オオカミにはご注意を / sgi
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目を覚ましたら昼前だった。
昨日は夜遅くまで友人と遊び続けたからしょうがないな、大学に行くのを即断念してダラダラと動き出す。
デスクの椅子に腰掛けて勉強を初めて数分。
ドタドタと階段を駆け上がる音が聞こえて嫌な予感を察知してしまった自分は天才かもしれない。
俺は今忙しい。俺は今...
「駿貴くんー!勉強教えてー!」
バーン!という効果音がピッタリな大胆な登場はもうお決まり。学校帰りなのか珍しく制服姿のままカバンを肩にかけた麗結がそこにはいた。
「なんでお前いつもタイミングよく俺の部屋に来んの?」
「駿貴くんなんでいるの?」
「ここは俺の部屋だからだろ...」
「この時間にいるなんて珍しいもん」
「今日サボったから大学」
「あー!駿貴くん悪い子だ!私はちゃんと学校行ってきたのに!」
「大学と高校はちげぇの。昨日飲みすぎたわさすがに起きれなかった」
俺の話を聞いてんのか聞いてないのか、麗結はカバンをベットの脇に置くとガサガサと中を漁っている。まだなんの返事もしてないのにいつも通り勉強をはじめる気なのか?
つーか、あーもう、スカート短ぇな。
それ校則違反だろ。ちょっと屈んだら中見えんじゃん。どうすんの。こういう男が学校にも駅にもわんさかいる時代だぞ。
なんて考え事をしながらその姿を見つめていたら、くるりとこちらに体を向け「ここなんだけどね」と近づいてきたから何事も無かったかのように表情を変える。
「俺忙しいんだけど」
「駿貴くんにとっては簡単でしょ!一瞬で終わるでしょ!ね?」
「あのさスカート短すぎ」
「みんなこの長さだよ?」
「...麗結のぶっとい脚はそんな見せびらかすもんじゃねぇだろ」
「なにそれ酷くない?!」
最近細くなってきたのにー、とただでさえ短いスカートの裾を両手で巻き上げる。
やめてくれという紳士な俺と、ちらっと見えないかなという悪魔の囁きをしてくる俺とがぶつかり合って視線のやり場に困るからしょうがなく麗結が持ってきたノートを受け取って問題を見た。
「ここに余弦定理使えばいいんじゃね?知らんけど」
「駿貴くんが言うんだから絶対そうじゃん!やってみる!ちょっと待って!」
何を待つんだよ...麗結にそんなこと言われたら永遠に待ってしまいそうだ。
俺からノートを奪い取った麗結はすぐにローテーブルに教科書とそれを広げて必死になって考えてる。
彼女は自然体すぎるだけなんだ。
この無防備な態度も、俺にそういう気を起こさせるつもりではないんだ。それがわかっているから辛い。辛すぎる。
「出来た!どう?!」
問題を考えている時は一切雑談もしないし、俺の勉強の邪魔をすることもない。そんなところも好きだ。問題もちゃんと解けてるし、確実に力はついている。
「ん、いいと思う」
「次!次!」
「まだあんの?」
これを繰り返して麗結は俺の部屋に来ると必ず3時間は勉強を続ける。ほとんどが土日だから平日に来るっていうのは異例だけど。
「はぁー!疲れちゃったよ」
「もう3時間くらい経ってるもんな、麗結にしてはよくやってんじゃない?」
「休憩ー!」
「ちょっ...!お前!!」
何度言えばわかるんだ。
こいつには遠回しに言っても伝わらないんだな。
いつだかもやっていたベットへのダイブ。
短いスカートが捲れ上がった一瞬、ちょっと見えないかなと覗きこみたい気持ちをぐっと抑えていた俺でも確かに見えた。
すぐに手でスカートを直した彼女は多分気づいていないだろうし、うつ伏せになって枕に顔を埋めてるから俺が今ひどい顔をしているのも見えてないな。
先に言い訳をしておくことにしよう。
俺は今日いつも以上に頭が回っていない。
昨日の酒のせいだ。変な時間に目が覚めたせいだ。
彼女は今日制服という可愛い武器を纏っている。スカートも短い。そこから伸びる綺麗な脚が、チラ見えしたそれが俺をいつも以上に狂わせた。
それだけじゃない。
俺はずっと麗結が好きだという気持ちに気づかないようにしていた。
幼なじみだから距離が近すぎるから、そう思うだけだと決めつけていた。
だけど違う、俺は。
昨日は夜遅くまで友人と遊び続けたからしょうがないな、大学に行くのを即断念してダラダラと動き出す。
デスクの椅子に腰掛けて勉強を初めて数分。
ドタドタと階段を駆け上がる音が聞こえて嫌な予感を察知してしまった自分は天才かもしれない。
俺は今忙しい。俺は今...
「駿貴くんー!勉強教えてー!」
バーン!という効果音がピッタリな大胆な登場はもうお決まり。学校帰りなのか珍しく制服姿のままカバンを肩にかけた麗結がそこにはいた。
「なんでお前いつもタイミングよく俺の部屋に来んの?」
「駿貴くんなんでいるの?」
「ここは俺の部屋だからだろ...」
「この時間にいるなんて珍しいもん」
「今日サボったから大学」
「あー!駿貴くん悪い子だ!私はちゃんと学校行ってきたのに!」
「大学と高校はちげぇの。昨日飲みすぎたわさすがに起きれなかった」
俺の話を聞いてんのか聞いてないのか、麗結はカバンをベットの脇に置くとガサガサと中を漁っている。まだなんの返事もしてないのにいつも通り勉強をはじめる気なのか?
つーか、あーもう、スカート短ぇな。
それ校則違反だろ。ちょっと屈んだら中見えんじゃん。どうすんの。こういう男が学校にも駅にもわんさかいる時代だぞ。
なんて考え事をしながらその姿を見つめていたら、くるりとこちらに体を向け「ここなんだけどね」と近づいてきたから何事も無かったかのように表情を変える。
「俺忙しいんだけど」
「駿貴くんにとっては簡単でしょ!一瞬で終わるでしょ!ね?」
「あのさスカート短すぎ」
「みんなこの長さだよ?」
「...麗結のぶっとい脚はそんな見せびらかすもんじゃねぇだろ」
「なにそれ酷くない?!」
最近細くなってきたのにー、とただでさえ短いスカートの裾を両手で巻き上げる。
やめてくれという紳士な俺と、ちらっと見えないかなという悪魔の囁きをしてくる俺とがぶつかり合って視線のやり場に困るからしょうがなく麗結が持ってきたノートを受け取って問題を見た。
「ここに余弦定理使えばいいんじゃね?知らんけど」
「駿貴くんが言うんだから絶対そうじゃん!やってみる!ちょっと待って!」
何を待つんだよ...麗結にそんなこと言われたら永遠に待ってしまいそうだ。
俺からノートを奪い取った麗結はすぐにローテーブルに教科書とそれを広げて必死になって考えてる。
彼女は自然体すぎるだけなんだ。
この無防備な態度も、俺にそういう気を起こさせるつもりではないんだ。それがわかっているから辛い。辛すぎる。
「出来た!どう?!」
問題を考えている時は一切雑談もしないし、俺の勉強の邪魔をすることもない。そんなところも好きだ。問題もちゃんと解けてるし、確実に力はついている。
「ん、いいと思う」
「次!次!」
「まだあんの?」
これを繰り返して麗結は俺の部屋に来ると必ず3時間は勉強を続ける。ほとんどが土日だから平日に来るっていうのは異例だけど。
「はぁー!疲れちゃったよ」
「もう3時間くらい経ってるもんな、麗結にしてはよくやってんじゃない?」
「休憩ー!」
「ちょっ...!お前!!」
何度言えばわかるんだ。
こいつには遠回しに言っても伝わらないんだな。
いつだかもやっていたベットへのダイブ。
短いスカートが捲れ上がった一瞬、ちょっと見えないかなと覗きこみたい気持ちをぐっと抑えていた俺でも確かに見えた。
すぐに手でスカートを直した彼女は多分気づいていないだろうし、うつ伏せになって枕に顔を埋めてるから俺が今ひどい顔をしているのも見えてないな。
先に言い訳をしておくことにしよう。
俺は今日いつも以上に頭が回っていない。
昨日の酒のせいだ。変な時間に目が覚めたせいだ。
彼女は今日制服という可愛い武器を纏っている。スカートも短い。そこから伸びる綺麗な脚が、チラ見えしたそれが俺をいつも以上に狂わせた。
それだけじゃない。
俺はずっと麗結が好きだという気持ちに気づかないようにしていた。
幼なじみだから距離が近すぎるから、そう思うだけだと決めつけていた。
だけど違う、俺は。