半径10メーターの世界
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「お邪魔します...」
「あら!麗結ちゃんー!いらっしゃい」
「あのよかったらこれ!皆さんで」
拓司に「今日話出来る?」とLINEをしてみたら、「俺ん家来て」とだけ送られてきてそのあとすぐに住所とマップが続いていた。
何もなしに行くのはさすがに申し訳なくて、近くの洋菓子屋さんで軽いお菓子を買ってお母さんに渡した。
「あ、やっときた」
「ごめん...急に」
「いや。俺も話したいなとか...思ってたから」
部屋のドアを開けると、男の子らしくない綺麗な部屋が目に入った。
拓朗の部屋とは大違いだ。
勉強机の上も整頓されてる。
人が歩く場所がある。
「なんで立ってんの笑 ベットしかないけど座って」
「うん...」
拓司が勉強机のくるくる回るイスに座ってたから、隣のベットにぽすんと座った。
なんで会いたいと思ったのかは、分からない。
だって、拓朗とこうなったのは拓司のせいなんだよ。
でも、嫌いじゃない、あの日のあれは訂正しないとって思ったのと...
「拓朗他の女の人と歩いてた」
「なにそれ笑うわ」
「顔全然笑ってないじゃん笑」
遊ばれてたんだって。
あれは脅しだったのかもしれないって。
拓司にちょっとだけ感謝しなきゃって思ったの。
「じゃあ、俺のものにしてもいいってことだ!!そうだよね?!」
「なっ...なんでそうなるの?!」
「え?!だって、麗結今フリーでしょ、いいじゃん」
「ちょっと!私の気持ちは?!」
「...俺のこと好き?」
ずるい。
本当にずるい。
嫌いなわけないじゃん。
でも...拓朗のことも、まだ好き。
諦めるなんてまだ全然できない。
こんなの二股じゃん...
「す...好きだよ...」
「じゃあ?!」
「でも...拓朗も...」
「言わないで。これから忘れさせる。俺だけを好きにさせるから」
この時の私は完全に、拓朗に捨てられて彼氏という存在が居ないということに不安しかなかったんだ。
拓司なら、嫌いじゃないし。
むしろ好き...だし。
拓司なら、いいかなって。
拓司なら、拓朗のこと忘れて好きになれるかなって。
「付き合お、俺ら」
その言葉に小さく頷いた。
「あら!麗結ちゃんー!いらっしゃい」
「あのよかったらこれ!皆さんで」
拓司に「今日話出来る?」とLINEをしてみたら、「俺ん家来て」とだけ送られてきてそのあとすぐに住所とマップが続いていた。
何もなしに行くのはさすがに申し訳なくて、近くの洋菓子屋さんで軽いお菓子を買ってお母さんに渡した。
「あ、やっときた」
「ごめん...急に」
「いや。俺も話したいなとか...思ってたから」
部屋のドアを開けると、男の子らしくない綺麗な部屋が目に入った。
拓朗の部屋とは大違いだ。
勉強机の上も整頓されてる。
人が歩く場所がある。
「なんで立ってんの笑 ベットしかないけど座って」
「うん...」
拓司が勉強机のくるくる回るイスに座ってたから、隣のベットにぽすんと座った。
なんで会いたいと思ったのかは、分からない。
だって、拓朗とこうなったのは拓司のせいなんだよ。
でも、嫌いじゃない、あの日のあれは訂正しないとって思ったのと...
「拓朗他の女の人と歩いてた」
「なにそれ笑うわ」
「顔全然笑ってないじゃん笑」
遊ばれてたんだって。
あれは脅しだったのかもしれないって。
拓司にちょっとだけ感謝しなきゃって思ったの。
「じゃあ、俺のものにしてもいいってことだ!!そうだよね?!」
「なっ...なんでそうなるの?!」
「え?!だって、麗結今フリーでしょ、いいじゃん」
「ちょっと!私の気持ちは?!」
「...俺のこと好き?」
ずるい。
本当にずるい。
嫌いなわけないじゃん。
でも...拓朗のことも、まだ好き。
諦めるなんてまだ全然できない。
こんなの二股じゃん...
「す...好きだよ...」
「じゃあ?!」
「でも...拓朗も...」
「言わないで。これから忘れさせる。俺だけを好きにさせるから」
この時の私は完全に、拓朗に捨てられて彼氏という存在が居ないということに不安しかなかったんだ。
拓司なら、嫌いじゃないし。
むしろ好き...だし。
拓司なら、いいかなって。
拓司なら、拓朗のこと忘れて好きになれるかなって。
「付き合お、俺ら」
その言葉に小さく頷いた。