半径10メーターの世界
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その日はめずらしく、拓朗が私の家に来ることになっていた。
10月1日は私の誕生日で、誕生日パーティーをするから麗結の彼氏も連れてきなさいってお母さんに言われたから。
拓朗はきっと嫌がるだろうなって思ったけど一応声をかけてみたら、「絶対いく」って一瞬で返事が返ってきた。
私の家には2回ほど来たことがあったけど、家族に会うのは初めてで拓朗には言わなかったけど私はかなり緊張していた。
「お姉ちゃんの彼氏どんな人だろう」
カーテンレールに飾り付けをしながら妹がふとそう言った。
写真では何度か見せたことある気がするけど、こうやって話に出るのももちろん初めてだから恥ずかしくなってくる。
「きっと優しい人だと思う!」
「麗結はワガママだからそういう人じゃないとねえ」
妹がそう言うとお母さんまでそんなことを言って。
お父さんは少し寂しそうで、会話には参加してこなかった。
「拓司くんは誘わなくて良かったの?」
「拓司は部活でしょ」
「麗結が言ったら来てくれたかもよ?」
「お母さん!拓司くん来たらお姉ちゃんの彼氏気まずいでしょ!!」
「あ、そっかー」
そうなのかな。
拓司はただの友達だし、拓朗にも紹介したいと思ってるからそんなの考えなかったなあ。
その時インターホンがなって、ドクッと心臓が音を立てた。
ゆっくりモニターを確認すると、花束をかかえた拓朗が映っていた。
かっこよすぎ...って思ったけど家族が見てるって思ったら声にはならなかった。
「あ、彼氏さん来た?!」
「うっ、うん!!連れてくるね!」
焦ってモニターを消して、玄関に向かう。
ドアを開けるとそこにはお気に入りだっていってたパーカーを着た拓朗が花束を持って立っていた。
私の顔を見るなりさっきまでの真面目な顔はずっと消えて「おめでとう」って私の大好きな笑顔で言った。
「ありがとう。わざわざ来てくれて」
「こちらこそ、お招きいただきありがとうございます」
ペコッと頭を下げた拓朗は「あがっていい?」って家の中を見た。
「どうぞ!狭い家だけど...」
「狭くないやん、家もこれくらいじゃん?」
「いやいや...」
靴をしっかり揃えて、大きい声で「おじゃましまーす」って言いながら上がる姿は育ちの良さをうつしていた。
10月1日は私の誕生日で、誕生日パーティーをするから麗結の彼氏も連れてきなさいってお母さんに言われたから。
拓朗はきっと嫌がるだろうなって思ったけど一応声をかけてみたら、「絶対いく」って一瞬で返事が返ってきた。
私の家には2回ほど来たことがあったけど、家族に会うのは初めてで拓朗には言わなかったけど私はかなり緊張していた。
「お姉ちゃんの彼氏どんな人だろう」
カーテンレールに飾り付けをしながら妹がふとそう言った。
写真では何度か見せたことある気がするけど、こうやって話に出るのももちろん初めてだから恥ずかしくなってくる。
「きっと優しい人だと思う!」
「麗結はワガママだからそういう人じゃないとねえ」
妹がそう言うとお母さんまでそんなことを言って。
お父さんは少し寂しそうで、会話には参加してこなかった。
「拓司くんは誘わなくて良かったの?」
「拓司は部活でしょ」
「麗結が言ったら来てくれたかもよ?」
「お母さん!拓司くん来たらお姉ちゃんの彼氏気まずいでしょ!!」
「あ、そっかー」
そうなのかな。
拓司はただの友達だし、拓朗にも紹介したいと思ってるからそんなの考えなかったなあ。
その時インターホンがなって、ドクッと心臓が音を立てた。
ゆっくりモニターを確認すると、花束をかかえた拓朗が映っていた。
かっこよすぎ...って思ったけど家族が見てるって思ったら声にはならなかった。
「あ、彼氏さん来た?!」
「うっ、うん!!連れてくるね!」
焦ってモニターを消して、玄関に向かう。
ドアを開けるとそこにはお気に入りだっていってたパーカーを着た拓朗が花束を持って立っていた。
私の顔を見るなりさっきまでの真面目な顔はずっと消えて「おめでとう」って私の大好きな笑顔で言った。
「ありがとう。わざわざ来てくれて」
「こちらこそ、お招きいただきありがとうございます」
ペコッと頭を下げた拓朗は「あがっていい?」って家の中を見た。
「どうぞ!狭い家だけど...」
「狭くないやん、家もこれくらいじゃん?」
「いやいや...」
靴をしっかり揃えて、大きい声で「おじゃましまーす」って言いながら上がる姿は育ちの良さをうつしていた。