半径10メーターの世界
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拓司はお父さんがお医者さん、お母さんが看護師さん。
2人のお兄ちゃんと妹の4人兄妹の3番目。
私に妹ができるまでは、毎日のように一緒に遊んでもらってたから覚えてる。
「俺だけ馬鹿なんだよ」
「なんで急に...?」
「兄ちゃん達は成績良くて、なんでも出来て、きっと父さんの跡を継げる...でも俺は...」
なんで急にこの話をしたのかは、今でもよくわからないまま。
でも、本当に悩んでいたならもっとこのときたくさん聞いてあげればよかったなと思う。
「俺はもうなーんも期待されてないっ!自由!」
この言葉できっとそんなに悩んでないんだなって勝手に判断してしまった。
こうやって無理をして彼がが空気を変えてくれたあとはは深く詮索することはなかった。
「拓司は彼女いるの?」
「それ俺の今の話より急だねかなり」
「うん」
「気になるの?」
「うん」
向こうで彼女を作って遠距離恋愛とかやってそうだもん。
全然会えないって辛そう。
拓朗と毎日会える距離だから毎日会えないと嫌だって思うのかな。
会えなかったら寂しいし、好きって気持ち薄れそう。
「いないよ、好きな人ならいる」
「ええ?」
「なんでそんなに驚くの笑」
いつのまにかボール遊びしてた子供はいなくなっていて、公園には私たちだけ。
いつのまにか久しぶりって感じはなくなってて拓司といることになんとなく落ち着きを覚えた。
「ずーっと同じ、好きな人がいて周りは見えなかったかなぁ」
「へえ、意外と一途なんだ」
「離れてからもずっと好きだったからさ、俺おかしいじゃんって思ったり」
「えっ?!小学校の子ってこと?あ!みかちゃんでしょ!仲良かったし!」
「....」
絶対正解って思って結構自信満々で言ったのに、拓司は下を向いて首を振った。
「え?違う?じゃあ...」
「麗結...なんだけどね?」
ゆっくり顔をこっちに向けて、さっきまで話してた声より全然自信がなさそうなボリュームで彼はそう言った。
私の半径10メートルの世界に、幼なじみの拓司が久々に戻って来た日。
それはあまりにも急展開すぎたけど、あのとき両思いだったんだってちょっと胸が熱くなって。
拓司の顔を見ると真っ赤になっていて、可愛いなって思って。
拓朗のことを忘れて、「ありがとね、嬉しい」って答えてた。
2人のお兄ちゃんと妹の4人兄妹の3番目。
私に妹ができるまでは、毎日のように一緒に遊んでもらってたから覚えてる。
「俺だけ馬鹿なんだよ」
「なんで急に...?」
「兄ちゃん達は成績良くて、なんでも出来て、きっと父さんの跡を継げる...でも俺は...」
なんで急にこの話をしたのかは、今でもよくわからないまま。
でも、本当に悩んでいたならもっとこのときたくさん聞いてあげればよかったなと思う。
「俺はもうなーんも期待されてないっ!自由!」
この言葉できっとそんなに悩んでないんだなって勝手に判断してしまった。
こうやって無理をして彼がが空気を変えてくれたあとはは深く詮索することはなかった。
「拓司は彼女いるの?」
「それ俺の今の話より急だねかなり」
「うん」
「気になるの?」
「うん」
向こうで彼女を作って遠距離恋愛とかやってそうだもん。
全然会えないって辛そう。
拓朗と毎日会える距離だから毎日会えないと嫌だって思うのかな。
会えなかったら寂しいし、好きって気持ち薄れそう。
「いないよ、好きな人ならいる」
「ええ?」
「なんでそんなに驚くの笑」
いつのまにかボール遊びしてた子供はいなくなっていて、公園には私たちだけ。
いつのまにか久しぶりって感じはなくなってて拓司といることになんとなく落ち着きを覚えた。
「ずーっと同じ、好きな人がいて周りは見えなかったかなぁ」
「へえ、意外と一途なんだ」
「離れてからもずっと好きだったからさ、俺おかしいじゃんって思ったり」
「えっ?!小学校の子ってこと?あ!みかちゃんでしょ!仲良かったし!」
「....」
絶対正解って思って結構自信満々で言ったのに、拓司は下を向いて首を振った。
「え?違う?じゃあ...」
「麗結...なんだけどね?」
ゆっくり顔をこっちに向けて、さっきまで話してた声より全然自信がなさそうなボリュームで彼はそう言った。
私の半径10メートルの世界に、幼なじみの拓司が久々に戻って来た日。
それはあまりにも急展開すぎたけど、あのとき両思いだったんだってちょっと胸が熱くなって。
拓司の顔を見ると真っ赤になっていて、可愛いなって思って。
拓朗のことを忘れて、「ありがとね、嬉しい」って答えてた。