おめでとう、好き / izw
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
テレビの中の人の笑い声が静かな部屋に響く。
さっきまでの優しいパパの顔から、少し目の色を変えた拓司くんが「ねぇママ?」と視線をこちらに向ける。
「どうしたの?拓司くん」
「ん」
私の体を優しく抱きしめると「ぎゅー」って小さな声が耳元で聞こえた。
本当に久々すぎるちゃんとした2人の時間に少し緊張してるのは拓司くんも同じみたい。
「ぎゅー...」
「ちょっと...!強いって!」
「俺が1番...」
「ん?」
「俺が1番麗結のこと好き」
「それは充分伝わってるよ?」
「俺だって麗結にぎゅーされたい」
「いっつも寝る前にしてるじゃん」
「だって...今日1日家いてみてさ。麗結はずーっと姫の面倒ばっかりで大変なの分かったし、姫がずーっと麗結に抱きしめられてんのも分かった」
「ねぇ、今度は娘と戦おうとしてる?」
「それは冗談だけどさ」
少し体を離すと「これからも愛情たっぷりで育てよう」ってパパの顔で笑った。
「でも、俺も麗結の胸に飛び込みたいって思ったのは事実」
今度は本当に言葉通り胸に顔を埋める。
しかしこれは娘がするような純粋なハグではないきっと。
胸を撫でる彼の手の動きがそれを証明してる。
「くすぐったいっ...」
私の反応を確認すると部屋着の中に手を入れてニヤッと口角を上げた。
娘は寝てるしこんなのそういう雰囲気になるのは至極当然かもしれない。
「手冷たい」
「感想それだけ?」
「...いや...」
「嫌?麗結が嫌なら無理にはしないけど」
服の中から手を抜いた彼が、私の体を優しく押してラグに倒した。
完全にスイッチが入った拓司くんの顔を久々に見た気がする。
娘ができてから本当にこんな時間なかったし、今までの3倍は忙しくなったからこういうことをする頻度も減ってた。
この前したのいつだっけ?レベル。
多分ちょっと早めに帰ってきた日に勢いでしたあれだ。
眠過ぎて全然覚えてないし雰囲気も何もなかった気がする。
「言動が一致してないですよ、パパ」
「え、だって嫌じゃないっしょ?」
「その自信はどこから...」
「分かるよ。麗結のことは」
そう言った彼が今度はとろけてしまいそうな深いキスを始めるともうその気になっていた。
息が苦しくなるくらいのソレに身を任せていると、スルスルと脚を撫でそのままスウェットパンツのゴムに拓司くんの手がかかる。
「しよっか」
主語のないその言葉に小さく頷くと「可愛い」って髪を撫でる。
年齢を言われても嬉しくない、こんな年になってもドキドキしてしまう。
夫婦になっても好きとか可愛いとかをちゃんと声にして伝えてくれるから愛されてるなって実感できるの。
彼の右手がスウェットパンツのゴムを抜けて中に入ろうとした時、隣の部屋から娘の泣き声が聞こえて2人してはっとして目を見合って笑う。
「ははっ、タイミングいいなぁ姫は」
「拓司くんどいて。ちょっと見てくる...」
「いいよ、俺行く」
「戻ってきたら続きね」耳元で囁かれたその言葉にまたキュンとさせられてしまった。
すぐに泣き声が止んでスタスタと足音が聞こえる。
「姫どうしたの~?って入ってったら余計に泣かれたわ」
「私は姫なんて名前じゃない~!って言ってたんじゃない?」
「まじ?笑 やっぱり俺の娘だな。天才だ」
拓司くんは娘のことをお姫様のように可愛がってるから姫って呼んでるんだよね。
昔は私のことをふざけて俺の姫って言ってたのに。
「拓司くんも王子様みたいだから可愛いお姫様にピッタリだね」
「...ん?俺が王子様?」
「うん。姫って呼んでるじゃない?だから」
「あぁ、そういうこと」
そこまで言った彼はもう1度私の肩を押してラグに押し倒すと、両腕を伸ばしたまま横について私を見下ろす。
「俺は麗結の王子様だから、姫の王子様ではねぇな」
「...」
「俺の姫は麗結だけ」
首に顔を埋めて短くキスを落とす。
「つーか無理だけど。無理なんだけど姫もいつか他の男に取られるわけだろ?無理だけど。無理なんだけど!!」
「えぇ、今からそんなんでどうするの?」
「そんときもさ、麗結は俺だけのモノなわけでしょ。俺これからもずっと麗結の世界一でいる自信しかねぇし」
「うん...拓司くんずっと好きでいてくれてありがとうね」
「恋人同士でも夫婦になってもじいちゃんばぁちゃんになっても変わらず麗結だけを追い続けるわ」
なんなの今日。
ただの30歳の誕生日だよね?
王子様って本当にいるんだ。
運命の人って本当にいたんだ。
それが拓司くんだったんだ。
「ってことで今日はいっぱい愛させて」
「...うん...」
「泣くなって。これからたくさんなかせんだから」
もう...さっきまでかっこいい王子様だったのに。
そういうことしか考えてない拓司くんになっちゃった。
「愛してるよ」
これからもずっとずっと。
さっきまでの優しいパパの顔から、少し目の色を変えた拓司くんが「ねぇママ?」と視線をこちらに向ける。
「どうしたの?拓司くん」
「ん」
私の体を優しく抱きしめると「ぎゅー」って小さな声が耳元で聞こえた。
本当に久々すぎるちゃんとした2人の時間に少し緊張してるのは拓司くんも同じみたい。
「ぎゅー...」
「ちょっと...!強いって!」
「俺が1番...」
「ん?」
「俺が1番麗結のこと好き」
「それは充分伝わってるよ?」
「俺だって麗結にぎゅーされたい」
「いっつも寝る前にしてるじゃん」
「だって...今日1日家いてみてさ。麗結はずーっと姫の面倒ばっかりで大変なの分かったし、姫がずーっと麗結に抱きしめられてんのも分かった」
「ねぇ、今度は娘と戦おうとしてる?」
「それは冗談だけどさ」
少し体を離すと「これからも愛情たっぷりで育てよう」ってパパの顔で笑った。
「でも、俺も麗結の胸に飛び込みたいって思ったのは事実」
今度は本当に言葉通り胸に顔を埋める。
しかしこれは娘がするような純粋なハグではないきっと。
胸を撫でる彼の手の動きがそれを証明してる。
「くすぐったいっ...」
私の反応を確認すると部屋着の中に手を入れてニヤッと口角を上げた。
娘は寝てるしこんなのそういう雰囲気になるのは至極当然かもしれない。
「手冷たい」
「感想それだけ?」
「...いや...」
「嫌?麗結が嫌なら無理にはしないけど」
服の中から手を抜いた彼が、私の体を優しく押してラグに倒した。
完全にスイッチが入った拓司くんの顔を久々に見た気がする。
娘ができてから本当にこんな時間なかったし、今までの3倍は忙しくなったからこういうことをする頻度も減ってた。
この前したのいつだっけ?レベル。
多分ちょっと早めに帰ってきた日に勢いでしたあれだ。
眠過ぎて全然覚えてないし雰囲気も何もなかった気がする。
「言動が一致してないですよ、パパ」
「え、だって嫌じゃないっしょ?」
「その自信はどこから...」
「分かるよ。麗結のことは」
そう言った彼が今度はとろけてしまいそうな深いキスを始めるともうその気になっていた。
息が苦しくなるくらいのソレに身を任せていると、スルスルと脚を撫でそのままスウェットパンツのゴムに拓司くんの手がかかる。
「しよっか」
主語のないその言葉に小さく頷くと「可愛い」って髪を撫でる。
年齢を言われても嬉しくない、こんな年になってもドキドキしてしまう。
夫婦になっても好きとか可愛いとかをちゃんと声にして伝えてくれるから愛されてるなって実感できるの。
彼の右手がスウェットパンツのゴムを抜けて中に入ろうとした時、隣の部屋から娘の泣き声が聞こえて2人してはっとして目を見合って笑う。
「ははっ、タイミングいいなぁ姫は」
「拓司くんどいて。ちょっと見てくる...」
「いいよ、俺行く」
「戻ってきたら続きね」耳元で囁かれたその言葉にまたキュンとさせられてしまった。
すぐに泣き声が止んでスタスタと足音が聞こえる。
「姫どうしたの~?って入ってったら余計に泣かれたわ」
「私は姫なんて名前じゃない~!って言ってたんじゃない?」
「まじ?笑 やっぱり俺の娘だな。天才だ」
拓司くんは娘のことをお姫様のように可愛がってるから姫って呼んでるんだよね。
昔は私のことをふざけて俺の姫って言ってたのに。
「拓司くんも王子様みたいだから可愛いお姫様にピッタリだね」
「...ん?俺が王子様?」
「うん。姫って呼んでるじゃない?だから」
「あぁ、そういうこと」
そこまで言った彼はもう1度私の肩を押してラグに押し倒すと、両腕を伸ばしたまま横について私を見下ろす。
「俺は麗結の王子様だから、姫の王子様ではねぇな」
「...」
「俺の姫は麗結だけ」
首に顔を埋めて短くキスを落とす。
「つーか無理だけど。無理なんだけど姫もいつか他の男に取られるわけだろ?無理だけど。無理なんだけど!!」
「えぇ、今からそんなんでどうするの?」
「そんときもさ、麗結は俺だけのモノなわけでしょ。俺これからもずっと麗結の世界一でいる自信しかねぇし」
「うん...拓司くんずっと好きでいてくれてありがとうね」
「恋人同士でも夫婦になってもじいちゃんばぁちゃんになっても変わらず麗結だけを追い続けるわ」
なんなの今日。
ただの30歳の誕生日だよね?
王子様って本当にいるんだ。
運命の人って本当にいたんだ。
それが拓司くんだったんだ。
「ってことで今日はいっぱい愛させて」
「...うん...」
「泣くなって。これからたくさんなかせんだから」
もう...さっきまでかっこいい王子様だったのに。
そういうことしか考えてない拓司くんになっちゃった。
「愛してるよ」
これからもずっとずっと。