きっと、大丈夫だよ。
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side:ユウキ
SAFETYのゲームを余裕でクリアして、リングを1つ手に入れた僕とセイギくん。外に出てみれば案の定、さっきの男たちがリングを寄越せと言ってきた。
「まあそうカッカしないで」
セイギくんが笑みを浮かべる。
「あんたら、僕たちと組まないかな?」
斜めに出た柱に寄りかかりながら、僕は男らに提案する。ゲームを終えてすぐにセイギくんと考えたことだ。
「は?」
「やってみて分かった。ここのゲームでリングを獲っていくのは相当リスキーだし、それなりに時間もかかる」
僕の話にセイギくんが続ける。
「だったら集団作って、リング持ってるやつから奪ってったほうが手っ取り早いんじゃないかなあ」
「協力してくれたら、1000億円は山分け。悪い話じゃないよね」
「面白ぇ話だな…」
「ノッた」
僕とセイギくんの話に、男たちは乗り気になってくれたらしい。
彼らの様子にセイギくんがフッと笑みをこぼした。
本当、悪い笑顔だなあ。
セイギくんを敵に回さなくてよかったよ。
「おい、ほら見ろよ。早速いやがったぞ」
セイギくんは広場の向こう側を顎で指した。そこにいたのは咲ちゃんだった。首にリングをぶら下げている。
零くんにでももらったのかな?それにしても1人で歩いてちゃ危ないのに。零くんたちどこに行っちゃったのさ。
「ちょっと本気?相手は女の子だよ?やめときなって」
「んだよお前、あのガキに気でもあんのかよ」
セイギくんそこ?笑いそうになるのを堪えた。たとえ僕があの子を好きだって言ったところで、やめるわけないだろうに。
「やだなあ、僕は面倒ごとに巻き込まれたくないだけだって。昨日言ったこと忘れたの?零って奴の妹ちゃんだよ?」
僕は、やめてよそんな冗談、と笑って、咲ちゃんに標的が向かないように仕向けた。
零という名前を聞いて、セイギくんはチッっと舌打ちすると、咲ちゃんが歩いていくのとは逆方向に歩き出した。
君に1つ貸しだからねえ。
咲ちゃんの背中を見ながら口には出さずに心の中で呟く。
「ユウキ、早くしろ」
「はいはーい」
セイギくんに返事をして、彼らを追いかけた。さて、ターゲットになるのは誰かな?
SAFETYのゲームを余裕でクリアして、リングを1つ手に入れた僕とセイギくん。外に出てみれば案の定、さっきの男たちがリングを寄越せと言ってきた。
「まあそうカッカしないで」
セイギくんが笑みを浮かべる。
「あんたら、僕たちと組まないかな?」
斜めに出た柱に寄りかかりながら、僕は男らに提案する。ゲームを終えてすぐにセイギくんと考えたことだ。
「は?」
「やってみて分かった。ここのゲームでリングを獲っていくのは相当リスキーだし、それなりに時間もかかる」
僕の話にセイギくんが続ける。
「だったら集団作って、リング持ってるやつから奪ってったほうが手っ取り早いんじゃないかなあ」
「協力してくれたら、1000億円は山分け。悪い話じゃないよね」
「面白ぇ話だな…」
「ノッた」
僕とセイギくんの話に、男たちは乗り気になってくれたらしい。
彼らの様子にセイギくんがフッと笑みをこぼした。
本当、悪い笑顔だなあ。
セイギくんを敵に回さなくてよかったよ。
「おい、ほら見ろよ。早速いやがったぞ」
セイギくんは広場の向こう側を顎で指した。そこにいたのは咲ちゃんだった。首にリングをぶら下げている。
零くんにでももらったのかな?それにしても1人で歩いてちゃ危ないのに。零くんたちどこに行っちゃったのさ。
「ちょっと本気?相手は女の子だよ?やめときなって」
「んだよお前、あのガキに気でもあんのかよ」
セイギくんそこ?笑いそうになるのを堪えた。たとえ僕があの子を好きだって言ったところで、やめるわけないだろうに。
「やだなあ、僕は面倒ごとに巻き込まれたくないだけだって。昨日言ったこと忘れたの?零って奴の妹ちゃんだよ?」
僕は、やめてよそんな冗談、と笑って、咲ちゃんに標的が向かないように仕向けた。
零という名前を聞いて、セイギくんはチッっと舌打ちすると、咲ちゃんが歩いていくのとは逆方向に歩き出した。
君に1つ貸しだからねえ。
咲ちゃんの背中を見ながら口には出さずに心の中で呟く。
「ユウキ、早くしろ」
「はいはーい」
セイギくんに返事をして、彼らを追いかけた。さて、ターゲットになるのは誰かな?