメージが半減されるのだ。
そして、サトシによるガブリアスへの説得は開始し、なんとか首輪は破壊したようだった。
「良かった。凄いよサトシは…」
そう言って駆け寄ろうとした時、体が宙に舞う感覚がした。
どうやら足場が破壊光線により脆くなっていたようで、地面へと真っ逆さまだ。
ピカチュウも一緒に落ちてしまったようで、せめてピカチュウだけでもと思い、こちらに引き寄せる。
案外短い人生だったな。
落ちているうちに今までの記憶が浮かんでくる。
これが所謂走馬灯という奴なのだろうか?
なんて事考えているとサトシがこちらに向かってくる。
「サトシ!?なんでわざわざ!死ぬよ、」
「ルアもピカチュウも失えない大切な仲間だ。」
「それ言い訳になってないわ!でも、それも案外ありかもね。」
なんて落ちているにも関わらず呑気に会話をし始める。
悪くない人生だった。と思うと何者かに抱えられている。
逆光で見にくいが、どうやらメガバシャーモのようだ。
一体誰のだろうか。
「ありがとう。」
一言だけ伝えるとバシャーモはどこかへ飛んで行ってしまった。
「サトシくん!ルアちゃん!二人とも怪我はないかい?」
「はい、サトシとメガバシャーモのおかげで生きてます。」
「怪我はないです。ガブリアスも元に戻りましたよ。」
メガバシャーモにはほんとに感謝だね。
なんとか生きていたし。あと70年くらいは生きていけるかな。
夜空の中で赤い花火が散った気がした。