ミニマルグレース
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あいつがこっちを見るとすぐにわかる。
他のヤツとは違う、肌をこそばゆくつつく感覚。
思わず首に手を沿わせた。
「カゲくん、大丈夫?」
「何がだよ」
駆け寄ってきた香坂を軽く睨む。
俺の暴力行為が原因でウチの隊はB級降格が決まった。
「責任を感じちゃってるんじゃないかと思って」
「おめーまでお説教かよ」
「違うよ。わたしはカゲくんのまっすぐなところ、いつも羨ましいと思ってるよ」
香坂は俺に悪意を向けたことがねえ。
「影浦隊は強いからすぐに昇格できるよ」
「そーかよ」
「またランク戦で当たろうね」
「ああ」
「次は削ってみせるんだから」
「それはねえな。ここ最近俺に当ててねえだろ」
「ねー、なんでだろう?」
振動感知のサイドエフェクトを使って死角にいる敵の位置を把握し、テレポーターでその裏に回って撃つ。それが香坂のスタイルだ。
前までは避けきれずにダメージを食らうこともあったが、最近はこいつが俺を感知するとわかるようになった。
他のヤツとは違う感情を向けて来るからーー
「実力の差だな」
あえて手の内を明かすようなことはしねえ。
いつか香坂はこの感情を自覚することがあるのか。
そのとき俺はどう応えるか。
「手加減はなしだよー」
暢気に笑う香坂の肩を軽く小突いた。
他のヤツとは違う、肌をこそばゆくつつく感覚。
思わず首に手を沿わせた。
「カゲくん、大丈夫?」
「何がだよ」
駆け寄ってきた香坂を軽く睨む。
俺の暴力行為が原因でウチの隊はB級降格が決まった。
「責任を感じちゃってるんじゃないかと思って」
「おめーまでお説教かよ」
「違うよ。わたしはカゲくんのまっすぐなところ、いつも羨ましいと思ってるよ」
香坂は俺に悪意を向けたことがねえ。
「影浦隊は強いからすぐに昇格できるよ」
「そーかよ」
「またランク戦で当たろうね」
「ああ」
「次は削ってみせるんだから」
「それはねえな。ここ最近俺に当ててねえだろ」
「ねー、なんでだろう?」
振動感知のサイドエフェクトを使って死角にいる敵の位置を把握し、テレポーターでその裏に回って撃つ。それが香坂のスタイルだ。
前までは避けきれずにダメージを食らうこともあったが、最近はこいつが俺を感知するとわかるようになった。
他のヤツとは違う感情を向けて来るからーー
「実力の差だな」
あえて手の内を明かすようなことはしねえ。
いつか香坂はこの感情を自覚することがあるのか。
そのとき俺はどう応えるか。
「手加減はなしだよー」
暢気に笑う香坂の肩を軽く小突いた。