スマイル真島
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私のシフトの日、ほぼ毎回来店される常連客の真島さん。
毎回神室デラックスバーガーセットを頼む人。
初めて接客した時はその見た目にびっくりして震えたけど、怖そうな見た目とは裏腹に人懐っこい笑顔で「ネェちゃんおおきに!また来るわ!」と優しくしてくださったのだ。
神室町は治安が悪くてお客様は神様思考の人が多く理不尽なクレームを入れられたりするのがしょっちゅう。
そんな中店員に横柄な態度を取らない真島さんは店員の中からも好かれるお客様のひとりだった。
「いらっしゃいませ、いつものでよろしいですか?」
「おう、いつもので頼むわ!」
「……ぉ?」
「どうなさいました?」
「なんやこのスマイル0円ちゅーのは」
「あー……頼まれる方はほぼ居ないんですけど簡単に言えば店員から笑顔の提供、ですかね」
「ほぉーん?」
「サービスというかなんというか……本当に無いものとして扱ってはいるんですけd」
「ネェちゃんのスマイルはもらえるんか?」
「え?」
「せやから、ネェちゃんのスマイルほしいわ。くれるか?」
苦手だけどやるしかない。
少しぎこちない笑顔を見せるとパァアッと顔が明るくなり
「午後からの仕事も頑張れそうな気ィしてきたわ!おおきになぁ!」
と商品の入った袋を受け取りながら言う真島さん。
あんなので喜んで貰えるなら恥ずかしかったけどやったかいがあったかな。
「ぁ、せやネェちゃん。」
───次からは神室デラックスバーガーセットとスマイルが俺のいつもの、になるでよろしくな!
ヒヒッ、と特徴的な笑みを浮かべ機嫌良さそうに帰っていく真島さんの後ろ姿を見ながらこれから大変な日々になりそうだ、と思うのであった。
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