半径10メーターの世界
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駅のベンチで1人。
すっかり忘れていたけど、きっとずっと会いたかった人を待つ。
拓朗に嘘をついたことだけが
少しもやっと残っていて、やらかしたなぁって今更気になる。
ここで待っててと言われたけど、拓司は私のこと分かるのかな。
高校名を伝えたから、制服で見つける気かな?
「あ、見ーっけ」
「あっ...」
「麗結でしょ?」
「拓司...?」
「そうだけど?」
そこに現れたのはかなり背が伸びた拓司だった。
若干面影があったけど、もし私が探す側だったら拓司だって気づけなかったと思う。
この辺じゃ普通レベルの私立高校のブレザーの制服。
昨日LINEで聞いたけど、一昨日から通ってるらしい。
「麗結変わらないね」
「背も伸びたし可愛くなったでしょ?」
「ん?背は俺も伸びてるから全然そんな感じしないし顔もほとんど変わってないよ」
「なにそれブスなままってこと?!」
「ブスなんて一言も言ってないわ。そのまま可愛いよってこと」
ちょっと意地悪に笑うのは変わってない。
声が低くなって、顔もすっかり大人になっている。
背も高くて見上げないと顔が見えなかった。
「元気だった?」
「それ昨日も聞かれたよ?」
「気になってたのずっと」
「どうやって私の連絡先知ったの?」
「母さんから」
変だなって思ってたの。
急にLINEが来て、拓司って名前も聞き覚えがあるしなんだろうって。
お母さん達はずっと繋がってたのか。
でもお母さんのおかげでこうしてまた拓司に会えたからちょっと感謝しよう。
「会いたかった...」
ちょっと歩いたところにある小さな公園で、ベンチに座る。
ボールで遊ぶ子どもが目に入って、可愛いなぁなんて思ってたら拓司が「可愛いね」って同じ所をを見て言ったから笑った。
「なんか嫌なことばっかりでさ...麗結に会いたいなって思ってたんだよ、そしたらこっちに帰ってくることが決まってさ」
「ふーん...」
私も話すことは沢山考えてきたはずなんだけど、なんかうまく言葉に出来なくて適当な返事しかできない。
「やっぱり俺ダメだなぁって思ってさ」
拓司はちょっと小さい声でそう言うと、空を見上げた。
すっかり忘れていたけど、きっとずっと会いたかった人を待つ。
拓朗に嘘をついたことだけが
少しもやっと残っていて、やらかしたなぁって今更気になる。
ここで待っててと言われたけど、拓司は私のこと分かるのかな。
高校名を伝えたから、制服で見つける気かな?
「あ、見ーっけ」
「あっ...」
「麗結でしょ?」
「拓司...?」
「そうだけど?」
そこに現れたのはかなり背が伸びた拓司だった。
若干面影があったけど、もし私が探す側だったら拓司だって気づけなかったと思う。
この辺じゃ普通レベルの私立高校のブレザーの制服。
昨日LINEで聞いたけど、一昨日から通ってるらしい。
「麗結変わらないね」
「背も伸びたし可愛くなったでしょ?」
「ん?背は俺も伸びてるから全然そんな感じしないし顔もほとんど変わってないよ」
「なにそれブスなままってこと?!」
「ブスなんて一言も言ってないわ。そのまま可愛いよってこと」
ちょっと意地悪に笑うのは変わってない。
声が低くなって、顔もすっかり大人になっている。
背も高くて見上げないと顔が見えなかった。
「元気だった?」
「それ昨日も聞かれたよ?」
「気になってたのずっと」
「どうやって私の連絡先知ったの?」
「母さんから」
変だなって思ってたの。
急にLINEが来て、拓司って名前も聞き覚えがあるしなんだろうって。
お母さん達はずっと繋がってたのか。
でもお母さんのおかげでこうしてまた拓司に会えたからちょっと感謝しよう。
「会いたかった...」
ちょっと歩いたところにある小さな公園で、ベンチに座る。
ボールで遊ぶ子どもが目に入って、可愛いなぁなんて思ってたら拓司が「可愛いね」って同じ所をを見て言ったから笑った。
「なんか嫌なことばっかりでさ...麗結に会いたいなって思ってたんだよ、そしたらこっちに帰ってくることが決まってさ」
「ふーん...」
私も話すことは沢山考えてきたはずなんだけど、なんかうまく言葉に出来なくて適当な返事しかできない。
「やっぱり俺ダメだなぁって思ってさ」
拓司はちょっと小さい声でそう言うと、空を見上げた。