『夏が似合わないヒーロー』/ fkr
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「あっちぃなぁ!くっそ!」
「え?屈葬?」
オフィスから出た瞬間の熱風に押しつぶされそうになる。
大きなバケツを両手に持った須貝さんが「暑い暑い」とひたすら言ってる横で、100円ショップの袋を持った河村さんが「そんなこと言ってるから暑いんだよ」なんて言って涼しくなるギャグとやらを披露してる。
「河村さんつまんないっすよー!あ、麗結さん僕持ちますよ、貸して貸して!誰っすか!女子に荷物持たせた奴は!」
少し後から駆け足で私たちのところに駆け寄ってきた社長、いや、伊沢さんが私の持っていた撮影に使うという軽い荷物をさりげなく取って前の2人に追いついて合流した。
「今つまんない話してるの」
「なんでっすか」
「寒くなるじゃん」
「それ本気っすか?じゃあ俺も寒い話するわ」
「あ、俺だよ。荷物持たせたの」
「須貝さん?!レディーファーストだろ!それが男ってやつだろ?!」
「軽いヤツだって!ってーか!男女平等の社会目指してんじゃねぇーのかよ!影で男に不利なような世の中になってんじゃん。俺納得しないよ?!」
「はぁ...須貝さん女子にモテませんよ...」
「好きな女の子には別だって!今は仕事!」
いつも通りの3人を前に、自分がこの会社の数少ない女子だということに少し申し訳なさを感じながらついて行く。
何をするのか知らないけど1週間くらい前から今日の予定には「公園で水遊び」という文字が書かれていた。
もちろん実験だとか動画の企画だとかそういう類ではあると思うんだけど、わざわざこんな本気で暑い日にやらなくてもいいのに。
「あれ?福良さんは?」
「あいつ暑いからとかいって結局来なそう」
「いや、来るって言ってましたよ。だって...」
須貝さんのその言葉で初めてさっきまでオフィスでお話してた福良さんだけが見当たらないことに気づく。
私にも聞こえる大声で喋ってたのに、伊沢さんの声は急に小声になって3人でなにかコソコソ話していた。
「あー!今日もあっちいなぁ!!」
3人のコソコソ会議は終わったのか、またいつも通り須貝さんの大きな声。
「麗結さん付き合わせちゃってごめんね暑いのに」
「いえいえ、カメラいないと動画撮れないですから」
途中から伊沢さんが上手く輪に入れない私に声をかけてくれてお話をしながら公園に向かった。
「え?屈葬?」
オフィスから出た瞬間の熱風に押しつぶされそうになる。
大きなバケツを両手に持った須貝さんが「暑い暑い」とひたすら言ってる横で、100円ショップの袋を持った河村さんが「そんなこと言ってるから暑いんだよ」なんて言って涼しくなるギャグとやらを披露してる。
「河村さんつまんないっすよー!あ、麗結さん僕持ちますよ、貸して貸して!誰っすか!女子に荷物持たせた奴は!」
少し後から駆け足で私たちのところに駆け寄ってきた社長、いや、伊沢さんが私の持っていた撮影に使うという軽い荷物をさりげなく取って前の2人に追いついて合流した。
「今つまんない話してるの」
「なんでっすか」
「寒くなるじゃん」
「それ本気っすか?じゃあ俺も寒い話するわ」
「あ、俺だよ。荷物持たせたの」
「須貝さん?!レディーファーストだろ!それが男ってやつだろ?!」
「軽いヤツだって!ってーか!男女平等の社会目指してんじゃねぇーのかよ!影で男に不利なような世の中になってんじゃん。俺納得しないよ?!」
「はぁ...須貝さん女子にモテませんよ...」
「好きな女の子には別だって!今は仕事!」
いつも通りの3人を前に、自分がこの会社の数少ない女子だということに少し申し訳なさを感じながらついて行く。
何をするのか知らないけど1週間くらい前から今日の予定には「公園で水遊び」という文字が書かれていた。
もちろん実験だとか動画の企画だとかそういう類ではあると思うんだけど、わざわざこんな本気で暑い日にやらなくてもいいのに。
「あれ?福良さんは?」
「あいつ暑いからとかいって結局来なそう」
「いや、来るって言ってましたよ。だって...」
須貝さんのその言葉で初めてさっきまでオフィスでお話してた福良さんだけが見当たらないことに気づく。
私にも聞こえる大声で喋ってたのに、伊沢さんの声は急に小声になって3人でなにかコソコソ話していた。
「あー!今日もあっちいなぁ!!」
3人のコソコソ会議は終わったのか、またいつも通り須貝さんの大きな声。
「麗結さん付き合わせちゃってごめんね暑いのに」
「いえいえ、カメラいないと動画撮れないですから」
途中から伊沢さんが上手く輪に入れない私に声をかけてくれてお話をしながら公園に向かった。