高級ステーキ / fkr
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運び込むべきダンボールの最後のひとつをまだ物があまりないリビングにボスンと置いた拳くんが、疲れたぁと伸びをした。
お疲れ様、と声をかけると、やっとだねって全然疲れていることを感じさせない微笑みを見せる。
「開けるのは明日でいいよね...いいよね?!」
「拳くんが後回しにするなんて珍しいね」
「さすがに疲れたよ...今日は二人暮しの初夜なんだからアリみたいにせっせと働く日じゃないの」
「それもそうだね」
まだテレビ台が届いていないから、そのまま床に置かれたテレビのスイッチを入れると、静かだからここがいいねと決めたこの部屋がテレビの音で賑やかになる。
拳くんの部屋から持ってきたソファーの前には私の部屋から持ってきたローテーブル。
私たちは今日から晴れてこの部屋で二人暮し。
「なんか飲む?」
「コーラで」
「よく飽きないね」
「飽きないよ、コーラ飽きる人とかいるの?」
2人のお金で調達した少し大きな冷蔵庫からまだ生ぬるいコーラを取り出してグラスに注ぐ。
ジュワジュワと弾けるそれがなんだか楽しそうで、今の私のウキウキした気持ちを表現してくれているようで、緩んでしまう口元。
拳くんも同じ気持ちかな、そうだといいな。
「どーぞ」
「ありがとう」
「まだぬるかったから氷入れたよ」
「さすが麗結ちゃん、俺のこと分かってきたね?」
「もちろん。拳くんの飲み物に氷は入れないよ」
「ありがたいなぁ。こんな素敵な彼女と同棲なんて」
「野菜は出すけどね?」
「え?」
グラスに口をつけたままの拳くんが、こちらを見て素直に「なんで?」という顔をしている。
この人は本当に面白い。
グラスから水滴がたれるのが嫌だから飲み物に氷を入れたくないというこだわりを知ってから飲み物に氷は入れてないけど、それを理解したからといって、野菜嫌いだから野菜を出さないのは話が違う。
一般の脳みそしか持ち合わせていない私からすると違うのだけれど、絶対に私と違う脳を持って生まれている彼にとっては同じことなようだ。
「好き嫌いはしちゃダメって習ったでしょ?」
「習ったけど今となっては、それ言ってる大人たちって俺ができることも出来ない人ばかりだったよ?」
「すっごい言い方」
「野菜食べなくてもここまで成長したし俺は野菜が必要無い体なんだよ!ね?」
「ね?って私納得しないからね!」
ダメだったか、って笑うと飲み終わったグラスをローテーブルに優しく置いた。
お疲れ様、と声をかけると、やっとだねって全然疲れていることを感じさせない微笑みを見せる。
「開けるのは明日でいいよね...いいよね?!」
「拳くんが後回しにするなんて珍しいね」
「さすがに疲れたよ...今日は二人暮しの初夜なんだからアリみたいにせっせと働く日じゃないの」
「それもそうだね」
まだテレビ台が届いていないから、そのまま床に置かれたテレビのスイッチを入れると、静かだからここがいいねと決めたこの部屋がテレビの音で賑やかになる。
拳くんの部屋から持ってきたソファーの前には私の部屋から持ってきたローテーブル。
私たちは今日から晴れてこの部屋で二人暮し。
「なんか飲む?」
「コーラで」
「よく飽きないね」
「飽きないよ、コーラ飽きる人とかいるの?」
2人のお金で調達した少し大きな冷蔵庫からまだ生ぬるいコーラを取り出してグラスに注ぐ。
ジュワジュワと弾けるそれがなんだか楽しそうで、今の私のウキウキした気持ちを表現してくれているようで、緩んでしまう口元。
拳くんも同じ気持ちかな、そうだといいな。
「どーぞ」
「ありがとう」
「まだぬるかったから氷入れたよ」
「さすが麗結ちゃん、俺のこと分かってきたね?」
「もちろん。拳くんの飲み物に氷は入れないよ」
「ありがたいなぁ。こんな素敵な彼女と同棲なんて」
「野菜は出すけどね?」
「え?」
グラスに口をつけたままの拳くんが、こちらを見て素直に「なんで?」という顔をしている。
この人は本当に面白い。
グラスから水滴がたれるのが嫌だから飲み物に氷を入れたくないというこだわりを知ってから飲み物に氷は入れてないけど、それを理解したからといって、野菜嫌いだから野菜を出さないのは話が違う。
一般の脳みそしか持ち合わせていない私からすると違うのだけれど、絶対に私と違う脳を持って生まれている彼にとっては同じことなようだ。
「好き嫌いはしちゃダメって習ったでしょ?」
「習ったけど今となっては、それ言ってる大人たちって俺ができることも出来ない人ばかりだったよ?」
「すっごい言い方」
「野菜食べなくてもここまで成長したし俺は野菜が必要無い体なんだよ!ね?」
「ね?って私納得しないからね!」
ダメだったか、って笑うと飲み終わったグラスをローテーブルに優しく置いた。