くずは
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「葛葉、夕飯何がいい?」
「んー、ハンバーグ」
「おっけ」
挽き肉あったかな、と冷蔵庫の方に歩いていけば、くい、と引っ張られる腕
「なくても、俺が買ってくるから」
外出ないで。
引っ張られた勢いのまま、彼の腕の中へ
そのまま耳元で、あんまりにも弱弱しく囁かれる
「うん、わかってる」
外には出ないよ、そう言って彼の背中へ腕を回すと、ほう、と安心したような声がする
正直、彼がこういうタイプだということも、私のような平々凡々な女にこうなっていることも未だに信じられない
執着
固執
そう言った言葉よりも、ひとりになりたくない気持ちのだけなのはないかと、本気にならないように保険をかけて
ぽいと棄てられた時のために自分の心を守っている
「ねぇ、聞いてる?」
むすりとした葛葉と目が合ってハッとする
「ごめん、なに?」
「お風呂、今日は一緒に入りたいから待ってて」
「はーい」
私の頭を撫でる優しい手に、彼の言葉を信じられたら。と目を閉じた
好きで好きですきでたまらないんだよ
「早めに帰ってこれるようにするから、寝ないで待ってて」
「お昼寝して頑張るね」
「腹出して寝て風邪引かないようにな」
「葛葉じゃないんだから大丈夫ですぅ」
ふわりと笑った後に、口を尖らせて膨らむ頬
「はいはい。じゃあ、行ってきます」
「いってらっしゃい」
気を付けてね、とひらひら手を振るなお
「ん」
どうしようもなく愛おしい気持ちがあふれて、その手を掴んで手のひらにキスをした
END
「んー、ハンバーグ」
「おっけ」
挽き肉あったかな、と冷蔵庫の方に歩いていけば、くい、と引っ張られる腕
「なくても、俺が買ってくるから」
外出ないで。
引っ張られた勢いのまま、彼の腕の中へ
そのまま耳元で、あんまりにも弱弱しく囁かれる
「うん、わかってる」
外には出ないよ、そう言って彼の背中へ腕を回すと、ほう、と安心したような声がする
正直、彼がこういうタイプだということも、私のような平々凡々な女にこうなっていることも未だに信じられない
執着
固執
そう言った言葉よりも、ひとりになりたくない気持ちのだけなのはないかと、本気にならないように保険をかけて
ぽいと棄てられた時のために自分の心を守っている
「ねぇ、聞いてる?」
むすりとした葛葉と目が合ってハッとする
「ごめん、なに?」
「お風呂、今日は一緒に入りたいから待ってて」
「はーい」
私の頭を撫でる優しい手に、彼の言葉を信じられたら。と目を閉じた
好きで好きですきでたまらないんだよ
「早めに帰ってこれるようにするから、寝ないで待ってて」
「お昼寝して頑張るね」
「腹出して寝て風邪引かないようにな」
「葛葉じゃないんだから大丈夫ですぅ」
ふわりと笑った後に、口を尖らせて膨らむ頬
「はいはい。じゃあ、行ってきます」
「いってらっしゃい」
気を付けてね、とひらひら手を振るなお
「ん」
どうしようもなく愛おしい気持ちがあふれて、その手を掴んで手のひらにキスをした
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