半径10メーターの世界
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拓朗からもらったネックレスをつけて、その日も拓司とこの前の公園で話をしていた。
今度は拓朗も連れてくるね!って言ったら、「いやだよ」って笑ってた。
手紙に書かれた告白には触れなかったけど、彼から聞かれることもなかったし話には出さなかった。
「ネックレス可愛いね」
「うん、拓朗から貰ったんだよ!」
「やっぱりねぇ、俺もあげたかった」
「なにそれ笑」
拓司のプレゼントの方が、私のことよく知ってくれてるなぁって思って感動しちゃったけどなぁ。
身につけられるものをあげたかったってことかな?
「なんて、麗結があっさり振られるかもしれないし、俺は待ってるよ」
「別れないもん...!」
「分からないよ?明日のことなんて誰も」
確かにね。
この時は気づかなかったけど、本当にそうだったね。
もちろん彼も、自分のことを悟って言った訳では無いのだろうけど。
「じゃあ俺そろそろ帰るね」
「なんか最近忙しい?」
「ん?なんで?」
「この前も急いでたからさ」
誕生日の日も急いでるって言ってたよね?
私が気にすることなんかじゃないかもしれないけど、毎回だとさすがに私が時間を奪ってるんじゃないかと不安になる。
「塾なんだよ、もーほぼ毎日!!」
「部活もやって大変だね?」
「まあ医者の一家に生まれた宿命ってやつ?」
「お疲れ様です...」
ははって笑った彼の声が今でも頭から離れない。
サッカーの話をしてる時はすごくいきいきしてるのに、勉強の話になるとわかりやすく疲れた顔をしていた。
もっと何か私に出来ることはあっただろうか。
「じゃあまたね!拓朗と仲良くね!」
「ほんとに思ってる?!」
「思ってねーよ!!」
「ちょっとは思ってよ!!」
自転車にまたがった彼をいつものように見送った。
これも当たり前の景色。
私を取り巻く、半径10メーターの世界。
「がんばってねー!!」
「おう!行ってくるー!!」
このあと彼は、信号無視のトラックにはねられた。
今度は拓朗も連れてくるね!って言ったら、「いやだよ」って笑ってた。
手紙に書かれた告白には触れなかったけど、彼から聞かれることもなかったし話には出さなかった。
「ネックレス可愛いね」
「うん、拓朗から貰ったんだよ!」
「やっぱりねぇ、俺もあげたかった」
「なにそれ笑」
拓司のプレゼントの方が、私のことよく知ってくれてるなぁって思って感動しちゃったけどなぁ。
身につけられるものをあげたかったってことかな?
「なんて、麗結があっさり振られるかもしれないし、俺は待ってるよ」
「別れないもん...!」
「分からないよ?明日のことなんて誰も」
確かにね。
この時は気づかなかったけど、本当にそうだったね。
もちろん彼も、自分のことを悟って言った訳では無いのだろうけど。
「じゃあ俺そろそろ帰るね」
「なんか最近忙しい?」
「ん?なんで?」
「この前も急いでたからさ」
誕生日の日も急いでるって言ってたよね?
私が気にすることなんかじゃないかもしれないけど、毎回だとさすがに私が時間を奪ってるんじゃないかと不安になる。
「塾なんだよ、もーほぼ毎日!!」
「部活もやって大変だね?」
「まあ医者の一家に生まれた宿命ってやつ?」
「お疲れ様です...」
ははって笑った彼の声が今でも頭から離れない。
サッカーの話をしてる時はすごくいきいきしてるのに、勉強の話になるとわかりやすく疲れた顔をしていた。
もっと何か私に出来ることはあっただろうか。
「じゃあまたね!拓朗と仲良くね!」
「ほんとに思ってる?!」
「思ってねーよ!!」
「ちょっとは思ってよ!!」
自転車にまたがった彼をいつものように見送った。
これも当たり前の景色。
私を取り巻く、半径10メーターの世界。
「がんばってねー!!」
「おう!行ってくるー!!」
このあと彼は、信号無視のトラックにはねられた。