野分
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━━━9月の ある日。
悠紀「えっ!家賃なら払ってますよ?…じゃなくて…?…あぁ…そうなんですか…急ですけど、仕方ないですね…わかりました……」
私は、住んでいるアパートの大家さんからの電話を受け、呆然としていた。
大学入学直後から住む このアパートから退去するよう言い渡されてしまったのだ。
高齢の大家さんは、このアパートと土地を親戚に譲ることにしたそう。
ところが、地盤沈下と それに伴う建物の歪み傷みが思いのほか酷く…
新しい大家さんは、できるだけ早く建て替えたいとのこと。
(だからって、退去期限が11月末は早すぎる………)
あと2か月足らず。
バイトもあるし、
演劇部の次の公演で使う衣装も仕上げたいし…
間に合うかなぁ…?
━━━ところが、忙しい日々が続く中…
そら「悠紀ちゃん、天気予報見た?台風来るらしいよ。」
昴「建て替えを急ぐようなアパートにいて大丈夫か?」
瑞貴「石神さん、出張中でしょう?官邸に避難した方がいいんじゃない?」
SPのみんなは、心配してくれるけど…
悠紀「いくら何でも、壊れない…………と思う」
“ヒュ━━━━ゥ……”
“ザザ━━━ン!”
(まだ台風は遠いから、今のうちに少しでも進めなくちゃ…)
なかなか進まない荷物整理。
時間だけが過ぎていく。
やがて、すっかり日は暮れ……
“ピュゥゥゥゥゥゥ!!”
悠紀「うわっ!すごい風!怖いけど、できるだけ作業進めよう……」
その時。
悠紀「あっ!」
停電で、部屋は 真っ暗になった。
悠紀「困ったな…懐中電灯は確か、この辺に…あった!」
用意していた、ミニランタン型懐中電灯をテーブルに置いて点灯する。
LEDの光は明るいけれど、小さいので頼りない。
“♪~~♪~~♪”
その時、スマホが鳴りだした。
悠紀「スマホ、どこに置いたっけ…あった!………え?切れた?充電切れ?」
片付けに集中しすぎて、スマホの充電を忘れるなんて……
悠紀「今の着信、誰だったんだろう?…どうしよう、連絡取れない………」
“ヒュ━━━━ゥ!”
“ガタ━ン!!”
悠紀「わっ!家が揺れてる!?……壊れる?」
“カタカタ………ザァーッ!”
(こんなことなら、官邸に行けば良かったな……)
“ドンッ!!”
悠紀「きゃあ!何かドアに当たった!?」
本当に壊れ………
悠紀「えっ!家賃なら払ってますよ?…じゃなくて…?…あぁ…そうなんですか…急ですけど、仕方ないですね…わかりました……」
私は、住んでいるアパートの大家さんからの電話を受け、呆然としていた。
大学入学直後から住む このアパートから退去するよう言い渡されてしまったのだ。
高齢の大家さんは、このアパートと土地を親戚に譲ることにしたそう。
ところが、地盤沈下と それに伴う建物の歪み傷みが思いのほか酷く…
新しい大家さんは、できるだけ早く建て替えたいとのこと。
(だからって、退去期限が11月末は早すぎる………)
あと2か月足らず。
バイトもあるし、
演劇部の次の公演で使う衣装も仕上げたいし…
間に合うかなぁ…?
━━━ところが、忙しい日々が続く中…
そら「悠紀ちゃん、天気予報見た?台風来るらしいよ。」
昴「建て替えを急ぐようなアパートにいて大丈夫か?」
瑞貴「石神さん、出張中でしょう?官邸に避難した方がいいんじゃない?」
SPのみんなは、心配してくれるけど…
悠紀「いくら何でも、壊れない…………と思う」
“ヒュ━━━━ゥ……”
“ザザ━━━ン!”
(まだ台風は遠いから、今のうちに少しでも進めなくちゃ…)
なかなか進まない荷物整理。
時間だけが過ぎていく。
やがて、すっかり日は暮れ……
“ピュゥゥゥゥゥゥ!!”
悠紀「うわっ!すごい風!怖いけど、できるだけ作業進めよう……」
その時。
悠紀「あっ!」
停電で、部屋は 真っ暗になった。
悠紀「困ったな…懐中電灯は確か、この辺に…あった!」
用意していた、ミニランタン型懐中電灯をテーブルに置いて点灯する。
LEDの光は明るいけれど、小さいので頼りない。
“♪~~♪~~♪”
その時、スマホが鳴りだした。
悠紀「スマホ、どこに置いたっけ…あった!………え?切れた?充電切れ?」
片付けに集中しすぎて、スマホの充電を忘れるなんて……
悠紀「今の着信、誰だったんだろう?…どうしよう、連絡取れない………」
“ヒュ━━━━ゥ!”
“ガタ━ン!!”
悠紀「わっ!家が揺れてる!?……壊れる?」
“カタカタ………ザァーッ!”
(こんなことなら、官邸に行けば良かったな……)
“ドンッ!!”
悠紀「きゃあ!何かドアに当たった!?」
本当に壊れ………
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