『かき氷』 / izw
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こんなに暑いのに、なぜみんな行列に並んでまでそれを食べたいと思うのか。
私にはちょっと理解できないんだけど。
隣の彼は目をキラキラさせながら今か今かとその時を待っているのが、言葉にしなくても分かる。
家で仕事をしている時とか、お勉強をしている時の彼は本当に落ち着いていてなんでもお任せ下さい的なかっこよさがあるけど。
今、列の先を見てキョロキョロしたり、ソワソワしたりしてる姿はかっこいいと言うよりは可愛いという方が正しそうだ。
「お休みの日にくるもんじゃないねぇ」
「ごめんって。ねぇ怒ってる?」
「いや...怒ってはないけど...こんなに暑いのに並んでまで食べるものなの?」
「そこなんだよ!俺もその真相が知りたくて並んでんの!」
「え?拓司くんここのかき氷食べたことないの?」
「うん、ないよ?」
キョトンとした顔で「何か変なことでも言った?」と言いたげに首を傾げる。
ここに来たことがあって、美味しかったから私を連れてきてくれたのかと勘違いしてた。
「でもオフィス行く時に毎日見てたよ!ここが行列なのは」
「...へぇー...そうなんだ」
「あ!全然興味無さそう!じゃあここで俺から問題です」
あーあ、また始まった。拓司くんの問題コーナー。
私の3つ年下の拓司くんはクイズが大好きな男の子。
クイズというよりは、知識モンスターすぎて口を開けば常に豆知識や問題を私に話してくれる。
彼が好きになったのもこの知識量の多さと、それを自慢げに話す姿が可愛かったから。
「今日、7月25日に俺が麗結ちゃんをここに誘ったのは何故でしょうか!」
みんなが聞いてるのに、家で問題を出す時のように「シンキングタイムスタート!」と元気よく言うと「チクタクチクタク...」とセルフ秒針まで。
「行列なこのお店を見て興味を持ったからでしょ?」
当たり前じゃんって思いながら、そう答えたら「ぶっぶー」と腕でバツを作って口を尖らせる。
「大変お待たせいたしましたー!2名様中にどうぞ」
「はい!麗結ちゃん行こ!」
答えを聞きたかったのに店員さんに遮られ、すっと繋がれた手に引かれて店内に入った。
私にはちょっと理解できないんだけど。
隣の彼は目をキラキラさせながら今か今かとその時を待っているのが、言葉にしなくても分かる。
家で仕事をしている時とか、お勉強をしている時の彼は本当に落ち着いていてなんでもお任せ下さい的なかっこよさがあるけど。
今、列の先を見てキョロキョロしたり、ソワソワしたりしてる姿はかっこいいと言うよりは可愛いという方が正しそうだ。
「お休みの日にくるもんじゃないねぇ」
「ごめんって。ねぇ怒ってる?」
「いや...怒ってはないけど...こんなに暑いのに並んでまで食べるものなの?」
「そこなんだよ!俺もその真相が知りたくて並んでんの!」
「え?拓司くんここのかき氷食べたことないの?」
「うん、ないよ?」
キョトンとした顔で「何か変なことでも言った?」と言いたげに首を傾げる。
ここに来たことがあって、美味しかったから私を連れてきてくれたのかと勘違いしてた。
「でもオフィス行く時に毎日見てたよ!ここが行列なのは」
「...へぇー...そうなんだ」
「あ!全然興味無さそう!じゃあここで俺から問題です」
あーあ、また始まった。拓司くんの問題コーナー。
私の3つ年下の拓司くんはクイズが大好きな男の子。
クイズというよりは、知識モンスターすぎて口を開けば常に豆知識や問題を私に話してくれる。
彼が好きになったのもこの知識量の多さと、それを自慢げに話す姿が可愛かったから。
「今日、7月25日に俺が麗結ちゃんをここに誘ったのは何故でしょうか!」
みんなが聞いてるのに、家で問題を出す時のように「シンキングタイムスタート!」と元気よく言うと「チクタクチクタク...」とセルフ秒針まで。
「行列なこのお店を見て興味を持ったからでしょ?」
当たり前じゃんって思いながら、そう答えたら「ぶっぶー」と腕でバツを作って口を尖らせる。
「大変お待たせいたしましたー!2名様中にどうぞ」
「はい!麗結ちゃん行こ!」
答えを聞きたかったのに店員さんに遮られ、すっと繋がれた手に引かれて店内に入った。
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