山下瞳月
夢主名前
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瞳月side
私は櫻坂46に加入してまだ1年の新米アイドルだけど、同じ3期生内に好きな人がいます。
その子は、私と同じ歳で身長もあんまり変わらなくて、顔も綺麗系と言うよりかは可愛い系。性格は人懐っこくて優しくて、3期生みんなの事がとっても大好きで誰よりもメンバー想いな人。
そんな誰からも好かれる私の好きな人とは───
「しーぃーちゃーん!」ギュッ
瞳「わっ……!!46!もうっ急に後ろから来られたら危ないよ!」
そう、今私に抱きついてきたこの子。櫻坂46。私はこの子の事が好きなんだ。
「ごめんごめん〜、そう言いつつもしーちゃん体幹強いから絶対受け止めてくれるでしょ?」
瞳「まあそうだけど……って、そういう問題じゃないの!」
「じゃあどういう問題?」
瞳「はぁ、もういいから、早く離れて」
体幹が強いからとか以前に、46は私の好きな人だもん。絶対怪我なんてさせられないし、どんな状況でも抱きついてこられたら必ず受け止めるに決まってる。
と言っても、そもそもの話、私はあまり抱きついてきて欲しくないんだけどね。
いや、46が私のところに来てくれるのは嬉しいよ?
でもそうじゃなくて、46に触れてると心臓が信じられないぐらい早くなるし、全身の体温が上がっちゃうから、来て欲しいけどあんまり来て欲しくないっていう、言うならジレンマ的な?かんじ。
それに抱きついてきてる46にその心臓の鼓動が伝わっちゃうかもしれないし。だから、来てくれるのは嬉しいけどあんまり抱きついて欲しくないの。
その結果、今みたいな感じで冷たく接しちゃう。ツンツンしていっつも嫌な態度。もしかしたら46の事傷つけちゃってるかもしれない。
「しーちゃんってさ〜いっつも私にだけツンツンだよね〜」
瞳「…………別にツンツンじゃないし」
「どのお口が言ってるのかな?」
瞳「…………」
「あはは、そんな困った顔しないでよ。さて、次は美青の所にでも行ってこよーっと」
瞳「ぁ……」
そう言って46は私から離れて美青の方へと行ってしまった。
「みーーおーーーっ!どーんっ!」
美「んわっ!!ちょ、46勢い強い!危ない!」
「えへっ、ごめんね?」
美「可愛こぶっても意味ないから。まあ可愛いけどさ。」
「んふふっ、美青に可愛いって言われちゃった〜」
瞳「…………」
ーーーーーモヤモヤ。
46と美青は3期生の中でも特に仲良い。今みたいな光景もよくあること。
だからこんなモヤモヤいつもいつも抱いてないで、2人の仲良しに慣れなくちゃいけないのに。まだまだ心が子供な私はそんな2人の様子に嫉妬してしまう。
愛「ねぇしー?、、ってうわ、すごい怖い顔してるけどどうしたの」
瞳「……あ、愛李。ううん、別にどうもしてないよ」
嫉妬しながらも2人を眺めていれば愛李がやってきた。私そんな怖い顔してたかな。
愛「ええ嘘だぁ~〜〜もうすっごい眉間にしわ寄せて怒ってるような感じだったよ?」
瞳「え……あーー、ちょっと目が痛かったからそういう表情してたのかも」
愛「あ、そうなんだ!なら納得納得!目痛いとよくそれやっちゃうよね〜」
瞳「ね〜」
…………何とか誤魔化せたっぽい?
愛「で、本当は?46と喧嘩でもした?」
瞳「え?」
愛「さっきので騙されるわけないでしょ〜。46と美青の方をすっごい睨みつけながら見てたから何かあったのかな〜って」
瞳「いや、何もな──」
愛「しー?私たちシンメの仲だよね?」
瞳「…………」
…………そう言われたら何も言い返せないじゃん。
愛「まあ何となく想像はつくけど〜。きっと美青に嫉妬してるんでしょ?」
瞳「っ……」
その通りです…………。
愛「そんなに嫉妬してるなら美青のとこに行かないで〜って引き止めればよかったのに」
瞳「…………しー46にそんなこと言える立場じゃないもん」
第一、冷たく接してくる私みたいなただの同期にそんな嫉妬丸出しなこと言われたら引かれちゃいそうだし………………
愛「別に全然言っていいと思うけどなぁ。きっと46も喜ぶよ!」
瞳「それは絶対ない」
愛「いや何気にあると思うよ〜?まあ行動するかしないからしー次第だけどね!」
理「愛李〜〜〜!」
愛「あ、じゃあそういう事でりーが呼んでるからまたねー!」
瞳「あっ、うんまたね、」
…………………………。
スっ
瞳「?!!」
え、なに、急に誰かの手で目隠されてるんだけど。でもこれは絶対、
「だーれだ!」
瞳「………… 46」
「え、なんで分かるの?!」
“しーちゃんってエンパー?!”
なんて言いながら驚いている46。
瞳「いやだーれだって声出してるんだもん分かるでしょ、笑」
「あ、確かに…………くそ〜目隠すだけにしてだーれだは美青とかに言ってもらえばよかった〜!」
瞳「残念だったね〜」
それでもきっと私は46だって当てられると思うけどね。実際46が声出す前からふわって香ってきた香水だか柔軟剤の香りで46だって思ってたし。
「やっぱりしーちゃんはツンツンだね~」
瞳「ツンツンじゃないし」
「私うざい?」
瞳「別に。うざくないんじゃない」
あー、どうしてこうも46前にすると素直じゃないの私。冷たくしたい訳じゃないのに、好きって気持ちが邪魔をして、他のみんなに接する時のような感じが46には全く出来ない。
…………こんなんじゃいつか嫌われちゃうかもしれない。
「…………しーちゃんってさ、本当は私の事苦手だったりする?」
瞳「え?」
私が46の事苦手……?
聞き間違えじゃなければ、46は確かにそう言った。
瞳「そんなことな───」
「って、ごめんごめん!何言ってんだろね笑 今のは忘れて! ね、お願い! それじゃ私は美青の所にでも戻ろーっと!」
瞳「………っ…また美青……?」ボソッ
ーーーーーモヤモヤ。
美青美青って、そんなに美青の事が好きなの? 今は私と話してる途中に、なんなら苦手って思われてることに対しての誤解解きたいのに、。そんなに美青と一緒に居たいの?
………………私は46に隣にいて欲しいのに。
「っ、しーちゃん、、?」
瞳「……………………行かないでよ、」
「え……?」
瞳「…………って、ご、ごめん。やっぱり何でもない。美青のとこ行っていいよ」
美青に46をとられる嫉妬心からか、無意識に席を立とうとする46の手を掴んでいた。
しかも行かないでよとか言っちゃったし、絶対46に引かれたよね。あぁやだ、絶対気持ち悪いって思われたじゃん…………
「………………ねぇ、しーちゃん?」
瞳「………………」
もうやだ、。美青に嫉妬してる自分も嫌だし、46に変に思われたのも嫌だし、なによりこんな自分が一番嫌だ、。
「しーちゃん。」
瞳「…………………………なに、」
もう私のとこ居なくていいから早く美青のとこ行きなよ、
「…………しーちゃんは私の事好き?」
瞳「っ!……な、に急に…………」
「いいから。好きか嫌い、どっち?」
見たこともないような真剣な目をしてそう聞いてくる46。
……急になに……?もしかしてさっきので私の好意バレた?それともこうなる前の会話での苦手って話の延長線上? うん、そう、きっと後者の方だよね。
なら私はどう答えるべき?好きか嫌いかで聞かれてるけど、嫌いって選択肢は絶対にない。だからといって、好きって言うのも…………
「…………しーちゃん、答えて?」
瞳「っ、別に普通だよ、」
素直になれない私はこう答えるしかないんだ。
だけど、言ったあとで後悔した。
「っ…………そっか……」
瞳「っ!!46…………?」
「…ッ…ごめん…………今度こそ美青のとこ戻るね、」
っ、え……待って…… 46泣いてる…………?
「………………しーちゃん、手離して……?」
瞳「っ…………」
なんで、やだ、どうして泣いてるの?私が普通って言ったから?素直じゃないから?いつも46にだけ冷たくしちゃうから?
「……しーちゃん、お願い、離して」
瞳「っ、」
違う、きっと全部だ。思い当たる原因全部が46を泣かせちゃってるんだ、、全部、私が素直じゃないから、、、
「っ、しーちゃん、」
あぁ、わたし好きな人泣かせて何やってるんだろ。好きなくせして、恥ずかしいからって46にだけ冷たくして、ツンツンして、46に苦手って思わせちゃって。ほんと馬鹿じゃん、好きなら好きって、素直にそう伝えなくちゃ、嫌われてるって思われちゃっても仕方がないでしょ、
それを全部46にさせた私はもう、46の事好きって言う資格はない。
だけど、
瞳「……………… 46、」
もう一度だけ、好きって言える資格を得る方法が一つだけある。
瞳「……私…46の事が好き、だよ、」
「っ?!!」
それは私が素直になること。46にツンツンするのをやめること。
瞳「いつも46にだけ冷たくしちゃってたのは、、好き、だからなの…………」
「っ、しー、ちゃん、」
好きって言っちゃったんだ。だから私はもう冷たくなる理由もツンツンする理由も何一つない。ただ素直に想いを全部伝えるだけ。
瞳「………好きだから、46が近くに居たり、抱きついてきたりすると恥ずかしくて、その、ツンツンしちゃってたの。きっとそれで46の事沢山傷つけちゃったよね、、本当にごめん、」
これから一緒に頑張っていく同期にそんな態度とって謝って許されることじゃないかもしれないし、自分勝手かもしれない。だけど、
瞳「私は46の事苦手なんかじゃない、嫌いでも普通なんかでもない。…………好き、大好きなの。」
「っ、!」
瞳「だから、、46とどうこうなりたいとかは言わない、ただこれだけは分かっててほしいの。私は46の事が好きだよって。」
きっとこれからはもう46私のとこ来てくれなくなるんだろうな。こんなメンバーに恋愛感情抱くそうな私とは仲良くしたくないだろうし、なによりもう嫌われちゃったかもだし。
瞳「……そ、そういう事だから……今度こそ美青の所行っていいよ、」
「………………」
瞳「…………… 46………?」
話も終わって46の事掴んでた手も離したのに、そのまま私の隣に座ったまま美青の所に行く気配がない46。
「………しーちゃんはそれだけでいいの…………?」
瞳「え……?」
「私の事好きなのに、好きって伝えるだけで、私の返事は聞かなくてもいいの……?このままの関係でいいの……?」
瞳「っ、それって……」
「ねぇ……言ってよ……私とどうこうなるつもりないとか、そういうこと言わないで、その先の言葉言って……?」
瞳「っ!」
……そう言うって事は、46も私の事好きってこと………?でも、でも言ってもいいの……?私みたいな最低な人が46との先の関係を望んでもいいの……?
「っ、しーちゃん……」
っ…………あぁもう、そんな泣きそうな顔しないでよ……もう46の事泣かせたくないもん、、そんな顔されたら言うしかないじゃん……
瞳「っ、46……私と付き合って……?」
結果はまだ分からないけど、きっと───
「っ、うんっ、私もしーちゃんの事が好き、、だから、しーちゃんと付き合う」
と、頬を少し赤く染めて、恥ずかしそうに照れ笑いをしながらそう答えてくれた。
「ん〜〜〜、ふふっ、今日からしーちゃんと恋人、、嬉しいな、」
……可愛い……。
さっきまで泣きそうだったのに、今はもうすっかりニコニコ笑顔な46。
瞳「ねぇ46?」
「んー?」
瞳「…………好きだよ。」
「っ、えへへ、私も大好きだよ」
瞳「ふふっ、46顔真っ赤だね。可愛い。」
「っ〜〜…/// ちょ、ちょっと素直なしーちゃん心臓に悪いかも、」
瞳「これからはずっとこれでいくから心臓鍛えてこうね」
「っ、頑張ります……」
瞳「んふふっ」
こんな嬉しそうに、幸せそうにしてくれるなら、遠回りなんてしないでもっと早く素直になっておくんだった。
もう絶対46のこと傷つけたり、泣かせたりするようなことしない。
泣くなら一緒に嬉し泣き。46が悲しい事あって泣く時は私も一緒に泣く。嬉しいことがあった時はそれも一緒に共有。
そんな感じでこれからの関係を築いていけたらいいな。
なんて、こんな事考えてるなんて浮かれすぎかな?
「あ、美青にしーちゃんと両想いだったって報告してこよー!」
瞳「え、ちょ、46?!」
美青に報告?! てか、そんなすぐメンバーに話すの?!
「みおみおー!私しーちゃんの彼女になっちゃった!」
的「おぉ!やっと!おめでとう46!」
「えへへ、ありがとう美青〜」
瞳「美青、46はもう私のだから、あんまり46にハグしたりしないでね」
的「え、待って私?ハグしてくるの46なんだけど?」
さっきは浮かれたこと言ったけど、でもこれだけは浮かれてるとか関係ない。
私は46のこの笑顔をずっと守っていきたい。そして、出来れば隣にいるのも、ずっとずっと私だけがいいな。
おわり。
リクエスト頂いたものなんですけど、ツンツンツンツンデレが分からなくてこんな感じになっちゃいました🐥 ツンツンツンツンはできても少しのデレは難しい。
私は櫻坂46に加入してまだ1年の新米アイドルだけど、同じ3期生内に好きな人がいます。
その子は、私と同じ歳で身長もあんまり変わらなくて、顔も綺麗系と言うよりかは可愛い系。性格は人懐っこくて優しくて、3期生みんなの事がとっても大好きで誰よりもメンバー想いな人。
そんな誰からも好かれる私の好きな人とは───
「しーぃーちゃーん!」ギュッ
瞳「わっ……!!46!もうっ急に後ろから来られたら危ないよ!」
そう、今私に抱きついてきたこの子。櫻坂46。私はこの子の事が好きなんだ。
「ごめんごめん〜、そう言いつつもしーちゃん体幹強いから絶対受け止めてくれるでしょ?」
瞳「まあそうだけど……って、そういう問題じゃないの!」
「じゃあどういう問題?」
瞳「はぁ、もういいから、早く離れて」
体幹が強いからとか以前に、46は私の好きな人だもん。絶対怪我なんてさせられないし、どんな状況でも抱きついてこられたら必ず受け止めるに決まってる。
と言っても、そもそもの話、私はあまり抱きついてきて欲しくないんだけどね。
いや、46が私のところに来てくれるのは嬉しいよ?
でもそうじゃなくて、46に触れてると心臓が信じられないぐらい早くなるし、全身の体温が上がっちゃうから、来て欲しいけどあんまり来て欲しくないっていう、言うならジレンマ的な?かんじ。
それに抱きついてきてる46にその心臓の鼓動が伝わっちゃうかもしれないし。だから、来てくれるのは嬉しいけどあんまり抱きついて欲しくないの。
その結果、今みたいな感じで冷たく接しちゃう。ツンツンしていっつも嫌な態度。もしかしたら46の事傷つけちゃってるかもしれない。
「しーちゃんってさ〜いっつも私にだけツンツンだよね〜」
瞳「…………別にツンツンじゃないし」
「どのお口が言ってるのかな?」
瞳「…………」
「あはは、そんな困った顔しないでよ。さて、次は美青の所にでも行ってこよーっと」
瞳「ぁ……」
そう言って46は私から離れて美青の方へと行ってしまった。
「みーーおーーーっ!どーんっ!」
美「んわっ!!ちょ、46勢い強い!危ない!」
「えへっ、ごめんね?」
美「可愛こぶっても意味ないから。まあ可愛いけどさ。」
「んふふっ、美青に可愛いって言われちゃった〜」
瞳「…………」
ーーーーーモヤモヤ。
46と美青は3期生の中でも特に仲良い。今みたいな光景もよくあること。
だからこんなモヤモヤいつもいつも抱いてないで、2人の仲良しに慣れなくちゃいけないのに。まだまだ心が子供な私はそんな2人の様子に嫉妬してしまう。
愛「ねぇしー?、、ってうわ、すごい怖い顔してるけどどうしたの」
瞳「……あ、愛李。ううん、別にどうもしてないよ」
嫉妬しながらも2人を眺めていれば愛李がやってきた。私そんな怖い顔してたかな。
愛「ええ嘘だぁ~〜〜もうすっごい眉間にしわ寄せて怒ってるような感じだったよ?」
瞳「え……あーー、ちょっと目が痛かったからそういう表情してたのかも」
愛「あ、そうなんだ!なら納得納得!目痛いとよくそれやっちゃうよね〜」
瞳「ね〜」
…………何とか誤魔化せたっぽい?
愛「で、本当は?46と喧嘩でもした?」
瞳「え?」
愛「さっきので騙されるわけないでしょ〜。46と美青の方をすっごい睨みつけながら見てたから何かあったのかな〜って」
瞳「いや、何もな──」
愛「しー?私たちシンメの仲だよね?」
瞳「…………」
…………そう言われたら何も言い返せないじゃん。
愛「まあ何となく想像はつくけど〜。きっと美青に嫉妬してるんでしょ?」
瞳「っ……」
その通りです…………。
愛「そんなに嫉妬してるなら美青のとこに行かないで〜って引き止めればよかったのに」
瞳「…………しー46にそんなこと言える立場じゃないもん」
第一、冷たく接してくる私みたいなただの同期にそんな嫉妬丸出しなこと言われたら引かれちゃいそうだし………………
愛「別に全然言っていいと思うけどなぁ。きっと46も喜ぶよ!」
瞳「それは絶対ない」
愛「いや何気にあると思うよ〜?まあ行動するかしないからしー次第だけどね!」
理「愛李〜〜〜!」
愛「あ、じゃあそういう事でりーが呼んでるからまたねー!」
瞳「あっ、うんまたね、」
…………………………。
スっ
瞳「?!!」
え、なに、急に誰かの手で目隠されてるんだけど。でもこれは絶対、
「だーれだ!」
瞳「………… 46」
「え、なんで分かるの?!」
“しーちゃんってエンパー?!”
なんて言いながら驚いている46。
瞳「いやだーれだって声出してるんだもん分かるでしょ、笑」
「あ、確かに…………くそ〜目隠すだけにしてだーれだは美青とかに言ってもらえばよかった〜!」
瞳「残念だったね〜」
それでもきっと私は46だって当てられると思うけどね。実際46が声出す前からふわって香ってきた香水だか柔軟剤の香りで46だって思ってたし。
「やっぱりしーちゃんはツンツンだね~」
瞳「ツンツンじゃないし」
「私うざい?」
瞳「別に。うざくないんじゃない」
あー、どうしてこうも46前にすると素直じゃないの私。冷たくしたい訳じゃないのに、好きって気持ちが邪魔をして、他のみんなに接する時のような感じが46には全く出来ない。
…………こんなんじゃいつか嫌われちゃうかもしれない。
「…………しーちゃんってさ、本当は私の事苦手だったりする?」
瞳「え?」
私が46の事苦手……?
聞き間違えじゃなければ、46は確かにそう言った。
瞳「そんなことな───」
「って、ごめんごめん!何言ってんだろね笑 今のは忘れて! ね、お願い! それじゃ私は美青の所にでも戻ろーっと!」
瞳「………っ…また美青……?」ボソッ
ーーーーーモヤモヤ。
美青美青って、そんなに美青の事が好きなの? 今は私と話してる途中に、なんなら苦手って思われてることに対しての誤解解きたいのに、。そんなに美青と一緒に居たいの?
………………私は46に隣にいて欲しいのに。
「っ、しーちゃん、、?」
瞳「……………………行かないでよ、」
「え……?」
瞳「…………って、ご、ごめん。やっぱり何でもない。美青のとこ行っていいよ」
美青に46をとられる嫉妬心からか、無意識に席を立とうとする46の手を掴んでいた。
しかも行かないでよとか言っちゃったし、絶対46に引かれたよね。あぁやだ、絶対気持ち悪いって思われたじゃん…………
「………………ねぇ、しーちゃん?」
瞳「………………」
もうやだ、。美青に嫉妬してる自分も嫌だし、46に変に思われたのも嫌だし、なによりこんな自分が一番嫌だ、。
「しーちゃん。」
瞳「…………………………なに、」
もう私のとこ居なくていいから早く美青のとこ行きなよ、
「…………しーちゃんは私の事好き?」
瞳「っ!……な、に急に…………」
「いいから。好きか嫌い、どっち?」
見たこともないような真剣な目をしてそう聞いてくる46。
……急になに……?もしかしてさっきので私の好意バレた?それともこうなる前の会話での苦手って話の延長線上? うん、そう、きっと後者の方だよね。
なら私はどう答えるべき?好きか嫌いかで聞かれてるけど、嫌いって選択肢は絶対にない。だからといって、好きって言うのも…………
「…………しーちゃん、答えて?」
瞳「っ、別に普通だよ、」
素直になれない私はこう答えるしかないんだ。
だけど、言ったあとで後悔した。
「っ…………そっか……」
瞳「っ!!46…………?」
「…ッ…ごめん…………今度こそ美青のとこ戻るね、」
っ、え……待って…… 46泣いてる…………?
「………………しーちゃん、手離して……?」
瞳「っ…………」
なんで、やだ、どうして泣いてるの?私が普通って言ったから?素直じゃないから?いつも46にだけ冷たくしちゃうから?
「……しーちゃん、お願い、離して」
瞳「っ、」
違う、きっと全部だ。思い当たる原因全部が46を泣かせちゃってるんだ、、全部、私が素直じゃないから、、、
「っ、しーちゃん、」
あぁ、わたし好きな人泣かせて何やってるんだろ。好きなくせして、恥ずかしいからって46にだけ冷たくして、ツンツンして、46に苦手って思わせちゃって。ほんと馬鹿じゃん、好きなら好きって、素直にそう伝えなくちゃ、嫌われてるって思われちゃっても仕方がないでしょ、
それを全部46にさせた私はもう、46の事好きって言う資格はない。
だけど、
瞳「……………… 46、」
もう一度だけ、好きって言える資格を得る方法が一つだけある。
瞳「……私…46の事が好き、だよ、」
「っ?!!」
それは私が素直になること。46にツンツンするのをやめること。
瞳「いつも46にだけ冷たくしちゃってたのは、、好き、だからなの…………」
「っ、しー、ちゃん、」
好きって言っちゃったんだ。だから私はもう冷たくなる理由もツンツンする理由も何一つない。ただ素直に想いを全部伝えるだけ。
瞳「………好きだから、46が近くに居たり、抱きついてきたりすると恥ずかしくて、その、ツンツンしちゃってたの。きっとそれで46の事沢山傷つけちゃったよね、、本当にごめん、」
これから一緒に頑張っていく同期にそんな態度とって謝って許されることじゃないかもしれないし、自分勝手かもしれない。だけど、
瞳「私は46の事苦手なんかじゃない、嫌いでも普通なんかでもない。…………好き、大好きなの。」
「っ、!」
瞳「だから、、46とどうこうなりたいとかは言わない、ただこれだけは分かっててほしいの。私は46の事が好きだよって。」
きっとこれからはもう46私のとこ来てくれなくなるんだろうな。こんなメンバーに恋愛感情抱くそうな私とは仲良くしたくないだろうし、なによりもう嫌われちゃったかもだし。
瞳「……そ、そういう事だから……今度こそ美青の所行っていいよ、」
「………………」
瞳「…………… 46………?」
話も終わって46の事掴んでた手も離したのに、そのまま私の隣に座ったまま美青の所に行く気配がない46。
「………しーちゃんはそれだけでいいの…………?」
瞳「え……?」
「私の事好きなのに、好きって伝えるだけで、私の返事は聞かなくてもいいの……?このままの関係でいいの……?」
瞳「っ、それって……」
「ねぇ……言ってよ……私とどうこうなるつもりないとか、そういうこと言わないで、その先の言葉言って……?」
瞳「っ!」
……そう言うって事は、46も私の事好きってこと………?でも、でも言ってもいいの……?私みたいな最低な人が46との先の関係を望んでもいいの……?
「っ、しーちゃん……」
っ…………あぁもう、そんな泣きそうな顔しないでよ……もう46の事泣かせたくないもん、、そんな顔されたら言うしかないじゃん……
瞳「っ、46……私と付き合って……?」
結果はまだ分からないけど、きっと───
「っ、うんっ、私もしーちゃんの事が好き、、だから、しーちゃんと付き合う」
と、頬を少し赤く染めて、恥ずかしそうに照れ笑いをしながらそう答えてくれた。
「ん〜〜〜、ふふっ、今日からしーちゃんと恋人、、嬉しいな、」
……可愛い……。
さっきまで泣きそうだったのに、今はもうすっかりニコニコ笑顔な46。
瞳「ねぇ46?」
「んー?」
瞳「…………好きだよ。」
「っ、えへへ、私も大好きだよ」
瞳「ふふっ、46顔真っ赤だね。可愛い。」
「っ〜〜…/// ちょ、ちょっと素直なしーちゃん心臓に悪いかも、」
瞳「これからはずっとこれでいくから心臓鍛えてこうね」
「っ、頑張ります……」
瞳「んふふっ」
こんな嬉しそうに、幸せそうにしてくれるなら、遠回りなんてしないでもっと早く素直になっておくんだった。
もう絶対46のこと傷つけたり、泣かせたりするようなことしない。
泣くなら一緒に嬉し泣き。46が悲しい事あって泣く時は私も一緒に泣く。嬉しいことがあった時はそれも一緒に共有。
そんな感じでこれからの関係を築いていけたらいいな。
なんて、こんな事考えてるなんて浮かれすぎかな?
「あ、美青にしーちゃんと両想いだったって報告してこよー!」
瞳「え、ちょ、46?!」
美青に報告?! てか、そんなすぐメンバーに話すの?!
「みおみおー!私しーちゃんの彼女になっちゃった!」
的「おぉ!やっと!おめでとう46!」
「えへへ、ありがとう美青〜」
瞳「美青、46はもう私のだから、あんまり46にハグしたりしないでね」
的「え、待って私?ハグしてくるの46なんだけど?」
さっきは浮かれたこと言ったけど、でもこれだけは浮かれてるとか関係ない。
私は46のこの笑顔をずっと守っていきたい。そして、出来れば隣にいるのも、ずっとずっと私だけがいいな。
おわり。
リクエスト頂いたものなんですけど、ツンツンツンツンデレが分からなくてこんな感じになっちゃいました🐥 ツンツンツンツンはできても少しのデレは難しい。