半径10メーターの世界
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【もうずっとこっちにいるの?】
【うん、こっちで開業医】
【どこに住むの?】
【前みたいに近くはないけど、チャリで行けるよ】
眠たくて寝ようと思ってたのに、拓司とのポンポン繋がる会話に夢中になった。
LINEのアイコンから拓司が今どんな顔で、どんな暮らしをしてきたのか想像してみる。
大好きなサッカーを続けていた。
仲間に囲まれて、あの時からちょっと落ち着いたすました顔で笑ってる。
【明日ひま?】
1時間もずっと話し続けてたみたいだ。
学校の話をしていたら、拓司がいきなりこんなことを言ってきた。
【放課後?暇っちゃ暇...】
【会わない?】
【急すぎない?】
【ずっと楽しみにしてたから】
別にきっといつも通り拓朗と過ごすだけだったし、久々に拓司に会えるなんて嬉しいに決まってる。
かなり軽い気持ちで「いいよ」と返事をすると「楽しみにしてるね」ってキラキラの絵文字付きで返信が来た。
ちょっとだけ心が踊ったんだ。
小学校の時大好きだった、初恋の彼が今どうなってるのか。
こんなちっちゃい画像じゃ分からない、拓司がどんな顔して私と会うのか。
全然想像できなくて、ちょっと興奮しながらも眠りについた。
*
「麗結ー、今日家くる?」
「あっ、拓朗ごめん!今日は用事があって...」
「はぁ?なら先言ってよ」
「ごめんね...」
怒ってる?!と恐る恐る拓朗の顔を見ると「んだよ」って大きな手で髪をくしゃくしゃにする。
よかった、ご機嫌ななめじゃない。
「駅まで行く?」
「うん!!」
「なんでそんな声でかいの?」
「えっ?!そうかな?!」
いつも通りカバンを持ってくれて、優しすぎる拓朗が私の自慢の彼氏であることは、今日も変わらない。
そうだ、拓司のことも紹介しよう。
拓朗と拓司が仲良くなったらきっと楽しいはず。
今日拓司に話してみよーっと。
こんな私にもこんなに素敵な彼氏が出来たんだよって。
拓司には彼女がいるのかな?
どんな子かな?可愛いかな?
拓朗の隣を歩いているのに、何故か拓司と話すことばかりを考えていて「考え事?」なんて聞かれてしまった。
「男じゃないよね?」
いつも通りホームで私が乗る電車を一緒に待っているとき、彼が急にそんなことを聞いてきた。
「許さんよ?」
「違うよ...何言ってるの?」
「ならいいけど」
初めて嘘をついた。
【うん、こっちで開業医】
【どこに住むの?】
【前みたいに近くはないけど、チャリで行けるよ】
眠たくて寝ようと思ってたのに、拓司とのポンポン繋がる会話に夢中になった。
LINEのアイコンから拓司が今どんな顔で、どんな暮らしをしてきたのか想像してみる。
大好きなサッカーを続けていた。
仲間に囲まれて、あの時からちょっと落ち着いたすました顔で笑ってる。
【明日ひま?】
1時間もずっと話し続けてたみたいだ。
学校の話をしていたら、拓司がいきなりこんなことを言ってきた。
【放課後?暇っちゃ暇...】
【会わない?】
【急すぎない?】
【ずっと楽しみにしてたから】
別にきっといつも通り拓朗と過ごすだけだったし、久々に拓司に会えるなんて嬉しいに決まってる。
かなり軽い気持ちで「いいよ」と返事をすると「楽しみにしてるね」ってキラキラの絵文字付きで返信が来た。
ちょっとだけ心が踊ったんだ。
小学校の時大好きだった、初恋の彼が今どうなってるのか。
こんなちっちゃい画像じゃ分からない、拓司がどんな顔して私と会うのか。
全然想像できなくて、ちょっと興奮しながらも眠りについた。
*
「麗結ー、今日家くる?」
「あっ、拓朗ごめん!今日は用事があって...」
「はぁ?なら先言ってよ」
「ごめんね...」
怒ってる?!と恐る恐る拓朗の顔を見ると「んだよ」って大きな手で髪をくしゃくしゃにする。
よかった、ご機嫌ななめじゃない。
「駅まで行く?」
「うん!!」
「なんでそんな声でかいの?」
「えっ?!そうかな?!」
いつも通りカバンを持ってくれて、優しすぎる拓朗が私の自慢の彼氏であることは、今日も変わらない。
そうだ、拓司のことも紹介しよう。
拓朗と拓司が仲良くなったらきっと楽しいはず。
今日拓司に話してみよーっと。
こんな私にもこんなに素敵な彼氏が出来たんだよって。
拓司には彼女がいるのかな?
どんな子かな?可愛いかな?
拓朗の隣を歩いているのに、何故か拓司と話すことばかりを考えていて「考え事?」なんて聞かれてしまった。
「男じゃないよね?」
いつも通りホームで私が乗る電車を一緒に待っているとき、彼が急にそんなことを聞いてきた。
「許さんよ?」
「違うよ...何言ってるの?」
「ならいいけど」
初めて嘘をついた。