オオカミにはご注意を / sgi
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「だっからお前はさぁ...」
帰宅したその足で自分の部屋に向かってドアを開ける。自分の部屋のデスクに彼女でもない女子が座っているこの状況に驚くことなくため息をつくのはこの世界で俺くらいだ。
最近は、もう麗結が家に来ること自体母さんとかきょうだいが教えてくれることもないくらい当たり前の光景。家族のように受け入れられ、当たり前のように俺の部屋に通されているらしい。
「お前は勝手に人のプライベートな空間に入っちゃダメよって幼稚園で教わらなかったの?」
「小学校で教わったかもしれない」
「教わった場所はどこでもいいんだよ!大事なんはその前で」
「駿貴くんはなんか違うじゃん」
「俺でもダメなもんはダメ」
「何かやましいものでもあるの?彼女もいないのに」
「彼女は、いねぇけど!男には男にしか分からんそういうものがね?」
「あー、エッチなものってこと?」
「ちょっ...!レディがエッチとか簡単に言わない!」
デスクの回転イスをクルクルと回しながら、なんの恥じらいもなくそんな言葉を放つこの幼なじみは、家族ぐるみの仲でガキの頃からよく知っている俺の妹的存在である...いや、あった。
高校生と大学生な俺らは5歳差。彼女はとにかく若い。彼女を見ていると何かと説教くさい会話が多くなるし、自分も歳をとったなぁと思う。
「エッチなのあるの?!」
「ねぇよ!」
椅子からぴょんっと降りて、部屋を見渡した彼女を止めて「今日は何?」と問う。
「んー、駿貴くんに会いたいなぁって思っただけ」と間髪入れずにぽんっと返ってくるとこいつの相手すんの面倒だなぁと渋々だった心が晴れてるから不思議。
「はいはい、じゃあ会えたから帰れよ」
「冷たいなぁ。もうちょっといいじゃん」
「俺今から着替えて飯食って風呂入って今日のまとめしなきゃなの。麗結の相手してる時間なんてねぇの。お分かり?」
「えー、じゃあ私その間にここでお勉強しててもいい?」
「だっからさぁ、今までの話聞いてた?!」
「だって駿貴くんの部屋ってどこよりも勉強に集中できるんだもん!」
そう言って拗ねるような素振りを見せて彼女が飛び込んだのは背後にあった俺のベット。
ロングスカートの裾がふわっと揺れて、さっきまで見えてなかった足首がチラ見えしたと思ったら、俺がいつも使っている枕を胸元に抱き寄せて俺の方をキラキラな目で見つめる。そんな気を起こさないように細心の注意を払っていてもドキッとしてしまうのが男というものだ。
「お前自分が女子って自覚ある?」
「めちゃめちゃあるよ!あるからこうやってスカート履いてるんでしょ?」
「はぁ...そういうことじゃねぇって...」
「どういうこと?何を自覚したらいいの?」
本人は気づいていないようだ。
麗結が一緒に外を走り回って遊んでいたあの頃より大人っぽくなっていること、女性らしくなっていること、そして魅力的になっていること。
彼女が家に来ると面倒だという素振りを見せながら、かなり喜んでいる俺がいること。
そんな俺があわよくば麗結を手に入れてしまいたいと思ってしまっていること。
そして、俺が男の部分を出して麗結を襲ってしまう可能性すらあること。
「あーもう!全部だよ!」
「全部?余計わかんなくなった!」
「麗結がバカだからじゃん」
こんな姿を見続けてたら変な気を起こすことは考えなくてもわかるから目を背けてジーパンのベルトに手をかけた。
「駿貴くんまさか...そういうこと?!」
「あ?!えっ、おい!ちげーよ!!違うから!!」
違くないけど。言いたいことをまとめろと言われればそれになるのかもしれないが。
「着替えるって言ったよね?麗結はさっさと部屋を出てくれ」
「えぇ...ここで勉強したいの...」
「わーったよ!ちゃんと母ちゃんに言ってから来いよ?心配するからな。それと日付が変わる前には帰れよ?何かあったら大変だし。飯と風呂の間俺いねぇけど変なことすんなよ?これが一番心配で...」
「分かった!」
「ほんとに分かってんのか分からん返事じゃん。それは」
これは麗結にとっては難題を解説したあとのニッコニコ笑顔の「分かった」だ。これはわかっていないことの方が多いんだよなぁ。
「早く勉強道具取りに行けって、俺着替えんだから」
「別に気にしなくてもいいのに」
「気にすんの!早く行け!」
そんなこんなでやっと俺の可愛いおじゃま虫を追い出すことに成功してやっと肩を撫で下ろした。
帰宅したその足で自分の部屋に向かってドアを開ける。自分の部屋のデスクに彼女でもない女子が座っているこの状況に驚くことなくため息をつくのはこの世界で俺くらいだ。
最近は、もう麗結が家に来ること自体母さんとかきょうだいが教えてくれることもないくらい当たり前の光景。家族のように受け入れられ、当たり前のように俺の部屋に通されているらしい。
「お前は勝手に人のプライベートな空間に入っちゃダメよって幼稚園で教わらなかったの?」
「小学校で教わったかもしれない」
「教わった場所はどこでもいいんだよ!大事なんはその前で」
「駿貴くんはなんか違うじゃん」
「俺でもダメなもんはダメ」
「何かやましいものでもあるの?彼女もいないのに」
「彼女は、いねぇけど!男には男にしか分からんそういうものがね?」
「あー、エッチなものってこと?」
「ちょっ...!レディがエッチとか簡単に言わない!」
デスクの回転イスをクルクルと回しながら、なんの恥じらいもなくそんな言葉を放つこの幼なじみは、家族ぐるみの仲でガキの頃からよく知っている俺の妹的存在である...いや、あった。
高校生と大学生な俺らは5歳差。彼女はとにかく若い。彼女を見ていると何かと説教くさい会話が多くなるし、自分も歳をとったなぁと思う。
「エッチなのあるの?!」
「ねぇよ!」
椅子からぴょんっと降りて、部屋を見渡した彼女を止めて「今日は何?」と問う。
「んー、駿貴くんに会いたいなぁって思っただけ」と間髪入れずにぽんっと返ってくるとこいつの相手すんの面倒だなぁと渋々だった心が晴れてるから不思議。
「はいはい、じゃあ会えたから帰れよ」
「冷たいなぁ。もうちょっといいじゃん」
「俺今から着替えて飯食って風呂入って今日のまとめしなきゃなの。麗結の相手してる時間なんてねぇの。お分かり?」
「えー、じゃあ私その間にここでお勉強しててもいい?」
「だっからさぁ、今までの話聞いてた?!」
「だって駿貴くんの部屋ってどこよりも勉強に集中できるんだもん!」
そう言って拗ねるような素振りを見せて彼女が飛び込んだのは背後にあった俺のベット。
ロングスカートの裾がふわっと揺れて、さっきまで見えてなかった足首がチラ見えしたと思ったら、俺がいつも使っている枕を胸元に抱き寄せて俺の方をキラキラな目で見つめる。そんな気を起こさないように細心の注意を払っていてもドキッとしてしまうのが男というものだ。
「お前自分が女子って自覚ある?」
「めちゃめちゃあるよ!あるからこうやってスカート履いてるんでしょ?」
「はぁ...そういうことじゃねぇって...」
「どういうこと?何を自覚したらいいの?」
本人は気づいていないようだ。
麗結が一緒に外を走り回って遊んでいたあの頃より大人っぽくなっていること、女性らしくなっていること、そして魅力的になっていること。
彼女が家に来ると面倒だという素振りを見せながら、かなり喜んでいる俺がいること。
そんな俺があわよくば麗結を手に入れてしまいたいと思ってしまっていること。
そして、俺が男の部分を出して麗結を襲ってしまう可能性すらあること。
「あーもう!全部だよ!」
「全部?余計わかんなくなった!」
「麗結がバカだからじゃん」
こんな姿を見続けてたら変な気を起こすことは考えなくてもわかるから目を背けてジーパンのベルトに手をかけた。
「駿貴くんまさか...そういうこと?!」
「あ?!えっ、おい!ちげーよ!!違うから!!」
違くないけど。言いたいことをまとめろと言われればそれになるのかもしれないが。
「着替えるって言ったよね?麗結はさっさと部屋を出てくれ」
「えぇ...ここで勉強したいの...」
「わーったよ!ちゃんと母ちゃんに言ってから来いよ?心配するからな。それと日付が変わる前には帰れよ?何かあったら大変だし。飯と風呂の間俺いねぇけど変なことすんなよ?これが一番心配で...」
「分かった!」
「ほんとに分かってんのか分からん返事じゃん。それは」
これは麗結にとっては難題を解説したあとのニッコニコ笑顔の「分かった」だ。これはわかっていないことの方が多いんだよなぁ。
「早く勉強道具取りに行けって、俺着替えんだから」
「別に気にしなくてもいいのに」
「気にすんの!早く行け!」
そんなこんなでやっと俺の可愛いおじゃま虫を追い出すことに成功してやっと肩を撫で下ろした。