言霊
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なまえはイヤホンをつけ、1人下校していた。
音楽を聴くのは好きだし、イヤホンをつけていればあまり話しかけられない。
「苗字は今日玉狛に行くのか?」
声に反応し、すぐ隣を見る。
烏丸くんが歩いていた。
なまえはうなづくと、曲のボリュームを下げた。
彼はそのまま隣を歩き続けた。
玉狛支部へ転属してから、学校から玉狛へ行く際に烏丸くんと一緒に歩くことが増えた。
隣のクラスだし、目的地が同じだから当然と言えば当然だろう。
でも、なまえは少しだけ気持ちが重くなった。
「烏丸くんと歩いているの誰?」
「え、知らない」
女子の探るような視線を感じる。
烏丸くんはモテるから、一緒に歩くだけで目立ってしまう。
烏丸くんはそんなことは全く気にならないようだけれど。
まず彼は、わたしがイヤホンを外さないことも気にしていないようだ。
ピロン
烏丸くんはポケットの中の携帯を確認した。
LIME画面にはわたしの名前。
『烏丸くんは音楽とか聴くの?』
「いや、あまり」
文章での問いかけに、言葉で答えてくれる。
話すことが苦手なわたしのことを考えて、栞先輩が提案してくれた方法だ。
小南先輩もこの方が安心できるらしい。
ピロン
『バイトで忙しいもんね』
「苗字はよく聴いているな」
ピロン
『うん、趣味なの。ひとカラにも行くよ』
「ひとカラ……」
言葉の意味は知っているが理解できない、といった顔をしている。
烏丸くんはひとカラとか絶対に行かなそうだ。
ピロン
『人と行ってみたい気持ちもあるけど、問題があって』
「小南先輩から聞いたけど、現国が苦手と同じ理由か?」
ピロン
『そうです』
「むしろ歌手に向いているんじゃないか」
とんでもない! 思わず首を勢いよく横に振る。
烏丸くんがモテるのはイケメンだからだけではなくて、こうやって人の長所を見られるところもあると思う。
修くんへのアドバイスを横で聞いていて思っていた。
単純だとは思うが、噂話をされたときの思い気持ちはどこかへ行ってしまった。
音楽を聴くのは好きだし、イヤホンをつけていればあまり話しかけられない。
「苗字は今日玉狛に行くのか?」
声に反応し、すぐ隣を見る。
烏丸くんが歩いていた。
なまえはうなづくと、曲のボリュームを下げた。
彼はそのまま隣を歩き続けた。
玉狛支部へ転属してから、学校から玉狛へ行く際に烏丸くんと一緒に歩くことが増えた。
隣のクラスだし、目的地が同じだから当然と言えば当然だろう。
でも、なまえは少しだけ気持ちが重くなった。
「烏丸くんと歩いているの誰?」
「え、知らない」
女子の探るような視線を感じる。
烏丸くんはモテるから、一緒に歩くだけで目立ってしまう。
烏丸くんはそんなことは全く気にならないようだけれど。
まず彼は、わたしがイヤホンを外さないことも気にしていないようだ。
ピロン
烏丸くんはポケットの中の携帯を確認した。
LIME画面にはわたしの名前。
『烏丸くんは音楽とか聴くの?』
「いや、あまり」
文章での問いかけに、言葉で答えてくれる。
話すことが苦手なわたしのことを考えて、栞先輩が提案してくれた方法だ。
小南先輩もこの方が安心できるらしい。
ピロン
『バイトで忙しいもんね』
「苗字はよく聴いているな」
ピロン
『うん、趣味なの。ひとカラにも行くよ』
「ひとカラ……」
言葉の意味は知っているが理解できない、といった顔をしている。
烏丸くんはひとカラとか絶対に行かなそうだ。
ピロン
『人と行ってみたい気持ちもあるけど、問題があって』
「小南先輩から聞いたけど、現国が苦手と同じ理由か?」
ピロン
『そうです』
「むしろ歌手に向いているんじゃないか」
とんでもない! 思わず首を勢いよく横に振る。
烏丸くんがモテるのはイケメンだからだけではなくて、こうやって人の長所を見られるところもあると思う。
修くんへのアドバイスを横で聞いていて思っていた。
単純だとは思うが、噂話をされたときの思い気持ちはどこかへ行ってしまった。
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