小林由依
夢主名前
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大晦日を迎える前の今年最後のお休みの日。
46と一緒にお風呂に入って、お揃いのモコモコのパジャマを着て。ピッタリとくっついて今年1年を振り返りながらソファーでだらんっとこれからの活動に向けてエネルギーをチャージ中。
「今年の1年は何だか今までより早く感じたな〜」
由「ね、私も。ずっと進みっぱなしで止まることがなかったもんね」
「海外のBuddies達にも会いに行かせてもらえたし、今までの歴史を振り返れる新世界もやらせてもらえたし。ずっと憧れてたスタジアムでのライブもやらせてもらえたり、本当にありがたい1年だったね」
由「だね〜。46と私に関しては同棲始めちゃったりしたしね?」
「ふふっ、うん、そうだね」
今年は本当に、有難いことに沢山のお仕事を貰えて目まぐるしくて大変で忙しい1年だったけど、それ以上に新鮮で充実してて、グループにとってもメンバーみんなにとっても新たな強みを見つけ出せた1年だったと思う。
私個人としては、ずっと夢見てた海外ライブもできたし、舞台もやらせていただけたし、グループの色も確立することが出来たし、櫻坂として活動するのが本当に楽しくて楽しく仕方がなかったな。
「今年は勝負の年だって思ってたけど、本当の意味では来年も勝負し続けなきゃいけないよね」
由「この勢いを落としたくないもんね、今以上に課題を見つけて頑張んなきゃいけないかもね。」
「ね〜。よしっ来年も頑張るぞ〜〜」
由「おーーー。」
「…………って、来年は由依ちゃんいないんじゃん、」
由「ふふっ、忘れてたの?」
「あまりにも実感がなかったから、」
来年に向けて片手を天井に突き上げて意気込んでたと思えば、来年の櫻坂に私がいないことが頭から抜け落ちていたのか、急にシュンとして大きな目にだんだんと涙が溜まっていく46。
「っ、やばいよ、由依ちゃん卒業まで後1ヶ月とちょっとしかない……あぁ……わたし無理だよ……絶対耐えられない…………」
そう言いながらポロポロと涙を零し始めた46を私の中に閉じ込めて、ゆっくりと背中をトントンしてあげる。
由「もう〜、まだ卒業してないし後1ヶ月も時間あるのにどうしたの急に。」
「後1ヶ月もじゃないよ、、1ヶ月しかだよっ、」
由「んー、でも卒業しても46と離れ離れになるわけじゃないよ?」
「っ、そうだけど、楽屋とかには由依ちゃん居なくなるじゃん、由依ちゃん外の世界に出ちゃうじゃんっ、」
由「まあそりゃ卒業したらそうなるけど、」
「そんなのいや、由依ちゃん居ないとかやだ……」
そう言われてもなぁ。今年の初めからこの1年で全部やり尽くして卒業するって決めてたし、それに今の櫻坂なら私が居なくても大丈夫って思えるくらい十分強く育ってくれたし、タイミングとしては今が1番その時期だと思うんだけど。
「んんんーーーーやだやだやだ、由依ちゃん卒業しないでよ〜…………」
この駄々こねてる泣き虫46ちゃんはまだ受け入れてくれてないっぽい。
由「もうっ、そんな泣かないでよ〜〜。美青だって今は泣かないで頑張ってるよ、それなのに大先輩の46ちゃんはメソメソ私にしがみついて泣いてるの?」
「だって、だって…………」
んーーー、どうしたもんか。
そりゃ46が不安に思うのも分かるよ。
私だって理佐が卒業するって言った時、ここまで駄々はこねてないけど1回止めようとしたし。理佐の抜ける穴が大きすぎて、これからの私たち大丈夫かなってめちゃくちゃ不安だったから。
だから、この駄々こね46も似たようなものからだと思うけど、46のさっきの発言からして多分それだけじゃない。
“外の世界に出ちゃうじゃん”
外の世界とは多分、私が櫻坂じゃなくて小林由依個人として活動していくことで、そうなれば色々できることが増えるたりする。
グループではNGだったことだったり、分かりやすく言えば世間一般的で思うのは恋愛解禁。
だから、いやいやって必死に抱きついて泣き続ける46は、もしかしたら私が密かに不安に感じてることを、同じ不安を感じてるのかもしれない。
由「46は私が卒業するのが嫌だって思って泣いてるの?」
「…っ……それもあるけど……それだけじゃない……」
それだけじゃないって事はやっぱりそうなのかもしれない。
きっと、46も私と一緒なんだ。
雑誌の撮影もインタビューも、外仕事とかもほとんど全部一緒でずっと一緒に過ごしてきたから、卒業してそうじゃなくなった時、私たちのこの関係がどうなっちゃうか不安で仕方ないんだよね。
私の感じてるこの不安だって、46がメンバーから沢山好かれてるから、私が卒業した途端誰かに奪われるんじゃないかってことからだし。
だったら、その不安をお互いなくすのには思ってる事を話し合わなくちゃ。
由「……………ねえ46?」
「ん、なに由依ちゃん…………」
由「…………あのね、わたし不安なの。」
「っ、え……?」
普段の私だったらあんまりこんなに弱音みたいなこと言わないけど、46の事となれば話は別。誰にも盗られたくないもん、そのためには出来る事なんだってするし、ずるくたって弱くたってなんだっていい。
由「……私が卒業したら、私たちのこの関係はどうなっちゃうんだろって、46は私への気持ち離れちゃうのかなって、不安なの。多分46も、もしかしたら私と同じこと不安に感じてない?」
「っ!なんで、分かったの…………?」
よかった、やっぱり同じっぽい。
なんでって、そんなの簡単だよ。
由「だって今までずっと一緒に過ごしてきたんだもん、それくらい分かるよ。」
「っ、」
そう答えれば、更に涙が零れ落ちてくる46の瞳。
今日までずっとこの事が胸につっかえて不安でモヤモヤしてたけど、こんな46の姿見たら何だか大丈夫な気がしてきた。私たちならそんな不安感じなくても大丈夫かもって。
だって、不安になってこんなに沢山泣いちゃうぐらい、46は私の事好きでいてくれてるってことでしょ?
それなら大丈夫。
私だって46が私の事を想ってるのと同じぐらい、ううん、それ以上に46の事を想っているから。
だから何も不安になって心配することなんてないんだ。
それを46にもちゃんと教えてあげよう。
由「46、大丈夫だよ。もう泣かないで? 不安に感じてる事なんて絶対起こらないから、私たちはずっと一緒だから。」
「そんなの、まだ分からないじゃん、っ、この先もしかしたらが起こっちゃうかもじゃん、、」
由「ううん、起こらない。だって、私たちの帰る場所はここだから。」
そう。同棲を始めた私たちは帰る家が同じ。
だから。
由「私はどんなに遅くなっても必ず46の所に帰ってくるし、46が居るこの家に帰りたい。きっと46だって一緒でしょ?ちゃんと私の所に帰って来てくれるでしょ?」
遠征の仕事もなるべくは受けないし、46以外の所になんて行かない。必ずここに帰ってくる。
「うん、それはもちろん由依ちゃんの所に帰るけど……」
まだ少し不安げな面持ちの46。でも多分その不安もあと少しで全部取り除ける。
由「けどじゃない。46は私の所に帰るの。そして同じベッドに入って、おやすみって言って、キスして一緒に寝よ。朝もおはようって一緒に起きて、朝ごはん食べて、行ってらっしゃいって送り合おうよ。」
由「早くお仕事が終われば迎えに行くし、手繋いで歩きながら夜ご飯考えたり、少し遠回りしてお散歩したりさ。今までだったらなんてことなかった時間をこれからは沢山一緒に過ごそ。」
そりゃ今までに比べたら一緒に居る時間は減るかもだけど、それ以外で今言ったみたいに新しく一緒に過ごす時間を増やせばいい。
そう言ってみれば、まだ少し不安気だった様子はなくなって、
「…………なんてことない時間を一緒に過ごす、、うん、いい……! それすごく素敵な考えだね!」
なんて言って、とびきりの可愛い笑顔を見せてくれる。
由「ふふっ、でしょ?だから不安になるのはお互いもう終わり。これからの事を楽しみにしながら、今を大事に過ごそ?」
「っ、うんっ、そうする!」
…………これでとりあえず一安心、かな。
46の涙は止められたし、今の不安は消せたし。
今回の事は遅かれ早かれ避けては通れないことだったし仕方がなかったことだけど、46が泣いてるのだけは何よりも嫌だから、だからこうして笑顔になってくれてよかった。
「へへっ、由依ちゃんはやっぱりいつも何があっても、最後には必ず私の事幸せな気持ちにしてくれるね。」
由「え?」
何を思ったのか、急にそう言ってくれる46。
「私が辛かったり1人で抱えてることとかあっても、由依ちゃんは絶対傍に来て話を聞いてくれて、でその最後には必ず私の事を笑顔にしてくれる。…………ふふっ、私ね。由依ちゃんのそういう所がずっと大好きで、だから由依ちゃんの事を好きになったの。」
由「っ、!」
思いもしない46からの告白。
意外にも好きって告白してきてくれたのは46の方からだった。
好きですって事だけ伝えてくれて、それ以外は何もなくて。
だから、今こうしてその事を告白してくれるまで、何で私の事好きになったのかとか、好きになってくれた理由とかなんて聞いた事もなかったから………新たな情報にまたより一層46への好きって気持ちが大きくなるのを感じる。
っ、どうしよう、嬉しすぎて今度は私の方が涙出てきちゃいそうかも。
でも泣くな、46の前で泣くのはかっこ悪くてダサいから、必死に瞬きしてこの水分を乾かせ。
「ん?由依ちゃんそんなに瞬きしてどうしたの?目にゴミでも入っちゃった?」
……だよね、こんだけ瞬きしてたらそう言われるよね。あ、でももう水分なくなったっぽいから何とか誤魔化せそうかも、
由「っ、うん、そうみたい。でももう取れたから大丈夫だよ、」
「そっかそっか、なら良かった〜」
お、よかった、誤魔化せた。これでかっこ悪い私にならなくてすんだぞ。
「………………ふぁぁ………………」
そんなことを心の中で思っていれば私の腕の中で大きな欠伸をする46。
由「46、もう眠い?さっきまで沢山泣いてたから眠くなってきちゃった?」
「んーーーうん、、多分そうかも、」
由「そっか、じゃあ今日はもう寝よっか。明日からまた忙しいし、早く寝れるうちに寝よ」
「うん〜ありがとう由依ちゃん〜〜」
由「感謝の気持ちは46からのおやすみのキスでいいよ?」
「いやです〜、由依ちゃんからじゃないと私は嫌です〜」
由「ちぇ、まあ46からの初キスはもっと大事な時にとっておくことにするからいいけど〜」
私からされるキスを好む46は、中々46の方からキスをしてきてくれない。多分恥ずかしいとかそんな感じの理由だとは思うけど、可愛いからまあいっかって感じ。あ、なら来年の誕生日プレゼントは46からのキスにしてもらおうかな。
って、そんな事を考えてる間にももう寝落ち寸前の46が居るからベットに運んでっと……。
安定にたまにするお姫様抱っこをして46と一緒にベットに入る。
「ありがとう由依ちゃん〜〜〜」
由「いいえ〜」
「じゃあおやすみのキスをお願いします〜」
由「ふふっ、はーい。」
──────チュ。
「んふふっ、これで幸せな夢が見れる。」
由「私もだよ。じゃあおやすみ46。」
「おやすみ〜由依ちゃん〜〜」
その言葉を合図に、お互い抱き合って目を閉じる。
本当、今年は濃すぎる1年だったな。
大変で辛い時もあったけど、だけど、隣にはずっと46が居てくれたから全部乗り越えることが出来た。
だから46、本当にありがとう。 来年もずっと私の隣に居てね。
そしてこれからもずっと、ずっとずっと私の事好きでいてくれたら嬉しいな。
おやすみ。