伊「純粋！」

福「すごいなぁ」

河「感心するところじゃないから。結構切実な悩みですよ」

福「悩んでるならそのまま伝えてみたらいいじゃん。もしかしたら向こうもなんで？って思ってるかもよ」

河「それならそうと教えてくれないかなぁ。なんかタイミング合わなくて引かれたら嫌じゃん」

伊「さりげなく触ってみるとか」

河「手払われたら？」

伊「3日くらい落ち込みますね俺なら」

河「でしょ？」

福「でもキスまではいけたんだから大丈夫だよ！」

河「なんの大丈夫なのそれは」

福「ほら！手と唇は触れてるわけだし！」

伊「福良さんってそういうところあるっすよね」

福「高校生なんだから男の人と2人っきりになったらそうなる事くらい分かってない？そういうもんじゃない？」

河「うちの姫は分からない」

伊「確かに」

福「なんかすごい知り合いみたいな反応」

伊「適当に相づち打ったらミスった」

河「もう聞いてないじゃん」

伊「聞いてますよ！わかってると思いますよ！河村さんが男だってこと！！」

河「それはわかってるでしょうよ！」

福「今日お迎え行くんでしょ！会えるじゃんチャンスチャンス」

河「え？今日？」

福「別に最後まで行かなくても話くらいはさりげなーく！」

伊「俺の事どう思う？とか？」

河「なんか別れ話みたいでヤダ」

伊「俺と大人の階段登ってみない？とか」

河「なんか親父臭くてヤダ」

伊「俺が気持ちいいこと教えてやろうか？とか！」

河「絶対ヤダ」

伊「付き合ってんだからそんな我慢しなくていいと思うんすけどね」

福「こういう気持ちっていうのだけでも伝えてみたら？」

河「まあそうかもしれないね」

福「ねえもう2時半だけど」

河「あ、行くわ」

伊「気をつけてー」


【本編 モントレゾール へ 続く】