福「あ、河村おはよ」

河「おはよう」

福「珍しいね、今日は撮影もないのに」

河「今日は姫を高校まで迎えに行く日だから」

福「撮影の日はほとんど時間通りに来ないのに彼女さんのことになるとこんなにも準備が早いんだね」

河「嫌味か？」

福「嫌味？ただの事実じゃん」

伊「うぉっ！河村さんか。誰かと思った。うっす」

河「おはよう」

伊「あれ、河村さんも呼んでくれたんすか？」

福「呼んでないけど暇みたいだよ」

河「暇じゃないからな、言っとくけど」

福「3時くらいまでは暇でしょ」

河「残念、2時半」

福「そんな変わらないじゃん」

伊「河村さんなんか用事でもあるんすか？」

河「だーから、麗結を高校まで迎えに行くんだって」

伊「だーからって俺聞いてないんだけど」

河「あれそうだっけ？」

福「何個下だっけ？彼女さんは」

河「8つ」

福「ジェネギャとか凄くないの？」

河「何それ」

福「え？」

伊「あ、分かった。ジェネレーションギャップ」

河「あー、これって略すもんなの？」

伊「福良さんなんでも略したがるから」

福「それは伊沢の方がそうでしょ」

河「あったとしてもそれが楽しいよ普通に。こんなの流行ってんだなぁとか」

伊「河村さんの彼女さんは賢いですしあんまりなさそうですよね。仕事の参考になる情報くれますし」

福「じゃあ特に苦労することもなく？もう半年くらい経ってない？」

河「んー...まあ...」

伊「すげぇなぁ。俺高校に迎えに行くなんてぜってぇ無理！無理無理！」

福「彼女のお願いならやるでしょ」

伊「やれないですよ！最寄り駅が限界っす」

福「で？」

河「で？って？」

福「なんか無いの！JK彼女ならではの話みたいなの！」

河「あるっちゃあるしないっちゃない」

伊「いや、どっち」

河「キスから先に進むタイミングがわからないかな」


河「何で黙んの」

伊「俺には聞かないでください。質問は全て彼にどうぞ」

福「なんで俺？！」

河「じゃあ福良」

福「半年も一緒にいてそーゆーことのひとつもないの」

河「ないよ」

福「なんかお泊まりとか言ってなかった？」

河「同じベットで寝るだけ」