『夏が似合わないヒーロー』/ fkr
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セミの鳴き声が響く公園は、これ絶対日本おかしいでしょとつっこみたくなるほど暑かった。
焼け焦げて死にそう...と言うよりは痛いし溶けそう...という表現が合ってそうだ。
昨日夜更かしをしたせいで寝不足だったから何度かクラクラしたけど前を歩いていた3人となんとか合流。
あっという間のスピードで水風船をバケツいっぱいに作って待っていたみたい。
「わぁ、凄い!みんな凄いよ!」
それを見た福良さんが大きな手の長い指で小さく拍手をしてる。
「福良さんがやれっていったやつちゃんとやってやりましたよ!」
「みんな偉い!じゃあぶっ壊そうか!」
「鬼だーみんなー鬼がいるぞー!」
ドヤ顔の須貝さんに、満面の笑みでひどすぎる現実を福良さんが告げると河村さんが「気をつけろー!!」ってそれなりの声で叫んでる。
「ねぇ、大丈夫?」
3脚にカメラをつけたり、頼まれた準備をこなしている途中私の肩をさりげなく掴んでそう聞いてきたのは伊沢さん。
「え?」
「なんか元気ねぇから。顔色悪くね?」
「いえ!大丈夫です!」
「あっちいからちゃんと水分補給してよ!福良さん!麗結さんちょっと休ませていい?」
確かにさっきから少し視界が白くぼやぼやして少ししゃがんで休んでみたりしてたんだけど、それを遊びながら見てたなんて。
いやいや、ただの寝不足だしこれだから女子はとか思われても困るし大丈夫。
でも飲み物は買いに行こうかな、確かに暑いし。
「どうしたの?熱中症?」
「いやいや!全然平気です!」
「心配っすよね?!福良さん!」
「うん...」
「じゃあ私皆さんの分と一緒に飲み物買ってきます!」
しゃがんでた体勢から立ち上がると少しふらっとバランスを崩して「おっと...」と伊沢さんが手を出してくれた。
なんとか自分で体勢を持ち直したから良かったものの、助けてもらうところだった。
「麗結ちゃんダメだよ、無理しちゃ」
優しい顔が少し困り顔になってる福良さん。
夏が似合わないのに、全然体力奪われてる様子がない。
「いやいや、平気ですこれくらい!みなさん何飲みますか?」
自販機は公園の入口にあったし、みんなだって同じように暑いんだから私ばっかり甘えてる訳にはいかないよね。
「無理すんなよ!」という伊沢さんの声に背を向けて頼まれた飲み物を忘れないように脳内で復唱しながら入ってきた道を戻った。
焼け焦げて死にそう...と言うよりは痛いし溶けそう...という表現が合ってそうだ。
昨日夜更かしをしたせいで寝不足だったから何度かクラクラしたけど前を歩いていた3人となんとか合流。
あっという間のスピードで水風船をバケツいっぱいに作って待っていたみたい。
「わぁ、凄い!みんな凄いよ!」
それを見た福良さんが大きな手の長い指で小さく拍手をしてる。
「福良さんがやれっていったやつちゃんとやってやりましたよ!」
「みんな偉い!じゃあぶっ壊そうか!」
「鬼だーみんなー鬼がいるぞー!」
ドヤ顔の須貝さんに、満面の笑みでひどすぎる現実を福良さんが告げると河村さんが「気をつけろー!!」ってそれなりの声で叫んでる。
「ねぇ、大丈夫?」
3脚にカメラをつけたり、頼まれた準備をこなしている途中私の肩をさりげなく掴んでそう聞いてきたのは伊沢さん。
「え?」
「なんか元気ねぇから。顔色悪くね?」
「いえ!大丈夫です!」
「あっちいからちゃんと水分補給してよ!福良さん!麗結さんちょっと休ませていい?」
確かにさっきから少し視界が白くぼやぼやして少ししゃがんで休んでみたりしてたんだけど、それを遊びながら見てたなんて。
いやいや、ただの寝不足だしこれだから女子はとか思われても困るし大丈夫。
でも飲み物は買いに行こうかな、確かに暑いし。
「どうしたの?熱中症?」
「いやいや!全然平気です!」
「心配っすよね?!福良さん!」
「うん...」
「じゃあ私皆さんの分と一緒に飲み物買ってきます!」
しゃがんでた体勢から立ち上がると少しふらっとバランスを崩して「おっと...」と伊沢さんが手を出してくれた。
なんとか自分で体勢を持ち直したから良かったものの、助けてもらうところだった。
「麗結ちゃんダメだよ、無理しちゃ」
優しい顔が少し困り顔になってる福良さん。
夏が似合わないのに、全然体力奪われてる様子がない。
「いやいや、平気ですこれくらい!みなさん何飲みますか?」
自販機は公園の入口にあったし、みんなだって同じように暑いんだから私ばっかり甘えてる訳にはいかないよね。
「無理すんなよ!」という伊沢さんの声に背を向けて頼まれた飲み物を忘れないように脳内で復唱しながら入ってきた道を戻った。