高級ステーキ / fkr
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拳くんがしれっと明日の起床時間を11時にしたことを私は見逃さなかった。
ちょっと待って、と空いている左手を上げると「意見は1日事に2回しか出来ないけど大丈夫?」とここにきて私の知らない新ルールが追加される。
「意見っていうか...質問?」
「質問か!質問ならいくらでも!」
「なんでせっかくのお休みの起床時間が11時なの」
「そりゃあ今日の夜は夜更かしするからでしょ?」
「そうなの?」
「麗結ちゃんは何も考えなくていいよ、気づいたら夜更かししてるから。俺に全部任せて」
「それが怖...」
「新品のベットどうだろうね、楽しみ」
にやにやしながら寝室の方を見て、繋いでいる手をぎゅっと握る。夜更かしってそういうことか、とワンテンポ遅れて私の脳が処理をしてこれは意見しなくていいやと判断。
というか、今更だけど私はパートナーなのに意見出来ないのはおかしくない?
「片付けもちょっとだけ入れてね」
「そうだね、今ダンボール何個ある?」
「え?結構たくさん...」
「何個って聞いてるのに結構たくさんって答えになってないよ、麗結ちゃん。じゃあ結構たくさんの5分の1を開封して片付けることにしよう」
「5分の1...」
「目標は細かく立てないと。いっぱい片付けるなんて書いたらやるの嫌になっちゃうでしょ?」
拳くんの言葉はいつも説得力があって筋が通ってる。私がいきあたりばったりすぎる生活を送ってきたからか。
一緒に暮らすってことはこういうことがたくさん起こって、時にはぶつかったりもするんだろうな。
大丈夫かな、って少し心配になった。
「お昼は簡単に済ませて夕飯は高級ステーキが食べたいなぁ」
「高級ステーキ?!それまた大きく出ましたな...」
「引越し祝いにね!いいでしょ?」
「いいよ...?」
私も食べたいし、拳くんがそんなこと言うなんて珍しい。さっきは細かく決めなきゃって言ってたのにここは「高級」って言葉で片付けるんだ...私にはまだその境界線が分かっていないみたい。
「よし!なんとなく明日は決まったね!」
「次はどうするの?」
「5年後を考えよう」
「5年後?!」
さすがにこれは話が飛びすぎだと判断して「意見です!」と左手を上げる。
麗結ちゃんどうぞー、と渋々指名しながら、ノートのページを飛ばして半分くらいまでいったところで開いた。
「さすがに5年後は想像できないっていうか...」
「まあまあ、やってみようよ、ね?」
あまりにもあっさりそう言われ、意見は全く通らないことを悟った。
ちょっと待って、と空いている左手を上げると「意見は1日事に2回しか出来ないけど大丈夫?」とここにきて私の知らない新ルールが追加される。
「意見っていうか...質問?」
「質問か!質問ならいくらでも!」
「なんでせっかくのお休みの起床時間が11時なの」
「そりゃあ今日の夜は夜更かしするからでしょ?」
「そうなの?」
「麗結ちゃんは何も考えなくていいよ、気づいたら夜更かししてるから。俺に全部任せて」
「それが怖...」
「新品のベットどうだろうね、楽しみ」
にやにやしながら寝室の方を見て、繋いでいる手をぎゅっと握る。夜更かしってそういうことか、とワンテンポ遅れて私の脳が処理をしてこれは意見しなくていいやと判断。
というか、今更だけど私はパートナーなのに意見出来ないのはおかしくない?
「片付けもちょっとだけ入れてね」
「そうだね、今ダンボール何個ある?」
「え?結構たくさん...」
「何個って聞いてるのに結構たくさんって答えになってないよ、麗結ちゃん。じゃあ結構たくさんの5分の1を開封して片付けることにしよう」
「5分の1...」
「目標は細かく立てないと。いっぱい片付けるなんて書いたらやるの嫌になっちゃうでしょ?」
拳くんの言葉はいつも説得力があって筋が通ってる。私がいきあたりばったりすぎる生活を送ってきたからか。
一緒に暮らすってことはこういうことがたくさん起こって、時にはぶつかったりもするんだろうな。
大丈夫かな、って少し心配になった。
「お昼は簡単に済ませて夕飯は高級ステーキが食べたいなぁ」
「高級ステーキ?!それまた大きく出ましたな...」
「引越し祝いにね!いいでしょ?」
「いいよ...?」
私も食べたいし、拳くんがそんなこと言うなんて珍しい。さっきは細かく決めなきゃって言ってたのにここは「高級」って言葉で片付けるんだ...私にはまだその境界線が分かっていないみたい。
「よし!なんとなく明日は決まったね!」
「次はどうするの?」
「5年後を考えよう」
「5年後?!」
さすがにこれは話が飛びすぎだと判断して「意見です!」と左手を上げる。
麗結ちゃんどうぞー、と渋々指名しながら、ノートのページを飛ばして半分くらいまでいったところで開いた。
「さすがに5年後は想像できないっていうか...」
「まあまあ、やってみようよ、ね?」
あまりにもあっさりそう言われ、意見は全く通らないことを悟った。