半径10メーターの世界
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「ねえ、昨日何してたの?」
「何してたって?」
「誰と何してたの?って聞いてんの」
次の日はたまたまずっと前から学食でお昼を食べるって約束をしていたから、拓朗とふたりで学生のお財布に優しい定食を食べた。
目の前にいる彼はちょっと不機嫌そうに口をとがらせながら、キャベツを1口食べた。
「いつも友達と遊びに行く時はご飯の写真とか送ってくるし、返信も来るじゃん」
「返信できない時だってあるよ...」
「それってどんな時?男とふたりのとき?」
「なんでそんなの疑ってるの?」
「じゃあ疑わせないように誰と何してたから教えてよ」
私もここですぐ言えばよかったんだけどね。
そうしたら、あんなことにはならなかったんだと思う。
でも、こんなに浮気みたいなことを疑われて嫌な気持ちになったのは確かで、それのせいで意地を張って反抗することを選んじゃったの。
「言わねえの?」
「じゃなくて...なんでそんなこと聞くの?」
「麗結のこと知りたいからだけど」
「私が浮気してると思ってるってこと..?」
「そうじゃないよ、だけどいつもと違ったからなんでかな?ってさ」
年上の彼はやっぱり少し大人で。
もう感情的になりそうな私とは少し違って、思っていることを淡々と伝えているっていうイメージだった。
「しかも聞いてんのに言わないこの感じが、すっげー男の匂いがしてやだ」
「違うよ?」
「それ、男じゃないってこと?」
「...そっ..そうだよ」
「あっそ、ならいいけどさ。別に浮気とか思ったわけじゃないから、怖がらせたならごめんね」
なんでこんなこと言ったんだろう。
今でも全くわからないけど、最後あんな風になったのは全部私のせいだったね。
拓朗はなんにも悪くなかった。
「今日俺の家来るでしょ?」
「うん!もちろん!」
「よかった、早くいちゃつきたい」
そう言ってまた私の頭に手をぽんと乗せると、いつもみたいに髪をぐしゃぐしゃにする。
「やめてよー」って言いながらも、それが嬉しくて。
私にはやっぱり拓朗しかいないって思ったの。
本当だよ?
拓司に心が動いたわけじゃなかったの。
「何してたって?」
「誰と何してたの?って聞いてんの」
次の日はたまたまずっと前から学食でお昼を食べるって約束をしていたから、拓朗とふたりで学生のお財布に優しい定食を食べた。
目の前にいる彼はちょっと不機嫌そうに口をとがらせながら、キャベツを1口食べた。
「いつも友達と遊びに行く時はご飯の写真とか送ってくるし、返信も来るじゃん」
「返信できない時だってあるよ...」
「それってどんな時?男とふたりのとき?」
「なんでそんなの疑ってるの?」
「じゃあ疑わせないように誰と何してたから教えてよ」
私もここですぐ言えばよかったんだけどね。
そうしたら、あんなことにはならなかったんだと思う。
でも、こんなに浮気みたいなことを疑われて嫌な気持ちになったのは確かで、それのせいで意地を張って反抗することを選んじゃったの。
「言わねえの?」
「じゃなくて...なんでそんなこと聞くの?」
「麗結のこと知りたいからだけど」
「私が浮気してると思ってるってこと..?」
「そうじゃないよ、だけどいつもと違ったからなんでかな?ってさ」
年上の彼はやっぱり少し大人で。
もう感情的になりそうな私とは少し違って、思っていることを淡々と伝えているっていうイメージだった。
「しかも聞いてんのに言わないこの感じが、すっげー男の匂いがしてやだ」
「違うよ?」
「それ、男じゃないってこと?」
「...そっ..そうだよ」
「あっそ、ならいいけどさ。別に浮気とか思ったわけじゃないから、怖がらせたならごめんね」
なんでこんなこと言ったんだろう。
今でも全くわからないけど、最後あんな風になったのは全部私のせいだったね。
拓朗はなんにも悪くなかった。
「今日俺の家来るでしょ?」
「うん!もちろん!」
「よかった、早くいちゃつきたい」
そう言ってまた私の頭に手をぽんと乗せると、いつもみたいに髪をぐしゃぐしゃにする。
「やめてよー」って言いながらも、それが嬉しくて。
私にはやっぱり拓朗しかいないって思ったの。
本当だよ?
拓司に心が動いたわけじゃなかったの。