せいぎ の みかた

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主人公

※公式の石神さんと違う設定です。




区民祭の後、料理屋では、打ち上げで盛り上がっていた。



海司「大人になってヒーローやるとは思わなかったっス。ガキの頃、ヒーローごっこをよくやったけど、俺、怪獣役ばっかだったし。」

黒澤「懐かしいですね。俺もヒーローごっこしましたよ。
石神さんはしたんですか?」


石神「するわけないだろ」


そら「どうせスパイは、自動的に悪役の幹部にされてそうだよね。」



石神「………」


黒澤「あれ?もしかして…。」


石神「外の空気に当たってくる。」



石神は、中庭に出るとベンチに座り、冷たい月を見上げた。





『おーい、石神、山野~、ヒーローごっこやろうよ。お前ら、イシガミラ将軍と怪人ヤマノンな』

石神「……」

山野「ぼくたち、今から塾なんだ」

『ふーん、つまんねぇの。大変だな 中学受験』

山野「じゃあね。」

石神「………」




山野「いつも悪役なんて、やってられないよ。」

石神「フン、バカバカしい。オレはいっぱい勉強して、将来日本の為に働く本物のヒーローになるんだ」

山野「ぼくも、ヒーローになれるかな?」

石神「…なれるさ。なろうよ。」

山野「うん!」




アイツは外交官、俺は公安の捜査官になった。表舞台には立てないが、この仕事に誇りを持っている。俺たちは、ヒーローになれたのか?



――実感は、全くない。





悠紀「……さん、石神さん、風邪ひきますよ」

悠紀が来た。隣に座り、頭を俺の肩に預けてくる。俺は悠紀を抱き寄せた。

悠紀「あったかい。こうしていると、石神さんに守られてるって感じで安心します。」


石神「悠紀……」




そら「悠紀ちゃーん、どこ~?」






石神「はぁ……行こうか。」

悠紀「…もう少しだけ…」



ただ、守りたい。

別に、ヒーローなんて…
呼んでもらえなくたって、いいじゃないか。




――END ――
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