半径10メーターの世界
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「麗結、今日家くる?」
「うん、これ終わったら...!!」
「早くしてよー」
私の彼氏川上拓朗は、2つ年上の3年生。
3年生は授業が終わるのが早いのか、クラスが解散になると私の教室に私を迎えに来る。
校章バッチの色が違うし、全然見ない顔の3年生が教室にいるってクラスは最初大騒ぎになったけど最近は日常すぎて誰も騒がなくなった。
私は電車通学、彼は自転車通学。
同じ部活で会って、彼は3年生で引退。
私は勉強を理由に、この秋部活をやめたから毎日一緒に帰っていた。
「はい、荷物貸して」
「これくらい持てるよ?」
「いいんだよ、カゴがあんだから」
拓朗はひたすら優しかった。
私にはもったいないくらい。
付き合って3ヶ月くらい。
1番楽しくて浮かれている時期。
たった3ヶ月だけれど、もうこの人とずっと一緒にいられるんじゃないかって思うほど、彼に夢中だった。
「待ってて、お茶入れてくる」
「うん...」
時間がある時はほとんど制服のまま、彼の家に行った。
拓朗のお父さんは獣医さんだから
1階が動物病院で、2階がお家。
何度来てもこの部屋は落ち着かない。
男の子らしくあまり綺麗じゃない部屋。
勉強道具が散らかった机。
彼が無理やり理系を選択したのはもちろん獣医にならなければいけないという運命から。
数学は苦手な彼は必死に勉強をしていた。
「おまたせ、ってなんでジロジロ部屋見てんの」
「んー?いつ来ても汚いなって」
「ふっ..これでも片付けてんの。お前のためにね」
「これで?」
「生意気ですねぇ、そういう子は...」
テーブルにトンっと紅茶とお菓子がのったトレイを置くと、ここしか座る場所がなかったからベットに腰かけてた私のところに近づいてくる。
「襲っちゃう」
「ちょっと...」
「好きなくせに」
制服のボタンを片手で器用に外していく。
もう慣れたこれにも。
「気をつけてね」
「ありがとう、送ってくれて」
「当たり前じゃん、麗結が変なところ行かないようにね?」
帰る時は絶対にホームに一緒に来て電車に乗るまでまで送ってくれた。
なんだかんだ優しい彼が自慢だった。
「また明日ね」
「バイバイ」
扉が閉まってもお互いが見えなくなるまでずっとずっと手を振りあっていた。
こんな日々が当たり前にずっと続くと思ってたんだ。
「うん、これ終わったら...!!」
「早くしてよー」
私の彼氏川上拓朗は、2つ年上の3年生。
3年生は授業が終わるのが早いのか、クラスが解散になると私の教室に私を迎えに来る。
校章バッチの色が違うし、全然見ない顔の3年生が教室にいるってクラスは最初大騒ぎになったけど最近は日常すぎて誰も騒がなくなった。
私は電車通学、彼は自転車通学。
同じ部活で会って、彼は3年生で引退。
私は勉強を理由に、この秋部活をやめたから毎日一緒に帰っていた。
「はい、荷物貸して」
「これくらい持てるよ?」
「いいんだよ、カゴがあんだから」
拓朗はひたすら優しかった。
私にはもったいないくらい。
付き合って3ヶ月くらい。
1番楽しくて浮かれている時期。
たった3ヶ月だけれど、もうこの人とずっと一緒にいられるんじゃないかって思うほど、彼に夢中だった。
「待ってて、お茶入れてくる」
「うん...」
時間がある時はほとんど制服のまま、彼の家に行った。
拓朗のお父さんは獣医さんだから
1階が動物病院で、2階がお家。
何度来てもこの部屋は落ち着かない。
男の子らしくあまり綺麗じゃない部屋。
勉強道具が散らかった机。
彼が無理やり理系を選択したのはもちろん獣医にならなければいけないという運命から。
数学は苦手な彼は必死に勉強をしていた。
「おまたせ、ってなんでジロジロ部屋見てんの」
「んー?いつ来ても汚いなって」
「ふっ..これでも片付けてんの。お前のためにね」
「これで?」
「生意気ですねぇ、そういう子は...」
テーブルにトンっと紅茶とお菓子がのったトレイを置くと、ここしか座る場所がなかったからベットに腰かけてた私のところに近づいてくる。
「襲っちゃう」
「ちょっと...」
「好きなくせに」
制服のボタンを片手で器用に外していく。
もう慣れたこれにも。
「気をつけてね」
「ありがとう、送ってくれて」
「当たり前じゃん、麗結が変なところ行かないようにね?」
帰る時は絶対にホームに一緒に来て電車に乗るまでまで送ってくれた。
なんだかんだ優しい彼が自慢だった。
「また明日ね」
「バイバイ」
扉が閉まってもお互いが見えなくなるまでずっとずっと手を振りあっていた。
こんな日々が当たり前にずっと続くと思ってたんだ。