野口衣織
夢主名前
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衣織side
年上。年下。5歳差。
そんなの関係なく、私はずっと名前ことが好きだった。そして、名前も私と同じ気持ちを持ってくれているっていうのも分かっていた。
4年前のライブ終わり、何気ない時に言われた言葉。
“私、衣織ちゃんのこと好きだよ……結構本気で、”
最初は冗談か?って思ったけど、耳まで真っ赤に染める名前の顔を見て、ちゃんと本気なんだって思えた。
その時に、あぁ名前も私と同じ気持ちなんだって分かって嬉しかった。だから私は、
“じゃあ早く大人になってね、私ずっと待ってるから。”
そう言って、16歳の名前が大人になるその日を、ずっと待つ覚悟を決めた。
けど、あれから4年経った今。
名前 は20歳になってちゃんと大人になった。なんならもう20歳じゃなくなるのに、いつになってもその日はやってくる気配がない。
名前は私との約束忘れちゃったの?
その思いで最近はずっとモヤモヤしている。
私から切り出してもいいけど、仮に名前がその話を忘れちゃっていたとしたら。あの時の言葉は若気の至りで、本気とは言ってたけど、そんな本気に捉えるものじゃなかったとしたら。…………なにより、私だけ本気だったとしたら。そう考えたら、怖くて私からは切り出せなくて。
でも私ももう26歳。
名前が本気じゃないなら、もうこの気持ちにも区切りをつけたい。いつまでも来ない日を待ってたって虚しいだけだし、何より、もうこれ以上名前の事を好きになって苦しくなりたくなかった。
だから決めた。
今度の2人での仕事の時の帰り道、怖くてもちゃんと私から切り出そう。それで覚えてなさそうだったら、もうキッパリ諦める。
………ほんとに、ずっとずっと昔から好きなんだけどな。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
「衣織ちゃんなんか今日元気ない?」
お仕事終わった後の事を考えてたら無意識に顔が強ばっていたらしい。名前にも分かるぐらい顔に出ちゃってたみたい。
衣織「そんなことないよ、めちゃくちゃ元気!」
「……そう?なんかいつもより顔が緊張?してたから、なんかあったなら言ってね。」
“こう見えて私ももう大人になったから!”
………なら、早く私との関係も大人にしようよ。
大人になった自覚があるなら、いつになったら私の名前になってくれるの?私ずっといい子に待てしてるんだよ?
そんなこと思っても、きっと名前には届かないんだろうな。
……ほんと、悲しい。
はあ、最悪。収録前に気分がドン底になっちゃった。
案の定収録はいつもより元気が出せなくて、周りからはいい感じだったみたいだけど、自分の納得行く感じではおわれなかった。
「ねえねえ衣織ちゃん、帰り一緒に帰らない?」
1人反省会をしてれば、この後の私としては好都合なことに名前の方から一緒に帰るのを誘ってくれた。だから、本来なら良くないけど、とりあえず今は仕事のことは忘れよう。
衣織「うん、帰ろっか。ちょうど名前と話したいことあったし。」
帰り道、久しぶりに2人だからか、それとも今日の私がいつもより少し元気が足りないからか、名前がずっと話をしてくれているから、中々切り出すタイミングがなくて、もうそろそろ別れ道っていうところまで来ちゃった。
いつもなら楽しい名前の話も今日は全然耳に入ってこないや。
「えっと、そういえば衣織ちゃん私に話したいことって……?」
また名前の方からきっかけを作ってもらっちゃった。情けない。でも名前のこういう、年下にも関わらず周りの見れる所も大好きなんだ。
私は覚悟を決めて切り出す。
衣織「…………あのさ、名前」
「なあに衣織ちゃん?」
優しい待ってくれるその目も好き。話し出すまで急かないところも本当に好きだった。
って、私無意識に失恋するやつみたいなこと考えてるじゃん、。笑 心では結ばれたいって思ってるけど、頭ではもう失恋モードなんだな。自分のことなのに他人事みたい。
衣織「名前はさ、昔のあの約束覚えてる、?」
「っ、え?」
っ〜〜〜〜、聞いちゃったっ。もう後戻り出来ない。これで忘れたとか言われたらもう私今まで通りに接するなんてできないよ……
「えっーーーーーと、」
衣織「4年前、私の事好きって言ったの覚えてない……?」
「っっ、」
あ、これ終わったかも。めちゃくちゃ名前の顔気まづそうじゃん。もう終わったじゃん私。あーーーーー、やばい。結構来るなこれ。
でももうここまで聞いちゃったんだ。最後までちゃんと終わらせたい。
衣織「ふっ、忘れちゃったか。私ずっと待ってたんだけどな。」
「っ!!!えっと、」
衣織「ほんとに、ずっとずっと待ってた。………ねぇ、ほんとに忘れちゃったの?」
本当に、本当に好きなんだよ。普通に考えたら5歳も下の子を好きになるっておかしいのかもしれない。でも、そんなの考えられないぐらい本当に好きだったんだよ。こんなに好きなのに、。
「わ、忘れてはないけど………」
衣織「じゃあなに?本気じゃなかった?」
「っ、そんなことは、」
もうこの反応で分かる。私の負けだ。
………そっか、本気じゃなかったんだ。やっぱり私だけだったんだ。痛い、胸が痛い。
衣織「………3回目はもうないよ、もう1回聞くね? 私の事好きって言ったのは嘘? あの約束は無かったことにしていいの?」
最後の悪あがき。ずっとずっと来ない日を待ってたんだから、これくらいは許して?
「………っ、うん、いいよ………」
衣織「っ!!!!!」
あーーーーー、やばい。本当に、、、。泣きそう、もうダメだ、帰ろう。
衣織「そっか、わかった。」
「っ、衣織、ちゃん……?」
衣織「気をつけて帰るんだよ、ばいばい。」
「え、衣織ちゃん……!」
普段だったら絶対しないけど、もう今は名前の顔を見れない。一緒に居られない。
………だからかな、いつもだったら絶対気づくはずなのに、今日はそんな余裕なくて名前のいつもの癖に気づけなかった。
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「はぁぁーーーー…………」
あれからどうやって家に帰ったかは覚えていない。気がついたら家にいてソファーに身体を沈めていた。
この4年間、なんだったらその前の片思い期間も含めて、私の恋した時間ってなんだったんだろ。ずっと、私の名前になる日が来るのを待ち望んで、その為にって言ったら酷いけど、それを1番の糧に頑張ってこの活動頑張れてたのに。
衣織「ははっ、結構きついなぁ……」
失恋、したんだよね私。
なんだろ、さっきまで泣きそうだったのに涙が出てこない。出てこないのに、泣きたい。心がぽっかり穴空いて痛い。
ブブッー
なんだろ。インスタの通知かな?
“ 名前がストーリーズを投稿しました。”
衣織「名前………」
神様は酷い。今1番見たくない人の名前をこうやって見せてくるんだから。いや、私が名前のイスンタだけ通知とってたのが悪いか。
ほぼ作業のように開いた名前のストーリーには。
衣織「っ!!!!」
“いつまで経っても意気地無しで、恥ずかしいからって色んなことから逃げる自分。こんな自分を変えたいのに、まだまだ大人にはなれてなかったな。”
っていう文章と一緒に、私たちの好きって言えなかったが流れていた。
こんなん投稿したらファンの人が勘ぐって騒いじゃうのに、何してんのよ名前……
でも、それを見た瞬間わかった。
そういえばあの話してる時、一切名前と目が合わなかった。 思いっきり名前の照れ隠しのくせが出ていた。えっとって目を逸らしながら言う時は絶対名前が照れている時か、何か誤魔化そうとする時だった。
衣織「っ、」
なんで気付けなかったんだよ、なに見逃してんだよ私っ……
このタイミングでその言葉、その曲のチョイス。
衣織「忘れてなんか、なかったんじゃんッ………」
もう1回、話したい、名前とちゃんと話したい。それで、
ピンポーン
衣織「、え?」
名前のことを考えてたら不意になったチャイム。
え、こんな時間に………?誰……?
宅配はこの時間には絶対来ない、メンバーだって誰か来る時は絶対先に連絡くれる。
ピンポーン
衣織「っ!!!」
また鳴った………え、怖い、誰だろ、もしかして誰かファンの人に後付けられてた………?
やばい、どうしよう本当に怖い、
どうしようって1人焦ってとりあえず誰かに連絡しようってスマホを手に取る。
ピコンっ
衣織「!!!!……っ、なんだLINEか……」
またインターホンなったのかと思ってびっくりした……。でもちょうど良かった、今連絡くれた人に話そう、
そう思って早く早くとはやる気持ちで名前を見ずにトーク画面を開いたら。
名前“衣織ちゃん、ごめん。今衣織ちゃんのマンションの部屋の前にいる。会いたいです、ドア開けてほしいです。”
衣織「!!」
名前が部屋の前に居る……?
本当か信じきれなくてドア穴を覗けば、涙いっぱになったお顔で俯きながら私がドアを開けてくれるのを待っている名前が居た。
そんな名前を見た瞬間、何を考えるでもなく、考える余裕もなく気づいたら鍵を開けてドアを開けていた。
………ガチャ、
「っ!!!!衣織ちゃん!!」
ガバッ
衣織「んわっ、、」
「衣織ちゃんっ、ッ、いおりちゃん………」
ドアを開けた瞬間、思いっきり飛びついてきた名前。急だったけど何とか抱きとめられた。よかった、好きな人を抱きとめられるぐらいの力があって。
衣織「名前……」
そのまま私の胸に顔を埋めて、私の名前を呼びながら泣いてる。
「衣織ちゃん、ごめん、ごめんねッ、わたし嘘ついちゃった………」
衣織「……… 」
「わたし、忘れてないの、ッ、冗談で言った訳でもないの………あの時ちゃんと本気で言ってた……」
衣織「っ、」
……やっぱり忘れて、なかったんだ………ちゃんと名前の口から忘れてないって聞けた………よかった、、本当によかった、ッ。やばい、泣きそう。でも泣きたくない、名前の前ではかっこいい私で居たいから絶対泣かない、
「でも、ずっとその時の約束本気にしてるの私だけだと思ってし、衣織ちゃんたまに首にキスマークみたいなのよくついてたし、ッ、だから、大人になっても中々全然話を切り出せなくて………」
衣織「……うん、」
「でもまさか衣織ちゃんもちゃんと本気で待っててくれて、嘘みたいで、夢みたいで、恥ずかしくて忘れたみたいなフリしちゃって……」
衣織「ふふっ、うん。」
泣きながら拙く文章ごっちゃだけど想いを伝えてくれる名前。愛おしい。好き。大好き。
さっきまでどん底の地獄みたいな気分だったのに。すごいな、奇跡って。
「だから、あの約束なかったことにしたくないです……ッ、ずっとずっと衣織ちゃんの事好きだったの、私も、衣織ちゃんのものになれる日をずっと待ち望んでたッ………」
衣織「っ、、」
ドキドキドキドキドキドキッ
っ〜〜〜〜、さっきまでとは別の意味でやばい。ドキドキがすごい。心臓の鼓動が信じられない速さでドクドクなってる。ドッグドッグ。
衣織「………… 名前」
「………グスッ、衣織ちゃん、」
衣織「ふふっ、本当によかった。私名前が本当は本気じゃなかったって思ってさっきまで死にそうだったんだから。」
「っ、ごめんね、」
衣織「ううん、今こうして私の腕の中に居てくれてるから許す。全部チャラ。」
「っ!!衣織ちゃん……」
私が許すって言えば涙をつけたままのお顔で私の方を見てくれる。せっかくの可愛いメイクも崩れちゃってるけど、ほんと、泣いててもどんなお顔でも可愛いね。
そんな名前の涙を拭いながら、やっと私たちの関係が大人になれる言葉を言う。
衣織「 名前?」
「………はい、衣織ちゃん」
衣織「本当に、ずっとずっと名前の事が好きだったよ。私さもう十分待ったから、もうこれからは私の名前になって?ずっと私の傍に居て?私に名前を幸せにさせて。」
「ッ〜〜〜、グスッ、うんっ、! 私も好き、大好き。私も衣織ちゃんを幸せにしたい、」
衣織「ふふっ、やった。ありがとう。」
やっと、やっと名前を私の彼女にできた。私だけの名前……。
ギュッーーーーーー
「んぅ、く、苦しいよ衣織ちゃん〜、」
長年の想いが報われたのが嬉しすぎて、無意識に名前を抱き締める力が強くなっちゃってたみたい。
衣織「ごめんごめん、でも許して?これは私から名前への愛だから。こんなんじゃ全然足りないくらいだけどね!」
「っ〜〜、恥ずかしい……けど、愛がたくさんで嬉しい」
なんて、本当に幸せそうに微笑みながら伝えてくれる。
衣織「グッ、かっわいい何今のまじ可愛い」
「っ、可愛くないから、」
衣織「いや可愛いよ、私の名前は世界一可愛い。本当に好き、大好き、一生かけて大切にするね?」
「っーーーー…///」
あちゃ、この様子はオーバーヒートしちゃってるわ。ちょっとやりすぎちゃったかな?
でもまあ、好きなんだから仕方ないよね?やっと恋人になれたんだし。
これからたっっっくさん恋人としての思い出作っていこうね。
おしまい。
〜おまけ〜
衣織「てかさっき私の首にキスマどうちゃらって言った?」
「え、うん言ったよ?」
衣織「待って、あれをずっとキスマだと思ってたの?」
「う、うん……」シュン
衣織「いやそんな悲しそうにしないでよ笑」
「なっ、笑わないでよ!!本当に私あれ見た瞬間どんだけ悲しい気持ちになったことか!!」
衣織「ふふっ、素直で可愛いね名前は」
「………そうやって子供扱いして馬鹿にしないで」
衣織「してないよ?ただキスマーク以外に思いつくものなかったんだなって思って」
「……だってあれは見るからに誰かの印じゃん」
衣織「私みんなにも言ったと思うけど、今までのあれはコテの火傷ね」
「え……?」
衣織「え?じゃないよ、それしかあんな見えるとこ火傷以外ありえないでしょ。」
「じゃ、じゃあ、」
衣織「わたしは今まで誰とも付き合ったり身体の関係持ったりしてない」
「っ!!」ぱぁぁ
衣織「ぷふっ、今度は嬉しそうなお顔になったね名前ちゃん?」
「だって本当に嬉しいから……」
衣織「ふふっ可愛い。 まあこれからキスマーク沢山身体につくのは名前だけどね?」
「え…///」
衣織「たーーーくさんいーちゃんの名前って印つけるから覚悟しといてね!」
おわり。
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