オオカミにはご注意を / sgi
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「お前さ、自分が女子って自覚あんの?」
「またその話?あるよぉ」
「俺が男だってことも分かってる?」
「駿貴くんが男の子なのも分かってるよ。お兄ちゃんだと思ってるもん」
「はぁ...分かってねぇな」
薄々というかわかり切っていたことだが、なんにも分かってない。
「麗結」
「なぁに?」
ベットの縁に腰掛けて名前を呼ぶと、彼女が顔を上げてこちらを見る。
誰か手を出さないで我慢している俺を褒めて欲しい。
「俺お前の兄ちゃんじゃねぇから」
「分かってるよ。そんなこと」
「分かってんの?俺が今何考えてるか」
そう言うと、不思議そうな顔をしながら体を起こしてベットの上でぺたんと女の子座り。
それもあぶねぇなぁ。スカートの中手入れてやろうかという男の俺が絶対出来ないくせに少しイライラしながら顔を出す。
「分かんない...」
「教えてやろっか?」
「なんか駿貴くんいつもと違って怖い」
「なんとなくは察してんだな」
「なんとなくって...?」
悪ぃけど今日の俺はダメだ。
口で優しく教えてあげられる自信が無い、っていうか実際に行動で思い知らせた方が記憶に定着するだろとまで思う。
「っ...」
「俺お前に何するかわからねぇよ?今から」
さすがに押し倒すのは俺の心臓にも悪いから、ベットについていた両手を上から押さえつけて顔を目の鼻の先まで近づけてやる。一瞬で潤んだその目は恐怖なのか驚きなのか。はたまた兄的存在だと信じていた俺が男になってしまったから絶望したか?
「手痛いっ...」
「それだけ?」
「...違うっ...」
「あー...俺欲望に負けそう。キスしたらもう終わりまでいくと思って」
こいつは勉強から何もかも俺が教えてあげないと何もわかんねぇんだ。
俺は麗結が好きだ。
麗結はどうなの?
でもその答えは焦ってはいない。
本気で好きだからこそ、麗結がこれから別の変な男にこういうことをしないように分からせてやらねぇと。
逃げてくれと言わなきゃならないのに口が動かない。
ひたすら理性をつなぎ止めて麗結の目を見つめる。はぁと大きく息を吐いて別のことに意識を逸らしたら、このまま襲ってしまおうかという悪魔な俺は帰ってくれた。
「男はみんなオオカミなの。幼なじみでガキの頃から遊んでるお子ちゃまな麗結すら美味しそうに見える瞬間があんの。今もそう」
「でも...駿貴くんは...」
「俺だからここまでもったんだよ?男と二人きりでこんなに危機感ない女なんてやべえからな?あと今パンツ見えてたから水色」
「えっ?!」
「そういうとこ。麗結はそういうつもりなくても男はみんな勘違いすんぞ?誘ってると思ったわ...」
なんとか気持ちを落ち着けて、ぐっと押さえつけていた手を離した。麗結の顔が見えないように姿勢戻すと自己嫌悪に陥る。
怖がらせてどうする...実際襲おうと思ったのは事実だけど冷静になると自分が怖かった。
「駿貴くんならいいよって思ってるもん」
ガチ凹みな俺の背中にかけられた言葉は予想外のそれだった。さすがに幻聴だと思ったがそうじゃないようだ。
「お前な、真剣に俺の話を聞いてくれ。俺は男に向かってそういうことを冗談でも言うなって言ってんの」
「ほんとだもん!駿貴くんが好き...なんだもん!でもどうしたらいいか分からなかったんだもん!」
「...はぁ??」
震えている声に後ろを振り返ると確かに彼女は泣いていて、ボロボロと涙をこぼしてブッサイクな顔をしている。
これ泣かせてるわ...
「悪ぃ、ほんとにごめん。俺の事そんな風に思ってくれてたなら余計嫌な思いさせた」
ブンブンと首を横に振る。違うってことだよな?
「駿貴くんずっとお母さんみたい...だったから...私のこと...女の子だって...思ってないと...思ったの...だからっ...嬉しくっ...て...」
「なんだよそれ...」
髪をぐしゃっと掴む。調子狂うな。麗結のこと手に入れていいってことじゃんコレ。おかしいな、大事にしてやんなきゃいけないのに。今すぐ襲ってやりたい。
「ん...」
「何...?」
「手。痛くして悪かったよ、乗せて」
小さい彼女の手が俺の手に重なる。
今度は優しく優しく包み込むように握った。
「俺も麗結のこと結構好きだよ」
「結構って何?!」
「お前に言ってもわかんないだろうからな。そういうことだから気をつけろよ!今日から俺の女なんだからこういうことは二度としないように」
「こういうことって?」
「また1から教え直しかよ...まずこういう短いスカートとかベットにダイブとかあとは...男の部屋に一人で行くとか...」
「これ制服だよ?」
あとはその可愛い笑顔を見せるとか、この優しい声で男の名前を呼ぶだとか。それは無理か。
「お前知ってる?この家今俺と麗結しかいないって」
「知ってるよ?」
「いつでもオオカミになれるってことよ?俺が」
「駿貴くんオオカミさんになったらどうなるの?」
こりゃ俺の想像以上にダメだ。
やっぱりこいつには俺がいないとダメだ。
俺が1から10まで全部教えてあげないと。
「ちょーっと注意しないとかもね」
「怖い?」
「優しくするつもりではある、俺にもわからん」
繋いでいる手を引いて自分の胸に彼女の体を引き寄せると頬にキスを落とす。
脚を撫で始めた時にこれから起こることに気がついたらしく「そういうこと?!」と目をまん丸にした彼女を黙らせるために口を口で塞いだ。
あーあ、もう止まんない。
勉強と同じように教えてやるよ。
オオカミには注意しろ、って。
「またその話?あるよぉ」
「俺が男だってことも分かってる?」
「駿貴くんが男の子なのも分かってるよ。お兄ちゃんだと思ってるもん」
「はぁ...分かってねぇな」
薄々というかわかり切っていたことだが、なんにも分かってない。
「麗結」
「なぁに?」
ベットの縁に腰掛けて名前を呼ぶと、彼女が顔を上げてこちらを見る。
誰か手を出さないで我慢している俺を褒めて欲しい。
「俺お前の兄ちゃんじゃねぇから」
「分かってるよ。そんなこと」
「分かってんの?俺が今何考えてるか」
そう言うと、不思議そうな顔をしながら体を起こしてベットの上でぺたんと女の子座り。
それもあぶねぇなぁ。スカートの中手入れてやろうかという男の俺が絶対出来ないくせに少しイライラしながら顔を出す。
「分かんない...」
「教えてやろっか?」
「なんか駿貴くんいつもと違って怖い」
「なんとなくは察してんだな」
「なんとなくって...?」
悪ぃけど今日の俺はダメだ。
口で優しく教えてあげられる自信が無い、っていうか実際に行動で思い知らせた方が記憶に定着するだろとまで思う。
「っ...」
「俺お前に何するかわからねぇよ?今から」
さすがに押し倒すのは俺の心臓にも悪いから、ベットについていた両手を上から押さえつけて顔を目の鼻の先まで近づけてやる。一瞬で潤んだその目は恐怖なのか驚きなのか。はたまた兄的存在だと信じていた俺が男になってしまったから絶望したか?
「手痛いっ...」
「それだけ?」
「...違うっ...」
「あー...俺欲望に負けそう。キスしたらもう終わりまでいくと思って」
こいつは勉強から何もかも俺が教えてあげないと何もわかんねぇんだ。
俺は麗結が好きだ。
麗結はどうなの?
でもその答えは焦ってはいない。
本気で好きだからこそ、麗結がこれから別の変な男にこういうことをしないように分からせてやらねぇと。
逃げてくれと言わなきゃならないのに口が動かない。
ひたすら理性をつなぎ止めて麗結の目を見つめる。はぁと大きく息を吐いて別のことに意識を逸らしたら、このまま襲ってしまおうかという悪魔な俺は帰ってくれた。
「男はみんなオオカミなの。幼なじみでガキの頃から遊んでるお子ちゃまな麗結すら美味しそうに見える瞬間があんの。今もそう」
「でも...駿貴くんは...」
「俺だからここまでもったんだよ?男と二人きりでこんなに危機感ない女なんてやべえからな?あと今パンツ見えてたから水色」
「えっ?!」
「そういうとこ。麗結はそういうつもりなくても男はみんな勘違いすんぞ?誘ってると思ったわ...」
なんとか気持ちを落ち着けて、ぐっと押さえつけていた手を離した。麗結の顔が見えないように姿勢戻すと自己嫌悪に陥る。
怖がらせてどうする...実際襲おうと思ったのは事実だけど冷静になると自分が怖かった。
「駿貴くんならいいよって思ってるもん」
ガチ凹みな俺の背中にかけられた言葉は予想外のそれだった。さすがに幻聴だと思ったがそうじゃないようだ。
「お前な、真剣に俺の話を聞いてくれ。俺は男に向かってそういうことを冗談でも言うなって言ってんの」
「ほんとだもん!駿貴くんが好き...なんだもん!でもどうしたらいいか分からなかったんだもん!」
「...はぁ??」
震えている声に後ろを振り返ると確かに彼女は泣いていて、ボロボロと涙をこぼしてブッサイクな顔をしている。
これ泣かせてるわ...
「悪ぃ、ほんとにごめん。俺の事そんな風に思ってくれてたなら余計嫌な思いさせた」
ブンブンと首を横に振る。違うってことだよな?
「駿貴くんずっとお母さんみたい...だったから...私のこと...女の子だって...思ってないと...思ったの...だからっ...嬉しくっ...て...」
「なんだよそれ...」
髪をぐしゃっと掴む。調子狂うな。麗結のこと手に入れていいってことじゃんコレ。おかしいな、大事にしてやんなきゃいけないのに。今すぐ襲ってやりたい。
「ん...」
「何...?」
「手。痛くして悪かったよ、乗せて」
小さい彼女の手が俺の手に重なる。
今度は優しく優しく包み込むように握った。
「俺も麗結のこと結構好きだよ」
「結構って何?!」
「お前に言ってもわかんないだろうからな。そういうことだから気をつけろよ!今日から俺の女なんだからこういうことは二度としないように」
「こういうことって?」
「また1から教え直しかよ...まずこういう短いスカートとかベットにダイブとかあとは...男の部屋に一人で行くとか...」
「これ制服だよ?」
あとはその可愛い笑顔を見せるとか、この優しい声で男の名前を呼ぶだとか。それは無理か。
「お前知ってる?この家今俺と麗結しかいないって」
「知ってるよ?」
「いつでもオオカミになれるってことよ?俺が」
「駿貴くんオオカミさんになったらどうなるの?」
こりゃ俺の想像以上にダメだ。
やっぱりこいつには俺がいないとダメだ。
俺が1から10まで全部教えてあげないと。
「ちょーっと注意しないとかもね」
「怖い?」
「優しくするつもりではある、俺にもわからん」
繋いでいる手を引いて自分の胸に彼女の体を引き寄せると頬にキスを落とす。
脚を撫で始めた時にこれから起こることに気がついたらしく「そういうこと?!」と目をまん丸にした彼女を黙らせるために口を口で塞いだ。
あーあ、もう止まんない。
勉強と同じように教えてやるよ。
オオカミには注意しろ、って。