困った奴 / izw
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「山本さん!おはようございます」
「麗結さん!おはよう!今日は僕だよね!」
「そうなんです!よろしくお願いします!」
「こちらこそ!あんまり話せてなかったから嬉しいなぁ」
「私もです!歳近いし...身長も同じくらいだし!」
「おーい!身長は余分だわ!」
あっさり山本に駆け寄っていった彼女を目で追う。
俺が頭を抱えている原因は彼女の健気すぎる一部のアピールや態度かと思いきやそうでは無いのだ。
俺が今1番困っていること。
それは、麗結さんが気になってしょうがないこと、だ。
もちろん仕事とプライベートを混合させることはしないし、俺はここのトップであるという意識は全くもって変わらないがどうも彼女がメンバーと楽しそうに話しているのを見るとソワソワしてしまう。
さっきまで俺に言っていたようなことを山本にも言うのではないかと耳を傾けてしまう。
「伊沢さん、麗結ちゃんのことなんですが」
「麗結ちゃん?」
「えっ?」
昼飯を食いながらSNSチェックといういつもの休憩時間を過ごしていると、山本が俺のところにやってきた。
おっかしいだろ。
なんでこの数時間でちゃん付けで呼ぶ仲になってんだよ。
やはり彼女は天然で俺にも媚びを売り、山本にも媚びを売り、ほかのメンバーにも同じように...だから女性は分からん。
「忙しいですか?すみません」
「全然そんなことないけどなんで?」
「伊沢さんすっごい真剣な顔してたからですよ!」
その言葉を聞いて口に入れたサラダが変なところに入りそうになって咳き込みながら急いで水を流し込む。
咳払いをして「気のせいだろ」と誤魔化してみたものの、確かに俺は真剣な顔して、というよりは不機嫌な顔して返事をしていたような気がする。
「すっごく覚えるの早くてもうここまで言ったんですよ!僕が他に指導できることあったら教えたいなぁって思うんですけど!」
「ふーん...山本が有能だからじゃね?」
「なーんか棒読み!もっと褒めてくださいよ!」
「今あんまり褒めたらほんとに褒めてやりたい時に感動薄れるだろ?」
「さすが伊沢さん...」
9割本心、1割麗結さんとの距離を縮めすぎだいう真っ黒な感情、早速プライベートを仕事に持ち込んでるわ。
「んー、この先は明日福良さんに任せてるから頼んだやつ全部終わったら麗結さん俺にパスしてくんね?」
「わっかりましたー!すぐ終わると思うので!」
山本が部屋を出ていったのを確認して大きく息を吐く。
俺は何をやっているんだ。
「麗結さん!おはよう!今日は僕だよね!」
「そうなんです!よろしくお願いします!」
「こちらこそ!あんまり話せてなかったから嬉しいなぁ」
「私もです!歳近いし...身長も同じくらいだし!」
「おーい!身長は余分だわ!」
あっさり山本に駆け寄っていった彼女を目で追う。
俺が頭を抱えている原因は彼女の健気すぎる一部のアピールや態度かと思いきやそうでは無いのだ。
俺が今1番困っていること。
それは、麗結さんが気になってしょうがないこと、だ。
もちろん仕事とプライベートを混合させることはしないし、俺はここのトップであるという意識は全くもって変わらないがどうも彼女がメンバーと楽しそうに話しているのを見るとソワソワしてしまう。
さっきまで俺に言っていたようなことを山本にも言うのではないかと耳を傾けてしまう。
「伊沢さん、麗結ちゃんのことなんですが」
「麗結ちゃん?」
「えっ?」
昼飯を食いながらSNSチェックといういつもの休憩時間を過ごしていると、山本が俺のところにやってきた。
おっかしいだろ。
なんでこの数時間でちゃん付けで呼ぶ仲になってんだよ。
やはり彼女は天然で俺にも媚びを売り、山本にも媚びを売り、ほかのメンバーにも同じように...だから女性は分からん。
「忙しいですか?すみません」
「全然そんなことないけどなんで?」
「伊沢さんすっごい真剣な顔してたからですよ!」
その言葉を聞いて口に入れたサラダが変なところに入りそうになって咳き込みながら急いで水を流し込む。
咳払いをして「気のせいだろ」と誤魔化してみたものの、確かに俺は真剣な顔して、というよりは不機嫌な顔して返事をしていたような気がする。
「すっごく覚えるの早くてもうここまで言ったんですよ!僕が他に指導できることあったら教えたいなぁって思うんですけど!」
「ふーん...山本が有能だからじゃね?」
「なーんか棒読み!もっと褒めてくださいよ!」
「今あんまり褒めたらほんとに褒めてやりたい時に感動薄れるだろ?」
「さすが伊沢さん...」
9割本心、1割麗結さんとの距離を縮めすぎだいう真っ黒な感情、早速プライベートを仕事に持ち込んでるわ。
「んー、この先は明日福良さんに任せてるから頼んだやつ全部終わったら麗結さん俺にパスしてくんね?」
「わっかりましたー!すぐ終わると思うので!」
山本が部屋を出ていったのを確認して大きく息を吐く。
俺は何をやっているんだ。