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あいうえお作文【懺悔編】
『知っていた』
[し]
知らぬこと、とは言いません
[つ]
辛いのは私の方も同じです
[て]
手間取る仕事を片付けて
[い]
今すぐ貴女に会えるのならば
[た]
ためらうことなく貴女を抱こう
もうすぐクリスマス。
悠紀は、石神の部屋で、彼を待っていた。
冷蔵庫にはケーキと…、スパークリングワインが冷えている。
ソファには、リボンが掛けられた、大きめの紙袋。
準備は万端。
クリスマスは仕事が入ってしまった石神の為に、ひと足早く今夜二人で過ごすことにしていたのだが…。
今日辺りで仕事に区切りが付くだろう、と聞いていたけれど。
石神たちの仕事に「予定外」はつきもの。
悠紀「はぁ……。あ、溜め息なんかついちゃダメだよね。石神さん、頑張ってるんだもの……」
そう自分に言い聞かせつつ、つい、沈黙したままの携帯に目が向く。
悠紀「………………」
やがて、時計の針は真上で寄り添い、日付が変わろうとしていた。
カチャ
玄関の鍵が開く。
石神「ただいま。」
悠紀「あっ、石神さん、お帰りなさい!」
玄関で、悠紀は石神の胸に飛び込んだ。
コートが冷たい。
悠紀「寒かったでしょう?シチュー食べて、暖まって下さい。」
石神「あぁ、ありがとう。」
食事を終えてソファに座る。
久しぶりに二人だけの のんびり過ごす時間。
悠紀「あっ、そうだ!これ、クリスマスのプレゼントです。」
悠紀は リボンが掛かった紙袋を石神に渡した。
中から出てきたのは…。
石神「これは…、悠紀が?」
悠紀「はい!何とか間に合って良かったです。着てみて下さい♪」
悠紀からのクリスマスプレゼントは、濃いグレーで縄編み模様の入った、手編みのセーター。
悠紀「よかった!サイズ、ちょうどいいみたいですね。」
石神「これだけのモノを編むのは大変だっただろう?……まさか、…いや、何でもない。ありがとう、悠紀。」
悠紀「………?」
石神の脳裏に、ムカつくオトメンの顔が一瞬よぎったが。
今ここで、悠紀の口から その名を聞きたくなくて、グッとこらえる。
悠紀「今日、会えて良かったです。」
石神「今日、俺が帰れなかったら、悠紀は一晩中 ケーキの前でお預けだからな。……良かったな、食いしん坊さん?」
悠紀「えっ?…もうっ!……私、ずっと石神さんに会いたくて……………」
言葉が続かず、悠紀は俯いた。
石神「………………………」
石神は、黙って悠紀を抱きしめる。
(わかってる。わかってるさ……
俺だって…
どれ程 悠紀に会いたかったか……)
石神「待たせて悪かった。……セーター、あったかいな。……今夜は、もう離さない。」
悠紀「はい……/////」
抱き合う二人の窓の外では、静かに 白い雪が舞い降り始めていた。
――END――
石神さんにセーターを編んであげたくて、こんなお話、書いてみました。
( ̄∀ ̄)似合うかな?
『知っていた』
[し]
知らぬこと、とは言いません
[つ]
辛いのは私の方も同じです
[て]
手間取る仕事を片付けて
[い]
今すぐ貴女に会えるのならば
[た]
ためらうことなく貴女を抱こう
もうすぐクリスマス。
悠紀は、石神の部屋で、彼を待っていた。
冷蔵庫にはケーキと…、スパークリングワインが冷えている。
ソファには、リボンが掛けられた、大きめの紙袋。
準備は万端。
クリスマスは仕事が入ってしまった石神の為に、ひと足早く今夜二人で過ごすことにしていたのだが…。
今日辺りで仕事に区切りが付くだろう、と聞いていたけれど。
石神たちの仕事に「予定外」はつきもの。
悠紀「はぁ……。あ、溜め息なんかついちゃダメだよね。石神さん、頑張ってるんだもの……」
そう自分に言い聞かせつつ、つい、沈黙したままの携帯に目が向く。
悠紀「………………」
やがて、時計の針は真上で寄り添い、日付が変わろうとしていた。
カチャ
玄関の鍵が開く。
石神「ただいま。」
悠紀「あっ、石神さん、お帰りなさい!」
玄関で、悠紀は石神の胸に飛び込んだ。
コートが冷たい。
悠紀「寒かったでしょう?シチュー食べて、暖まって下さい。」
石神「あぁ、ありがとう。」
食事を終えてソファに座る。
久しぶりに二人だけの のんびり過ごす時間。
悠紀「あっ、そうだ!これ、クリスマスのプレゼントです。」
悠紀は リボンが掛かった紙袋を石神に渡した。
中から出てきたのは…。
石神「これは…、悠紀が?」
悠紀「はい!何とか間に合って良かったです。着てみて下さい♪」
悠紀からのクリスマスプレゼントは、濃いグレーで縄編み模様の入った、手編みのセーター。
悠紀「よかった!サイズ、ちょうどいいみたいですね。」
石神「これだけのモノを編むのは大変だっただろう?……まさか、…いや、何でもない。ありがとう、悠紀。」
悠紀「………?」
石神の脳裏に、ムカつくオトメンの顔が一瞬よぎったが。
今ここで、悠紀の口から その名を聞きたくなくて、グッとこらえる。
悠紀「今日、会えて良かったです。」
石神「今日、俺が帰れなかったら、悠紀は一晩中 ケーキの前でお預けだからな。……良かったな、食いしん坊さん?」
悠紀「えっ?…もうっ!……私、ずっと石神さんに会いたくて……………」
言葉が続かず、悠紀は俯いた。
石神「………………………」
石神は、黙って悠紀を抱きしめる。
(わかってる。わかってるさ……
俺だって…
どれ程 悠紀に会いたかったか……)
石神「待たせて悪かった。……セーター、あったかいな。……今夜は、もう離さない。」
悠紀「はい……/////」
抱き合う二人の窓の外では、静かに 白い雪が舞い降り始めていた。
――END――
石神さんにセーターを編んであげたくて、こんなお話、書いてみました。
( ̄∀ ̄)似合うかな?
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