ミニマルグレース
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「葵ちゃんは残っていくの?」
「はい、ランク戦のログを見てから帰ります」
隊長は今日は東さんたちと飲み会らしい。
「影浦隊の試合? 会場で見ればよかったじゃない」
「会場だとハラハラしちゃって」
二宮隊と当たるときなんて、わたしまで緊張してしまう。
「そう。ーー好きなのね」
「はい。自分が出るときは緊張するんですけど、見るのは好きです」
「あら、誤魔化されたのかしら。ランク戦じゃなくて影浦くんのことよ」
わたしが カゲくんを 好き?
「影浦くんは同い年で、サイドエフェクト仲間なだけで……」
「そう。変なことを聞いちゃってごめんなさいね」
隊長は「遅くなっちゃダメよ」と言い残して作戦室を出た。
わたしが カゲくんを 好き
その言葉が頭の中を駆け巡る。
だってカゲくんは同い年で、サイドエフェクト仲間で、
ーー裏表がなくて、まっすぐで、実は優しい。
そうか、これが好きということなんだ。
意識した途端に顔が熱を持つのがわかった。
そしてある考えが浮かぶと、今度は頭を抱える。
カゲくんはもうこの気持ちに気付いているのではーー
隊長がわかってしまうくらいだ。わたしが意識する前にもう漏れ出ているはず。
でも、カゲくんはこれまでと変わらず接してくれている。
なぜだろう?
もしかしたら恋愛感情だけは受信できないのかもしれない。
唯一無二のサイドエフェクトだから確認することができないのが残念。
または、気付かないふりをしてくれているのかもしれない。
振るのはカゲくんも心が痛みそうだし、大いにありえる。
いや、カゲくんなら白黒はっきりつけたがりそうだ……
避けられていない。それだけでいい。
わたしはいろいろと考えるのを止めにした。
わたしの気持ちに応える気がなかったとしても、今までどおり一緒にいられるんだ。
それだけで十分幸せ。
葵は幸せを意識的に噛み締め、作戦室を出た。
「はい、ランク戦のログを見てから帰ります」
隊長は今日は東さんたちと飲み会らしい。
「影浦隊の試合? 会場で見ればよかったじゃない」
「会場だとハラハラしちゃって」
二宮隊と当たるときなんて、わたしまで緊張してしまう。
「そう。ーー好きなのね」
「はい。自分が出るときは緊張するんですけど、見るのは好きです」
「あら、誤魔化されたのかしら。ランク戦じゃなくて影浦くんのことよ」
わたしが カゲくんを 好き?
「影浦くんは同い年で、サイドエフェクト仲間なだけで……」
「そう。変なことを聞いちゃってごめんなさいね」
隊長は「遅くなっちゃダメよ」と言い残して作戦室を出た。
わたしが カゲくんを 好き
その言葉が頭の中を駆け巡る。
だってカゲくんは同い年で、サイドエフェクト仲間で、
ーー裏表がなくて、まっすぐで、実は優しい。
そうか、これが好きということなんだ。
意識した途端に顔が熱を持つのがわかった。
そしてある考えが浮かぶと、今度は頭を抱える。
カゲくんはもうこの気持ちに気付いているのではーー
隊長がわかってしまうくらいだ。わたしが意識する前にもう漏れ出ているはず。
でも、カゲくんはこれまでと変わらず接してくれている。
なぜだろう?
もしかしたら恋愛感情だけは受信できないのかもしれない。
唯一無二のサイドエフェクトだから確認することができないのが残念。
または、気付かないふりをしてくれているのかもしれない。
振るのはカゲくんも心が痛みそうだし、大いにありえる。
いや、カゲくんなら白黒はっきりつけたがりそうだ……
避けられていない。それだけでいい。
わたしはいろいろと考えるのを止めにした。
わたしの気持ちに応える気がなかったとしても、今までどおり一緒にいられるんだ。
それだけで十分幸せ。
葵は幸せを意識的に噛み締め、作戦室を出た。
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