『今日から』/ ymmt
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何度も何度も鏡を見て確認してきたのに。
何度も何度も大丈夫か気になって、服装はもう無理だけど、メイクと髪型くらいは1番可愛い姿でありたいってスマホの内カメで確認する。
普段は眼鏡だけど、今日は思い切ってコンタクトを入れてみた。
目がすごく乾く。不便だ。
友達の助けもあって、クラスメイトの山本くんを今日のお祭りに誘えたのは奇跡に近い。
だって、文化部だし、クラスでは地味な方だし、男子と話すことなんてほとんどないし。
「あ、麗結さん!お待たせー!」
「あっ...うんっ...あの...」
「ごめん!祭りだー!って気合い入れて甚平で来ちゃった」
「いや...いいと思います...」
「なんで敬語?」って笑ってる甚平がお似合いな山本くんは今日もキラキラしててカッコイイ。
山本くんを誘いたかった理由はたった1つ。
2年と少し、ずっと目を離せない相手だからだ。
それはわかりやすく言えば、片思い。
叶わないって分かってるけど、このお祭りに誘った時「うん!行こう!」とほとんど間をおかず即答してくれたのが嬉しくて、諦めきれてない。
もちろん告白はしたこともないし、この恋だってするつもりはないんだけど。
「ありがとう...」
「え?なにが?」
「来てくれて」
「なんでよー!女の子とお祭りなんて初めてだよ?!しかも僕今年初祭り!最高だよ」
大好きな山本くんの隣を歩いてるなんて嘘みたい...なんて夢みたいな状況に浮かれながら、最高と言われたことにさらに期待は高まる。
「もう夏も終わるのに?」
「そうなんだよー色々忙しくてさ。男同士では祭り行こうとかあんまりならないしね」
「そうなの?」
「うん、川だの海だのプールだの遊ぶことばっかり!」
でも夏は満喫してるんだなぁ、って少し焼けてる彼の肌を見る。
「麗結さん、ちょっと待ってて!」
人混みを分けながら屋台の通りを見て回っていると、屋台が途切れている場所で立ち止まった山本くんが急にそんなことを言う。
「え?どこいくの?」
「内緒!ここで待ってて!」
身軽すぎる彼は、私を置き去りにして来た道を走って戻っていった。
何度も何度も大丈夫か気になって、服装はもう無理だけど、メイクと髪型くらいは1番可愛い姿でありたいってスマホの内カメで確認する。
普段は眼鏡だけど、今日は思い切ってコンタクトを入れてみた。
目がすごく乾く。不便だ。
友達の助けもあって、クラスメイトの山本くんを今日のお祭りに誘えたのは奇跡に近い。
だって、文化部だし、クラスでは地味な方だし、男子と話すことなんてほとんどないし。
「あ、麗結さん!お待たせー!」
「あっ...うんっ...あの...」
「ごめん!祭りだー!って気合い入れて甚平で来ちゃった」
「いや...いいと思います...」
「なんで敬語?」って笑ってる甚平がお似合いな山本くんは今日もキラキラしててカッコイイ。
山本くんを誘いたかった理由はたった1つ。
2年と少し、ずっと目を離せない相手だからだ。
それはわかりやすく言えば、片思い。
叶わないって分かってるけど、このお祭りに誘った時「うん!行こう!」とほとんど間をおかず即答してくれたのが嬉しくて、諦めきれてない。
もちろん告白はしたこともないし、この恋だってするつもりはないんだけど。
「ありがとう...」
「え?なにが?」
「来てくれて」
「なんでよー!女の子とお祭りなんて初めてだよ?!しかも僕今年初祭り!最高だよ」
大好きな山本くんの隣を歩いてるなんて嘘みたい...なんて夢みたいな状況に浮かれながら、最高と言われたことにさらに期待は高まる。
「もう夏も終わるのに?」
「そうなんだよー色々忙しくてさ。男同士では祭り行こうとかあんまりならないしね」
「そうなの?」
「うん、川だの海だのプールだの遊ぶことばっかり!」
でも夏は満喫してるんだなぁ、って少し焼けてる彼の肌を見る。
「麗結さん、ちょっと待ってて!」
人混みを分けながら屋台の通りを見て回っていると、屋台が途切れている場所で立ち止まった山本くんが急にそんなことを言う。
「え?どこいくの?」
「内緒!ここで待ってて!」
身軽すぎる彼は、私を置き去りにして来た道を走って戻っていった。