半径10メーターの世界
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家に入った瞬間スマホを開く。
LINEを見てみると10件の通知。
うち6件が拓朗からで、これはなんとなく予想ができていた。
私たちは隙あれば連絡を取りたいカップルだったから。
長いこと返信が無いと、「どうしたの?」とか送っちゃうようなカップルだったから。
【家ついたよ】
【麗結がいないから寂しい】
【しょうがなく勉強するわ】
これで1度途切れた文章は、30分後にまた続けられていた。
【何時まで遊ぶの?】
【帰り大丈夫?】
時刻は帰ってきた今でさえまだ8時だった。
もう高校生なのにこんな心配をされるのは嬉しいけど、ちょっと申し訳なかった。
拓朗は今心配しながら私の返事を待ってるんだよね。
【帰ったら1番に返事してね】
これが来ていたのが7時半頃。
返事しなきゃと「帰ったよ」と打とうとした時、「遅かったね」と先に文章が送られてきた時
少しだけ怖くなった。
「あ!麗結帰ってたの?そんなところで何してるの?ご飯食べるでしょ?」
「あっ、うん!食べる!」
「早く上がりなさい」
玄関でフリーズしていたら、お母さんが出てきて、現実に一気に引き戻される。
拓朗には「全然連絡できなくてごめんね」とだけ返して、お腹がすいたから急いで部屋に戻って着替えをした。
その日の夜、ベットで思ったことはほとんどが拓司のことだった。
小学生の頃まで当たり前の景色だった彼が戻ってきてくれてまた当たり前になってくれたこと。
今日話したこと。
ずっと好きだったって言って貰えたこと。
拓朗を今度紹介すること。
ちょっとだけ、ドキッとしてしまった自分がいたこと。
半径10メーターの世界なんてたったこれっぽっちのことしか起きていないけど、私にとってはかけがえのない世界で、キラキラしてる。
ずっとずっとこれが当たり前であればいいって簡単に考えてた。
LINEを見てみると10件の通知。
うち6件が拓朗からで、これはなんとなく予想ができていた。
私たちは隙あれば連絡を取りたいカップルだったから。
長いこと返信が無いと、「どうしたの?」とか送っちゃうようなカップルだったから。
【家ついたよ】
【麗結がいないから寂しい】
【しょうがなく勉強するわ】
これで1度途切れた文章は、30分後にまた続けられていた。
【何時まで遊ぶの?】
【帰り大丈夫?】
時刻は帰ってきた今でさえまだ8時だった。
もう高校生なのにこんな心配をされるのは嬉しいけど、ちょっと申し訳なかった。
拓朗は今心配しながら私の返事を待ってるんだよね。
【帰ったら1番に返事してね】
これが来ていたのが7時半頃。
返事しなきゃと「帰ったよ」と打とうとした時、「遅かったね」と先に文章が送られてきた時
少しだけ怖くなった。
「あ!麗結帰ってたの?そんなところで何してるの?ご飯食べるでしょ?」
「あっ、うん!食べる!」
「早く上がりなさい」
玄関でフリーズしていたら、お母さんが出てきて、現実に一気に引き戻される。
拓朗には「全然連絡できなくてごめんね」とだけ返して、お腹がすいたから急いで部屋に戻って着替えをした。
その日の夜、ベットで思ったことはほとんどが拓司のことだった。
小学生の頃まで当たり前の景色だった彼が戻ってきてくれてまた当たり前になってくれたこと。
今日話したこと。
ずっと好きだったって言って貰えたこと。
拓朗を今度紹介すること。
ちょっとだけ、ドキッとしてしまった自分がいたこと。
半径10メーターの世界なんてたったこれっぽっちのことしか起きていないけど、私にとってはかけがえのない世界で、キラキラしてる。
ずっとずっとこれが当たり前であればいいって簡単に考えてた。