雪うさぎ
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[ゆ]
ゆらゆらと
[き]
綺麗に揺れる
[う]
潤んだ目
[さ]
囁きながら
[き]
キスを落とした
「悠紀、久しぶりに会えたのだから、もっと良く顔を見せて下さい。」
俺は、ソファーで悠紀を抱き寄せ、その額にキスを落とした。
『……………///』
「どうしたんです?さぁ、私の目を見て。」
今度は、真っ赤に染まった頬にキス。
『石神さん………///』
「もういい加減、名前で呼んでくれませんか?」
『……ひ、ひで……き…さん……///』
「うん?聞こえませんよ?」
俺は、悠紀の目を覗き込む。
『…秀樹さん!…///』
悠紀は潤んだ瞳で俺を見つめ返した。
「よくできました。ご褒美です。」
ゆっくりと唇を重ねる。
口付けが深くなるにつれ、悠紀の身体が脱力するのを感じた俺は、抱き締める腕の力を強めた。
『んっ………ふっ……あの……』
「何ですか?」
『雪うさぎが……溶けちゃいます。』
珍しく、雪が積もった東京。
テーブルの上には、悠紀が作った雪うさぎがあった。
「たくさん作りましたね?」
『SP や公安の皆さんの人数分です。』
「………………」
悠紀を改めて抱き寄せると。
南天の実の目が、こちらを見ている。
暖かい室内で、じわじわ溶けて水に変わっていく雪うさぎたち。
「後で また作ればいい。」
雪が降りだした。
また雪うさぎを作れる位、積もるだろう。
悠紀…今度は、二つだけに してくれないか?
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