『さむいさむい夜』/ fkr
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最近急に寒くなったなぁ、なんて言ってたらもう12月。
立派な冬なんだから寒いのは当然か。
電気ストーブをつけて温かいココアを飲みながらテレビを見るお風呂上がりのこの時間が、至福の時。
少しすると、ザーザーと外がうるさい。
急に降り出した雨が地面を叩いている音だ。
カーテンをあけて外を見てみると確かに天気予報を裏切った土砂降りで、みんな走ってどこかに避難しようとしてる。
あらら、こんなに寒いのに濡れたら風邪ひいちゃう。
早く帰って来れてよかった。
あと少し遅かったらこれに巻き込まれてた。
カーテンを閉めて、ストーブの前に座り直してココアをひとくち。
やっぱり至福のひとときだ。
事件はそのあとすぐに起こった。
少し早いけど寝ようかとマグカップを洗い終えて寝る支度をしていた時だった。
ピンポーン
と、来客を知らせる音が部屋に響いたのは。
時刻は23時。
アパートだからほかの部屋の人が間違えてベルを鳴らすことは多々ある。
オートロックのベルだし、きっとそれだと少し気味が悪いけど無視をしてベットに向かう。
するとまたピンポーン、と音が鳴る。
おかしい。
今度は部屋のドアの前のチャイムだ。
どういうこと...?!
ねえ、オートロック破られてここまで来ちゃってるじゃん...!!
怖い。
どうしよう。
無視する?ドアの前まで来られてるのに?
なんでモニターがない部屋にしちゃったんだろう。
1年前の自分をひたすら恨む。
もう鳴るな...鳴るな...とドアの方を見ながら念じてみるとその思いが通じたのが2度目はない。
「よかった...」
ほっと胸をなで下ろしたのもつかの間、ピンポーンとまた部屋のインターホンが鳴る。
誰なの...こんな時間にアポもなく...
さすがに怖くなって拳くんに連絡しようかとスマホを手に取る。
光らせた画面には不在着信の文字。
しかも相手は今電話しようとしていた拳くんだった。
『あ!麗結!やっと出たぁ』
「拳くん?ねぇ聞いて!今ね、部屋の前に誰か来てるの!ずっとインターホン鳴らしてきて怖いの!」
『あ、それ俺』
「は?」
『話はあとで!寒いから部屋入れてー』
「ねえほんと?」
『ほんとだよ!信じてよ!』
なんでよーって笑ってる。
だって怖いじゃんこんな時間に。
拳くんだって本人に言われても信じられないじゃん。
『じゃあ今からドア2回叩くよ?』
玄関に向かうと確かにトントンと2回ノックされた。
はぁ、拳くんかぁ...変な人じゃなくてよかった。
立派な冬なんだから寒いのは当然か。
電気ストーブをつけて温かいココアを飲みながらテレビを見るお風呂上がりのこの時間が、至福の時。
少しすると、ザーザーと外がうるさい。
急に降り出した雨が地面を叩いている音だ。
カーテンをあけて外を見てみると確かに天気予報を裏切った土砂降りで、みんな走ってどこかに避難しようとしてる。
あらら、こんなに寒いのに濡れたら風邪ひいちゃう。
早く帰って来れてよかった。
あと少し遅かったらこれに巻き込まれてた。
カーテンを閉めて、ストーブの前に座り直してココアをひとくち。
やっぱり至福のひとときだ。
事件はそのあとすぐに起こった。
少し早いけど寝ようかとマグカップを洗い終えて寝る支度をしていた時だった。
ピンポーン
と、来客を知らせる音が部屋に響いたのは。
時刻は23時。
アパートだからほかの部屋の人が間違えてベルを鳴らすことは多々ある。
オートロックのベルだし、きっとそれだと少し気味が悪いけど無視をしてベットに向かう。
するとまたピンポーン、と音が鳴る。
おかしい。
今度は部屋のドアの前のチャイムだ。
どういうこと...?!
ねえ、オートロック破られてここまで来ちゃってるじゃん...!!
怖い。
どうしよう。
無視する?ドアの前まで来られてるのに?
なんでモニターがない部屋にしちゃったんだろう。
1年前の自分をひたすら恨む。
もう鳴るな...鳴るな...とドアの方を見ながら念じてみるとその思いが通じたのが2度目はない。
「よかった...」
ほっと胸をなで下ろしたのもつかの間、ピンポーンとまた部屋のインターホンが鳴る。
誰なの...こんな時間にアポもなく...
さすがに怖くなって拳くんに連絡しようかとスマホを手に取る。
光らせた画面には不在着信の文字。
しかも相手は今電話しようとしていた拳くんだった。
『あ!麗結!やっと出たぁ』
「拳くん?ねぇ聞いて!今ね、部屋の前に誰か来てるの!ずっとインターホン鳴らしてきて怖いの!」
『あ、それ俺』
「は?」
『話はあとで!寒いから部屋入れてー』
「ねえほんと?」
『ほんとだよ!信じてよ!』
なんでよーって笑ってる。
だって怖いじゃんこんな時間に。
拳くんだって本人に言われても信じられないじゃん。
『じゃあ今からドア2回叩くよ?』
玄関に向かうと確かにトントンと2回ノックされた。
はぁ、拳くんかぁ...変な人じゃなくてよかった。