『かき氷』 / izw
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届けられたかき氷は、子どもの頃に家で手動で作っていたそれとは全く違う姿だった。
値段が値段だったから、少し怖かったけど予想以上の大きさだ。
「うおおおおぉ!」
「拓司くんしーっ!」
「...うぉぉー...」
目の前に届けられたかき氷にテンションが上がりまくりな彼を落ち着かせて、私の前にも置かれたキラキラしてるかき氷を見てみる。
すごっ、これはインスタにあげたくなる気持ちも分かる。
「食べよ!いただきまーす!」
長いスプーンを持った彼はちゃんと手を合わせてから、氷にスプーンを付ける。
結構な量をすくって、口に持っていくと顔を歪めたあとニッコリ。
「つめてぇ...うめぇ...」
「頭痛くない?」
「キーンってなった!麗結ちゃんも食べて!溶けちゃうよ?」
私もゆっくり口に運んで、キーンってならないように注意を払いながら食べてみると冷たくて甘い味が体に溶ける。
暑い中並んだことも全て忘れ去ってしまうほどの美味しさ。
これはちょっと並んだ価値があるかもしれない。
「かき氷って平安時代から食べられてたらしいよ」
「ふーん...」
黙々と食べている時に、拓司くんがまたお得意の豆知識を披露してくれる。
こんな反応をしてるけど、8割方分かってないし、9割方次の日には覚えてない。
「すげーよなぁ。氷手に入れて作ってたんだよ?」
「確かにすごいねえ」
「ねぇ、これひと口食べる?」
じーっと私を見て、というか、私のいちごかき氷をみて自分の抹茶氷をすくって私の方に向ける。
私が食べてるものを食べたくて食べたくて仕方ないときの拓司くんだ。
「ふふっ、拓司くんいちご食べたくてしょうがないでしょ笑 交換しようか?」
「はは、バレてるし笑 交換しよ!抹茶うまいよ」
お互いの器を交換して、また黙々と食べる。
「んーめ!!両方食べれてまっじで幸せ」って本当に幸せが溢れてる顔で食べる拓司くん。
そんなに急いで食べなくても逃げないのに、勢いよくかきこんでは「キーンってきた!」って報告をしてまた食べるを繰り返してる。
「拓司くんって凄いよね」
「え?なんで?」
「いや、なんでもないっ!」
コロコロ変わるこの表情が、可愛くないわけがないし、かき氷を食べてるだけでこんなに楽しいなんて拓司くんが相手じゃなきゃきっとないもん。
値段が値段だったから、少し怖かったけど予想以上の大きさだ。
「うおおおおぉ!」
「拓司くんしーっ!」
「...うぉぉー...」
目の前に届けられたかき氷にテンションが上がりまくりな彼を落ち着かせて、私の前にも置かれたキラキラしてるかき氷を見てみる。
すごっ、これはインスタにあげたくなる気持ちも分かる。
「食べよ!いただきまーす!」
長いスプーンを持った彼はちゃんと手を合わせてから、氷にスプーンを付ける。
結構な量をすくって、口に持っていくと顔を歪めたあとニッコリ。
「つめてぇ...うめぇ...」
「頭痛くない?」
「キーンってなった!麗結ちゃんも食べて!溶けちゃうよ?」
私もゆっくり口に運んで、キーンってならないように注意を払いながら食べてみると冷たくて甘い味が体に溶ける。
暑い中並んだことも全て忘れ去ってしまうほどの美味しさ。
これはちょっと並んだ価値があるかもしれない。
「かき氷って平安時代から食べられてたらしいよ」
「ふーん...」
黙々と食べている時に、拓司くんがまたお得意の豆知識を披露してくれる。
こんな反応をしてるけど、8割方分かってないし、9割方次の日には覚えてない。
「すげーよなぁ。氷手に入れて作ってたんだよ?」
「確かにすごいねえ」
「ねぇ、これひと口食べる?」
じーっと私を見て、というか、私のいちごかき氷をみて自分の抹茶氷をすくって私の方に向ける。
私が食べてるものを食べたくて食べたくて仕方ないときの拓司くんだ。
「ふふっ、拓司くんいちご食べたくてしょうがないでしょ笑 交換しようか?」
「はは、バレてるし笑 交換しよ!抹茶うまいよ」
お互いの器を交換して、また黙々と食べる。
「んーめ!!両方食べれてまっじで幸せ」って本当に幸せが溢れてる顔で食べる拓司くん。
そんなに急いで食べなくても逃げないのに、勢いよくかきこんでは「キーンってきた!」って報告をしてまた食べるを繰り返してる。
「拓司くんって凄いよね」
「え?なんで?」
「いや、なんでもないっ!」
コロコロ変わるこの表情が、可愛くないわけがないし、かき氷を食べてるだけでこんなに楽しいなんて拓司くんが相手じゃなきゃきっとないもん。