『花火から逃げて』/ kwkm
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「...ごめん、俺やっぱこのまま逃げ続けたい」
「ダメだよ...花火大会終わっちゃうし...お母さん達探すって...」
「お願い...見つかるまで...一緒にいてくれへん...?」
「だってもう暗いし...暑いし...こんな格好やし...」
確かにな、ずっとここに居るのは補導対象になりかねない。
それはかっこ悪いからなにか手を打たなければ、キョロキョロと周りを見渡す。
少し遠くにたくさんの明かりを見つける。
駅前のビルたちに混じって、少し下品な明るい光たち。
もうここしかない。
「乗って、場所を変えよう」
「拓朗...こんなことしなくてもまた会えるし...」
「また会えるっていつ?」
「...いつかは...分からなんけど...」
「ほら、答えられへんやん...俺に初めてちょうだいよ」
自転車には高校のシールがついてるからこれで乗り込むことは出来ないな。
隣のコンビニに自転車を乗り捨てて、派手すぎる大人のホテルの前に立つ。
高校生は入れない。
背伸びをしたって俺らは入れないことは知ってる。
でも...
「大丈夫」
「大丈夫じゃないっ...て!」
「金はある。バレへんって」
心臓はバクバク。
バレたら親どころか高校、親戚、これから関わる色んなところに連絡がいくかもしれない。
でも俺は、人生を棒に振ってまで、彼女と過ごしたかった。
今考えたら、相当やばい行為なんだけどさ。
「ほら、大丈夫だった」
「でも...ここ...」
「浴衣可愛い。綺麗にしてきてくれてありがとう」
部屋はほとんど埋まっていて、空いているところを適当に選択して何かから逃げるように部屋に駆け込んだ。
少しは時間が稼げそうだ。
ほっとしたら、自然と彼女を抱きしめていた。
もうこんなこともできないのか?
そんなの考えなくていいはずなのに、涙がこぼれそうになって、もう離さないよ、と気持ちを込めてぎゅっと強く抱きしめ直した。
「ダメだよ...花火大会終わっちゃうし...お母さん達探すって...」
「お願い...見つかるまで...一緒にいてくれへん...?」
「だってもう暗いし...暑いし...こんな格好やし...」
確かにな、ずっとここに居るのは補導対象になりかねない。
それはかっこ悪いからなにか手を打たなければ、キョロキョロと周りを見渡す。
少し遠くにたくさんの明かりを見つける。
駅前のビルたちに混じって、少し下品な明るい光たち。
もうここしかない。
「乗って、場所を変えよう」
「拓朗...こんなことしなくてもまた会えるし...」
「また会えるっていつ?」
「...いつかは...分からなんけど...」
「ほら、答えられへんやん...俺に初めてちょうだいよ」
自転車には高校のシールがついてるからこれで乗り込むことは出来ないな。
隣のコンビニに自転車を乗り捨てて、派手すぎる大人のホテルの前に立つ。
高校生は入れない。
背伸びをしたって俺らは入れないことは知ってる。
でも...
「大丈夫」
「大丈夫じゃないっ...て!」
「金はある。バレへんって」
心臓はバクバク。
バレたら親どころか高校、親戚、これから関わる色んなところに連絡がいくかもしれない。
でも俺は、人生を棒に振ってまで、彼女と過ごしたかった。
今考えたら、相当やばい行為なんだけどさ。
「ほら、大丈夫だった」
「でも...ここ...」
「浴衣可愛い。綺麗にしてきてくれてありがとう」
部屋はほとんど埋まっていて、空いているところを適当に選択して何かから逃げるように部屋に駆け込んだ。
少しは時間が稼げそうだ。
ほっとしたら、自然と彼女を抱きしめていた。
もうこんなこともできないのか?
そんなの考えなくていいはずなのに、涙がこぼれそうになって、もう離さないよ、と気持ちを込めてぎゅっと強く抱きしめ直した。