半径10メーターの世界
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「拓朗、ありがとう」
やっぱりね、って思わず口に出してしまいそうなほど、拓朗と拓司は普通に話して拓司はスポーツ全般が好きだから拓朗が好きな野球の話に付き合ってた。
楽しそうだった。
楽しそうに見えた。
「ねえ、やっぱり俺家まで送りたいんだけど」
「俺がいるから大丈夫っすよ!」
「拓司が心配なんだけど」
私たちが住む街に拓朗が来てくれたから、駅までお見送り。
なぜか拓司まで一緒に来てくれて、拓朗はすこし不機嫌そうだった。
「なんかしたら許さねぇから」
そう言って、拓朗は改札をくぐって行った。
その瞬間。
私も全く予想もしていなかったことが起こったの。
「拓司っ...!ちょっと!!待って!!」
「待たない」
「拓朗っ...拓朗が...」
「そんなのどうでもいい」
拓司が私の体を抱き寄せて、自分の胸に収めると長い腕でいとも簡単に私の体を包んだ。
なんで、なんで。
もうめちゃくちゃだ。
「離してっ...!!」
「...ごめん...」
「拓朗は...?!」
改札からホームは丸見えだ。
今抱きしめられてたの見られてたら...
恐る恐るホームを見てみると拓朗は、こちらに背を向けていた。
「見られてないかな...」
「はぁ、見せつけられてちょっと暴走した」
「暴走したって...こんなの...」
「だって本気なんだもん。俺はどうしたらいいの?」
「でも...」
「そんなの私たちに言われても」ってちゃんと言い返す予定だったんだよ。
私は拓司に心移りしたわけじゃなかったんだよ。
最初からずっと拓朗だけだったんだよ。
【俺に死ねって言ってる?】
ぽんっと送られてきたその文字に頭が真っ白になる。
ホームを見ると、拓朗はもう居なかった。
いまさっき出ていった電車にちゃんと乗ったのか。
違う、違うよと何度も心の中で唱えた。
「なにこれ」
「拓司の...拓司のせいだよ!!」
もう顔も見たくない。
そう思ったら走り出していて、拓司からなんて逃げ切れるわけないのに思いっきり走った。
やっぱりね、って思わず口に出してしまいそうなほど、拓朗と拓司は普通に話して拓司はスポーツ全般が好きだから拓朗が好きな野球の話に付き合ってた。
楽しそうだった。
楽しそうに見えた。
「ねえ、やっぱり俺家まで送りたいんだけど」
「俺がいるから大丈夫っすよ!」
「拓司が心配なんだけど」
私たちが住む街に拓朗が来てくれたから、駅までお見送り。
なぜか拓司まで一緒に来てくれて、拓朗はすこし不機嫌そうだった。
「なんかしたら許さねぇから」
そう言って、拓朗は改札をくぐって行った。
その瞬間。
私も全く予想もしていなかったことが起こったの。
「拓司っ...!ちょっと!!待って!!」
「待たない」
「拓朗っ...拓朗が...」
「そんなのどうでもいい」
拓司が私の体を抱き寄せて、自分の胸に収めると長い腕でいとも簡単に私の体を包んだ。
なんで、なんで。
もうめちゃくちゃだ。
「離してっ...!!」
「...ごめん...」
「拓朗は...?!」
改札からホームは丸見えだ。
今抱きしめられてたの見られてたら...
恐る恐るホームを見てみると拓朗は、こちらに背を向けていた。
「見られてないかな...」
「はぁ、見せつけられてちょっと暴走した」
「暴走したって...こんなの...」
「だって本気なんだもん。俺はどうしたらいいの?」
「でも...」
「そんなの私たちに言われても」ってちゃんと言い返す予定だったんだよ。
私は拓司に心移りしたわけじゃなかったんだよ。
最初からずっと拓朗だけだったんだよ。
【俺に死ねって言ってる?】
ぽんっと送られてきたその文字に頭が真っ白になる。
ホームを見ると、拓朗はもう居なかった。
いまさっき出ていった電車にちゃんと乗ったのか。
違う、違うよと何度も心の中で唱えた。
「なにこれ」
「拓司の...拓司のせいだよ!!」
もう顔も見たくない。
そう思ったら走り出していて、拓司からなんて逃げ切れるわけないのに思いっきり走った。