『夏、延長!』/ izw
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「あの、昨日のあれってワンナイトラブ的なやつですか?」
「ちょっと!伊沢くん!何言ってんの?!」
次の日、サークルの代表が集まる会議があって先輩とふたりで出席して学食で遅めの昼食。
昨日家に帰って「夏だし、彼氏欲しい」についてめちゃめちゃ考えた。
先輩は「自慢が羨ましい」と言っていたから、ただ自慢したいだけだとすると、夏の間だけ欲しいということになる。
それに行き着いたから聞いてみたかったんだけど。
「ワンナイトはよくないっすね。ワンサマーラブ」
「なんか一気に健全になったね」
そうコメントした先輩は「そうだなぁ...」と両手に持ったスプーンとフォークをパスタの皿につけたまま考える。
「とりあえず作ってダメなら夏の間に終わってもいいや!って感じかもね」
「...ふーん」
「え!聞いたのにリアクション薄くない?」
「いや、その答えを分析して次の質問を考えているところです」
「相変わらずだね」
ふふっと先輩が笑う。
こんな面倒な俺にも笑って付き合ってくれる女性は多分彼女しかいない。
そう思ってる男はたくさんいそうだからライバルはきっと多い。
「誰でもいいんすか?」
「そりゃあタイプじゃない人はダメ!」
「ははっ、それ条件厳しいっすね」
ここで「じゃあ俺なんてどうですか?」と冗談っぽく聞けないからダメなんだよな。
いや、今言えなかったのは、夏に浮かれた先輩を、夏の力を借りて手に入れたというのが嫌だったから。
その方がかっこいいからそういうことにしておこう。
「ちなみに条件は?」
「なんか面接みたい」
「お見合いじゃないんすね」
「伊沢くんとお見合い?そりゃ面白いかもね!」
「私たち付き合ったらいいカップルになりそう」なんて笑ってる。
でもこんなことでドキドキしてしまう俺の期待とは違って、それは別に彼女にとっては「彼氏になって」というアピールではないと思う。
「たくさん幸せをくれる人かなぁ」
「うわぁ、アバウトー」
「だってだって、喜びとか幸せって当たり前に感じがちだけど特別なことじゃない?それを与えてくれる人なんてもっと特別よ」
そう言って目の前で小さく微笑む彼女がいつも以上に愛おしく思えた。
「ちょっと!伊沢くん!何言ってんの?!」
次の日、サークルの代表が集まる会議があって先輩とふたりで出席して学食で遅めの昼食。
昨日家に帰って「夏だし、彼氏欲しい」についてめちゃめちゃ考えた。
先輩は「自慢が羨ましい」と言っていたから、ただ自慢したいだけだとすると、夏の間だけ欲しいということになる。
それに行き着いたから聞いてみたかったんだけど。
「ワンナイトはよくないっすね。ワンサマーラブ」
「なんか一気に健全になったね」
そうコメントした先輩は「そうだなぁ...」と両手に持ったスプーンとフォークをパスタの皿につけたまま考える。
「とりあえず作ってダメなら夏の間に終わってもいいや!って感じかもね」
「...ふーん」
「え!聞いたのにリアクション薄くない?」
「いや、その答えを分析して次の質問を考えているところです」
「相変わらずだね」
ふふっと先輩が笑う。
こんな面倒な俺にも笑って付き合ってくれる女性は多分彼女しかいない。
そう思ってる男はたくさんいそうだからライバルはきっと多い。
「誰でもいいんすか?」
「そりゃあタイプじゃない人はダメ!」
「ははっ、それ条件厳しいっすね」
ここで「じゃあ俺なんてどうですか?」と冗談っぽく聞けないからダメなんだよな。
いや、今言えなかったのは、夏に浮かれた先輩を、夏の力を借りて手に入れたというのが嫌だったから。
その方がかっこいいからそういうことにしておこう。
「ちなみに条件は?」
「なんか面接みたい」
「お見合いじゃないんすね」
「伊沢くんとお見合い?そりゃ面白いかもね!」
「私たち付き合ったらいいカップルになりそう」なんて笑ってる。
でもこんなことでドキドキしてしまう俺の期待とは違って、それは別に彼女にとっては「彼氏になって」というアピールではないと思う。
「たくさん幸せをくれる人かなぁ」
「うわぁ、アバウトー」
「だってだって、喜びとか幸せって当たり前に感じがちだけど特別なことじゃない?それを与えてくれる人なんてもっと特別よ」
そう言って目の前で小さく微笑む彼女がいつも以上に愛おしく思えた。