半径10メーターの世界
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「おじゃましました」
「拓朗くん、またいつでも来てね」
「お母さんのお料理とっても美味しかったです」
「あらー!!褒め上手!!」
お母さんが無駄に拓朗に絡むし、拓朗も全然嫌そうじゃないし、恥ずかしくなって、それを引き離す。
「もうお母さんいいから!!!」
「失礼します」
いい男演じてるなぁーって笑っちゃいそうになる。
最後にお父さんにまで「お邪魔しました」って深く頭を下げて玄関に向かった。
「いい一日だったなぁ」
今日は私が駅まで拓朗を送る。
もう駅に着いてしまうって思うと、歩く歩幅が小さくなってスピードも遅くなる。
「早く大学受かって毎日麗結の家きてお母さんのご飯食べたい」
「拓朗は拓朗のお母さんのご飯が待ってるでしょ?」
「うち夕飯なんてほとんど出てこないよ」
「...そうなの?」
「うん、ほぼ外食。だから温かかった。ありがとう」
あっという間にホームについてしまって、彼が乗る電車がホームに入る。
人が見ているって言うのに、ほっぺに短いキスを落とした拓朗が電車に乗るとずっと手を振ってる。
私はもらったばかりのネックレスに触れながら、小さく手を振った。
さっきまでいた拓朗がいないっていう寂しい気持ちを抱えながら、家まで行くと、家の前でフラフラしてる男の人を見つけて怖くなった。
拓朗に連絡する?ってスマホをにぎりしめた時だった。
「え?麗結?」
「えっ?!」
「なに?!そんな驚いて笑」
「なんだ拓司か...驚かせないでよ...」
フラフラしてたのは変な男の人ではなくて、幼なじみだった。
なんでキョロキョロしてたんだろう。
普通に家上がってればよかったのに。
「誕生日おめでとう。プレゼント持ってきた」
「今頃彼氏に祝われてるんだろうなぁってやめようと思ったんだけどさぁ」って言いながら、紙袋を差し出す。
なんかそんな気を使ってでも持ってきてくれたっていうのが申し訳なくて、きっとキョロキョロしてインターホンを鳴らさなかったのも、私が彼氏といたらって考えたからなんだろうなって気づいた。
「あ、家で開けてね?恥ずかしいから」
「ふふ、わかった」
「じゃあ帰るね」
「え?上がってかないの?お母さん会いたがってたよ!!」
「いや、今日は急いでんだよね」
何か用事かな?ならしょうがないと、簡単に「バイバイ」と手を振った。
「拓朗くん、またいつでも来てね」
「お母さんのお料理とっても美味しかったです」
「あらー!!褒め上手!!」
お母さんが無駄に拓朗に絡むし、拓朗も全然嫌そうじゃないし、恥ずかしくなって、それを引き離す。
「もうお母さんいいから!!!」
「失礼します」
いい男演じてるなぁーって笑っちゃいそうになる。
最後にお父さんにまで「お邪魔しました」って深く頭を下げて玄関に向かった。
「いい一日だったなぁ」
今日は私が駅まで拓朗を送る。
もう駅に着いてしまうって思うと、歩く歩幅が小さくなってスピードも遅くなる。
「早く大学受かって毎日麗結の家きてお母さんのご飯食べたい」
「拓朗は拓朗のお母さんのご飯が待ってるでしょ?」
「うち夕飯なんてほとんど出てこないよ」
「...そうなの?」
「うん、ほぼ外食。だから温かかった。ありがとう」
あっという間にホームについてしまって、彼が乗る電車がホームに入る。
人が見ているって言うのに、ほっぺに短いキスを落とした拓朗が電車に乗るとずっと手を振ってる。
私はもらったばかりのネックレスに触れながら、小さく手を振った。
さっきまでいた拓朗がいないっていう寂しい気持ちを抱えながら、家まで行くと、家の前でフラフラしてる男の人を見つけて怖くなった。
拓朗に連絡する?ってスマホをにぎりしめた時だった。
「え?麗結?」
「えっ?!」
「なに?!そんな驚いて笑」
「なんだ拓司か...驚かせないでよ...」
フラフラしてたのは変な男の人ではなくて、幼なじみだった。
なんでキョロキョロしてたんだろう。
普通に家上がってればよかったのに。
「誕生日おめでとう。プレゼント持ってきた」
「今頃彼氏に祝われてるんだろうなぁってやめようと思ったんだけどさぁ」って言いながら、紙袋を差し出す。
なんかそんな気を使ってでも持ってきてくれたっていうのが申し訳なくて、きっとキョロキョロしてインターホンを鳴らさなかったのも、私が彼氏といたらって考えたからなんだろうなって気づいた。
「あ、家で開けてね?恥ずかしいから」
「ふふ、わかった」
「じゃあ帰るね」
「え?上がってかないの?お母さん会いたがってたよ!!」
「いや、今日は急いでんだよね」
何か用事かな?ならしょうがないと、簡単に「バイバイ」と手を振った。