みんなのアイドル吾朗
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ま、まぶしい…なんだあのギンギラギンな衣装は。
完全に浮いている。場所も時代もなにもかも。
できることならば関わり合いたくないものだ。
足早にその場を立ち去ろうとする。
「おう、ネエチャン。」
「ヒッ、」
話しかけられてしまった、そして思わず反応してしまった。
私の人生終わった。
絶対無視するって決めてたのに…!
急いてるんで、とパッと顔を上げるとそこにはシュッとして綺麗な顔した眼帯の男が。
眼帯?…いやこわいこわいこわい。
「なんや、覚えとらんのかい。寂しいのぅ、、」
「ぇ、え?」
こんなにヤクザな人は知り合いに居ない。
「ひ、人違い、じゃないですか、、?」
「やっぱそうやんなぁ、覚えとらんみたいや。」
そんな眉毛を下げてあからさまにしょぼくれた顔するのやめてほしい。
いや本当に知らないんだって。貴方みたいなタイプの友達や知り合いいないんだもん。
こわいよ、新手の詐欺かなんかなのかな…
「小学校のときに同じクラスやった真島吾朗や」
真島吾朗…まじま…ごろう……。
「も、もしかしてあのごろうくん!???」
「お、やっと思い出してくれたか!いやぁ〜忘れ去られてたらどうしようかと思ったわ!!」
まさかこんなところで再会するとは。
ガラッと変わってしまった見た目とあの頃には聞くことは無かった関西弁にすっかり惑わされてしまったが、きっとあの吾朗くんである。
私はふと昔の記憶がよみがえった。
「#da=1#」
「ん?ごろーくんどうしたの?」
「ぼく、#da=1#とけっこんしたい」
「けっこん?」
「うん、おとなになったらできるんだ。ずっといっしょにいたい。おとなになったらぜったいおむかえにくるから。」
「うん!けっこん、しよう!わたしまってるね!」
そんな記憶を思い起こしていると目の前の吾朗くんはそっと片膝を地面につき、私の手を取りつぶやいた。
「長い間待たせてすまんかった。俺は今日、#da=1#とのあの頃の約束を守りにきたんや。」
────俺の愛しいシンデレラ。迎えに来たで。
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