『夏が似合わないヒーロー』/ fkr
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山本くんに誘われて、楽しそうだから入る!って理由だけでここに来たのはよかったけれど、みんなと大学は違うしクイズも出来ないし、男の人しかいないこの場所は私にとって辛い場所だった。
この集団にお世話になるようになってから3ヶ月経った今でもまだ馴染めてないし、山本くんがいないときは1人で黙々と仕事をしている事の方が多い。
伊沢さんや福良さんや歳の近いこうちゃんとかは話しかけてきてくれるんだけど、なかなか仲良くなれない人たちもいて、自分からいけよ!って毎回思いながらも踏み出せず...
「はぁ...!やっと追いついた」
あと少しで目的地の公園ってところの信号待ちで、聞きなれた声がして後ろを振り返ると福良さんの姿。
しかも、ちゃんと日傘をさしてる。
「え、福良さんそれ日傘っすか?」
「うん。暑いじゃん」
「へぇ、メンズで日傘って珍しいっすね!」
私よりも女子力高めな福良さん、さすが。
だから夏なのにそんなに日焼けしてなくて肌綺麗なんだ、納得。
「あ、福良さんが色白なのは元からで普段は全然外出ねぇからだよ」
「え、なんで考えてることわかったんですか...?!」
「今すっげえ、自分の腕見て福良さん見てたからだよ!わかり易すぎ!」
ここの人たち怖い!
特にこの伊沢さんって人怖い!
いつもニコニコしてるのにこういうところ鋭いしなんでもお見通しそうな爽やかさが怖い!
そしてこんなに暑いのに爽やか!
「俺須貝さんたちの準備先手伝ってくるんでお二人ゆっくり来てくださいねー!」
全然急いでそうな素振りなんてなかったのに、すたすたと走っていってしまった伊沢さんを呑気に「じゃーねー」なんて見送ってる福良さん。
「えっ...私も走った方が...」
「いいのいいの。早く遊びたいだけでしょあの人たち」
「僕たちはゆっくり行こう。暑い中遊びたくないし」
そう言うと、私の方に少し傘を傾けてくれる。
うわぁ、優しさの塊だ。
こんなに暑いのに爽やかだった伊沢さんとは少し違うけど、ふにゃんとした笑顔がマイナスイオン効果!
優しくて仕事もできて憧れで、それもあるし顔も含めてメンバーさんの中でダントツにタイプ。
そんな人と二人きり。
Tシャツに短パンって、前を歩いていった3人と同じ格好をしてるけど、手でパタパタと自分を扇いでる福良さんは全然夏が似合わないなぁ、なんて思いながら隣を歩いた。
この集団にお世話になるようになってから3ヶ月経った今でもまだ馴染めてないし、山本くんがいないときは1人で黙々と仕事をしている事の方が多い。
伊沢さんや福良さんや歳の近いこうちゃんとかは話しかけてきてくれるんだけど、なかなか仲良くなれない人たちもいて、自分からいけよ!って毎回思いながらも踏み出せず...
「はぁ...!やっと追いついた」
あと少しで目的地の公園ってところの信号待ちで、聞きなれた声がして後ろを振り返ると福良さんの姿。
しかも、ちゃんと日傘をさしてる。
「え、福良さんそれ日傘っすか?」
「うん。暑いじゃん」
「へぇ、メンズで日傘って珍しいっすね!」
私よりも女子力高めな福良さん、さすが。
だから夏なのにそんなに日焼けしてなくて肌綺麗なんだ、納得。
「あ、福良さんが色白なのは元からで普段は全然外出ねぇからだよ」
「え、なんで考えてることわかったんですか...?!」
「今すっげえ、自分の腕見て福良さん見てたからだよ!わかり易すぎ!」
ここの人たち怖い!
特にこの伊沢さんって人怖い!
いつもニコニコしてるのにこういうところ鋭いしなんでもお見通しそうな爽やかさが怖い!
そしてこんなに暑いのに爽やか!
「俺須貝さんたちの準備先手伝ってくるんでお二人ゆっくり来てくださいねー!」
全然急いでそうな素振りなんてなかったのに、すたすたと走っていってしまった伊沢さんを呑気に「じゃーねー」なんて見送ってる福良さん。
「えっ...私も走った方が...」
「いいのいいの。早く遊びたいだけでしょあの人たち」
「僕たちはゆっくり行こう。暑い中遊びたくないし」
そう言うと、私の方に少し傘を傾けてくれる。
うわぁ、優しさの塊だ。
こんなに暑いのに爽やかだった伊沢さんとは少し違うけど、ふにゃんとした笑顔がマイナスイオン効果!
優しくて仕事もできて憧れで、それもあるし顔も含めてメンバーさんの中でダントツにタイプ。
そんな人と二人きり。
Tシャツに短パンって、前を歩いていった3人と同じ格好をしてるけど、手でパタパタと自分を扇いでる福良さんは全然夏が似合わないなぁ、なんて思いながら隣を歩いた。