半径10メーターの世界
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拓朗からの連絡はびっくりするほどあれからぴたっと止んだ。
いつもの喧嘩みたいに、「ごめん言い過ぎた」とか来るんじゃないかって何度もスマホを確認してしまった。
それのせいでほんとうに死んでしまったら...がまた頭の中に浮かんでおかしくなる。
その日は一睡も出来なかった。
・
・
朝になっても連絡はないままで、ボロボロな精神状態のまま学校に行った。
この前と同じように福良先生が「目の下クマすごいよ?」って心配顔で話しかけてくれた。
もう頼った方がいいのかな。
崩れてしまいそうだ。
でも、私のせいだから。
それをずっと繰り返した。
その日の帰り、もちろん拓朗は迎えに来るわけがなく。
久しぶりにひとりで下駄箱まで行くと、聞きなれた声がして足を止めた。
「ちょっとー!拓朗ー!」
「んー?」
「彼女さんいるんだからそんなことしちゃダメでしょー!」
「あー?あんなん遊びだから!もう会わんし!」
その時思ったのは、そうなんだ、ということだけ。
きっと突然過ぎて、今目の前で起こっているこれが現実なのか理解してなかったんだと思うの。
拓朗はあんなに私に一筋だったんだよ?
遊びなわけないじゃん。
このネックレスだって...
「別れよう」と言われたはずなのに、今日もいつも通りクローバーのネックレスを首にかけていた。
彼との繋がりの首輪。
「ん?麗結?どうした?」
「えっ...?」
「あー!そんなの付けてきちゃだめ!」
なんでこんなにいい時に先生は現れるんだろう。
私のネックレスを見て「隠して隠して!早く帰らないと見つかっちゃう!」って小声で耳打ちする。
「今日は彼氏と帰らないの?」
「あー...振られた...ので」
「あっ...ごめん!地雷だったね」
全然悪いと思ってなさそうに笑って、「まあ次があるからね、若者は」って肩を叩いて「気をつけてな!」って手を振る。
なんだか口に出したら寂しくなってきた。
拓司に会いたいと思った。
いつもの喧嘩みたいに、「ごめん言い過ぎた」とか来るんじゃないかって何度もスマホを確認してしまった。
それのせいでほんとうに死んでしまったら...がまた頭の中に浮かんでおかしくなる。
その日は一睡も出来なかった。
・
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朝になっても連絡はないままで、ボロボロな精神状態のまま学校に行った。
この前と同じように福良先生が「目の下クマすごいよ?」って心配顔で話しかけてくれた。
もう頼った方がいいのかな。
崩れてしまいそうだ。
でも、私のせいだから。
それをずっと繰り返した。
その日の帰り、もちろん拓朗は迎えに来るわけがなく。
久しぶりにひとりで下駄箱まで行くと、聞きなれた声がして足を止めた。
「ちょっとー!拓朗ー!」
「んー?」
「彼女さんいるんだからそんなことしちゃダメでしょー!」
「あー?あんなん遊びだから!もう会わんし!」
その時思ったのは、そうなんだ、ということだけ。
きっと突然過ぎて、今目の前で起こっているこれが現実なのか理解してなかったんだと思うの。
拓朗はあんなに私に一筋だったんだよ?
遊びなわけないじゃん。
このネックレスだって...
「別れよう」と言われたはずなのに、今日もいつも通りクローバーのネックレスを首にかけていた。
彼との繋がりの首輪。
「ん?麗結?どうした?」
「えっ...?」
「あー!そんなの付けてきちゃだめ!」
なんでこんなにいい時に先生は現れるんだろう。
私のネックレスを見て「隠して隠して!早く帰らないと見つかっちゃう!」って小声で耳打ちする。
「今日は彼氏と帰らないの?」
「あー...振られた...ので」
「あっ...ごめん!地雷だったね」
全然悪いと思ってなさそうに笑って、「まあ次があるからね、若者は」って肩を叩いて「気をつけてな!」って手を振る。
なんだか口に出したら寂しくなってきた。
拓司に会いたいと思った。