白い花

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主人公

━━━━夢のような結婚式を無事に終え…

石神さんと私は、今夜宿泊するホテルに着いた。


部屋の中は、新婚の私たちのために、色とりどりの花が飾られている。

テーブルの上
ベッドサイド…
………

悠紀「……………////」

急に恥ずかしくなった私は、慌ててベッドから目を離し、ソファーに座った。


石神「暑いのか?顔が赤いぞ」

そう言いながら、石神さんは、私のすぐ横に座った。



石神「クチナシの香りがする…」

悠紀「あ…髪飾りにも香水をつけていたから…」


私は、首筋に石神さんの吐息を感じてドキドキする。


石神「いい香りだ」


悠紀「あ、あの、そんなに嗅がれたら……私の小学生の時のクチナシみたいに枯れちゃいますよ?」

精一杯の冗談。

石神「それが枯れたのは、悠紀のせいじゃない」

悠紀「え?」

石神「クチナシの花びらは非常にデリケートで、ほんの少しでも傷がつけば、そこからすぐに茶色く変色し始める。
水揚げも悪く、切り花にすると せいぜい一日しかもたないそうだ。」


悠紀「そう…だったんですね」

石神「9月のクチナシも悪くない……」

悠紀「あっ……」

石神さんに肩を抱かれた……
次の瞬間、私の身体はソファーに押し倒されていた。

石神さんの顔が近づいて、私は目を閉じ………


石神「俺は何度も悠紀を待たせ、心配させてきた」

悠紀「…………………」

石神「この先も何度も傷つけて、悠紀という花が枯れてしまうのではないかと悩んできた」


ゆっくり目を開けると、不安そうな石神さんの顔があった。



悠紀「……私は、そんなに弱い花じゃないです」



石神「………………そうか……………そうだったな」


ようやく、石神さんの顔は、私だけに見せる穏やかな笑顔に変わる。


石神「俺が守る……この清らかな花を、艶やかな葉を……」


悠紀「んっ……………////」


石神「俺だけの……………」





ひらり。

ソファーから舞い落ちたのは……






----Forever----
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