『はじめの一歩』/ fkr
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最初は馴染めるか心配だった中学の同級生とは案外あっさり輪に入れた。
すっごく変わった人もいれば、全然変わってない人もいて話は全く尽きない。
当時結構仲が良くて好きだった男の子を見かけて、ちょっとかっこよくなってるなぁなんて思ったけどやっぱり拳くんのことが頭から離れなくて声をかけずにすれ違った。
私の中の拳くんの存在は思ったより大きいみたい。
綺麗だったけど苦しかった着物から解放されて二次会のためのドレスに着替える。
こっちも拳くんに見て欲しいなぁなんて彼女でもなんでもないのに思ってしまって自分の部屋で何枚かこっそり写真を撮っていたとき、家のインターホンが鳴った。
「麗結ー!」
1階からお母さんの声が聞こえる。
誰だろうと玄関に向かうとそこには今まさにこの姿を見てもらいたくて写真を撮っていた相手。
「ありがとうございます」
「いいえー!」
「ちょっとお借りします」
「えっ...?」
お母さんにぺこりと頭を下げた拳くんはさっきと全く違うスーツ姿。
あれ?拳くんも今からどこかに行くのかな?
まさか日曜日なのに仕事?
あれ、着物じゃなくなってる!ってこっちを見て笑ったと思ったら
「ドレスもいいね。似合ってるよ」
なんてまた私を勘違いさせる褒め言葉。
「拳くんどうしたの?」
「どうしたのって麗結ちゃんを迎えに来たんだけど」
「え?なんで?」
「なんでって...まあそれは後でいいでしょ」
え、全然良くないんだけど。
何が起こっているのか1ミリも分かってないから1から説明して欲しいんだけど。
早く行こうと状況もわからないまま急かされて、お母さんに行ってきます!とだけ声をかけて家を出た。
「私今から二次会で...」
「何時からどこで?」
いつも通り私が乗る助手席のドアを開けてくれてるから、なにがなんだ分からないまま車に乗る。
時間と場所を伝えると「じゃあそれまでに間に合うように送るから付き合って」ってハンドルを握る。
ドライブ?
拳くんと行くところなんてご飯屋さんばかりだからどこに行くかなんて想像がつかない。
ほんとに今何が起こってる...?
「ねぇどこに行くの?」
二次会の時間まであと3時間しかないけど向かっている方向は完全に逆だ。
もうすぐ海が見えるはず、冬に来る場所ではなさそうだけど。
すっごく変わった人もいれば、全然変わってない人もいて話は全く尽きない。
当時結構仲が良くて好きだった男の子を見かけて、ちょっとかっこよくなってるなぁなんて思ったけどやっぱり拳くんのことが頭から離れなくて声をかけずにすれ違った。
私の中の拳くんの存在は思ったより大きいみたい。
綺麗だったけど苦しかった着物から解放されて二次会のためのドレスに着替える。
こっちも拳くんに見て欲しいなぁなんて彼女でもなんでもないのに思ってしまって自分の部屋で何枚かこっそり写真を撮っていたとき、家のインターホンが鳴った。
「麗結ー!」
1階からお母さんの声が聞こえる。
誰だろうと玄関に向かうとそこには今まさにこの姿を見てもらいたくて写真を撮っていた相手。
「ありがとうございます」
「いいえー!」
「ちょっとお借りします」
「えっ...?」
お母さんにぺこりと頭を下げた拳くんはさっきと全く違うスーツ姿。
あれ?拳くんも今からどこかに行くのかな?
まさか日曜日なのに仕事?
あれ、着物じゃなくなってる!ってこっちを見て笑ったと思ったら
「ドレスもいいね。似合ってるよ」
なんてまた私を勘違いさせる褒め言葉。
「拳くんどうしたの?」
「どうしたのって麗結ちゃんを迎えに来たんだけど」
「え?なんで?」
「なんでって...まあそれは後でいいでしょ」
え、全然良くないんだけど。
何が起こっているのか1ミリも分かってないから1から説明して欲しいんだけど。
早く行こうと状況もわからないまま急かされて、お母さんに行ってきます!とだけ声をかけて家を出た。
「私今から二次会で...」
「何時からどこで?」
いつも通り私が乗る助手席のドアを開けてくれてるから、なにがなんだ分からないまま車に乗る。
時間と場所を伝えると「じゃあそれまでに間に合うように送るから付き合って」ってハンドルを握る。
ドライブ?
拳くんと行くところなんてご飯屋さんばかりだからどこに行くかなんて想像がつかない。
ほんとに今何が起こってる...?
「ねぇどこに行くの?」
二次会の時間まであと3時間しかないけど向かっている方向は完全に逆だ。
もうすぐ海が見えるはず、冬に来る場所ではなさそうだけど。