半径10メーターの世界
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【今日塾の振替入ってたわ】
そんなLINEが拓司から入ったのは、お昼休みの時間。
じゃあ今日は会えないのかってガッカリしていたら、すぐに「だから、麗結を迎えに行ってもい?塾の時間まで一緒にいたい!」ってガッカリを一瞬でも吹き飛ばす言葉が送られてきた。
【でも遠いし大変じゃん】
【電車で行くよ、校門で待ってるね】
【ありがとう】
拓司の学校の方が終わるのが少し早いみたいなのは薄々気づいてたけど、まさかこんなことまでして会ってくれるなんて。
嬉しすぎて顔がにやけてたみたいで「ニヤニヤしてますねぇ」って友達に笑われた。
「ほんとに来てくれたんだ」
「おう、やっと来た」
「なんか変な感じ」
すぐに校門に向かうと私にとっては見慣れたブレザーの男子高校生が1人。
うちの学校は学ランだからみんなジロジロ見てるしすごく浮いてるけど、本人は全然そんな視線は感じないようでケロッとしてる。
やっぱりカッコイイな。
「さっき、拓朗らしき人見て隠れたくなったわ」
「ふーん...そっか」
「こんな話つまんないな!わりぃわりぃ!やめよ!」
そりゃあ彼もこの学校の生徒だから出てくるのは当然だ、当然なんだけどね。
拓司が迎えに来てくれたの見られちゃったなぁなんて、思ってしまったんだ。
私はまだ拓朗のことを忘れられてないみたい。
「今日はすぐ行かなきゃなんだよね。ごめん」
「うん、また明日?」
「あ、明日は先約があって」
「何するの?」
「友達とサッカーするんだよね!久々にボール追っかけんの」
「もう動いて大丈夫?」
「あ!でも部活じゃないよ!河原で遊ぶだけ!」
「そっか...無理しないでね」
「麗結は優しいね」って幸せそうに頭を撫でてくれれ拓司が愛おしくて、拓朗と一緒で私のことを本当に大切にしてくれてるんだなって感じてた。
拓朗のそれは勘違いだったみたいだけど....
「あ、ネックレス外してくれたんだ」
「もちろんだよ!もうあれはいらないもん」
とかいいながら、結局捨てられないまま机の上に置いてあるんだけどね。
私って最低だ。
「じゃあ俺が今度は代わりのネックレスプレゼントするね」
「嬉しい!デート早くしないとね」
「次の土曜日かな?」
来るはずだった私たちの土曜日が来ることは無かった。
「じゃあね。麗結と遊ぶために勉強がんばるわ」
これが最後の直接会って話した言葉だった。
そんなLINEが拓司から入ったのは、お昼休みの時間。
じゃあ今日は会えないのかってガッカリしていたら、すぐに「だから、麗結を迎えに行ってもい?塾の時間まで一緒にいたい!」ってガッカリを一瞬でも吹き飛ばす言葉が送られてきた。
【でも遠いし大変じゃん】
【電車で行くよ、校門で待ってるね】
【ありがとう】
拓司の学校の方が終わるのが少し早いみたいなのは薄々気づいてたけど、まさかこんなことまでして会ってくれるなんて。
嬉しすぎて顔がにやけてたみたいで「ニヤニヤしてますねぇ」って友達に笑われた。
「ほんとに来てくれたんだ」
「おう、やっと来た」
「なんか変な感じ」
すぐに校門に向かうと私にとっては見慣れたブレザーの男子高校生が1人。
うちの学校は学ランだからみんなジロジロ見てるしすごく浮いてるけど、本人は全然そんな視線は感じないようでケロッとしてる。
やっぱりカッコイイな。
「さっき、拓朗らしき人見て隠れたくなったわ」
「ふーん...そっか」
「こんな話つまんないな!わりぃわりぃ!やめよ!」
そりゃあ彼もこの学校の生徒だから出てくるのは当然だ、当然なんだけどね。
拓司が迎えに来てくれたの見られちゃったなぁなんて、思ってしまったんだ。
私はまだ拓朗のことを忘れられてないみたい。
「今日はすぐ行かなきゃなんだよね。ごめん」
「うん、また明日?」
「あ、明日は先約があって」
「何するの?」
「友達とサッカーするんだよね!久々にボール追っかけんの」
「もう動いて大丈夫?」
「あ!でも部活じゃないよ!河原で遊ぶだけ!」
「そっか...無理しないでね」
「麗結は優しいね」って幸せそうに頭を撫でてくれれ拓司が愛おしくて、拓朗と一緒で私のことを本当に大切にしてくれてるんだなって感じてた。
拓朗のそれは勘違いだったみたいだけど....
「あ、ネックレス外してくれたんだ」
「もちろんだよ!もうあれはいらないもん」
とかいいながら、結局捨てられないまま机の上に置いてあるんだけどね。
私って最低だ。
「じゃあ俺が今度は代わりのネックレスプレゼントするね」
「嬉しい!デート早くしないとね」
「次の土曜日かな?」
来るはずだった私たちの土曜日が来ることは無かった。
「じゃあね。麗結と遊ぶために勉強がんばるわ」
これが最後の直接会って話した言葉だった。