ep.25 塗り直したリップ。/ izw
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「しゃーないじゃんね。約1ヶ月ぶりに彼女とそういうことしたんだから盛り上がらない男なんていない!」
「そりゃそうだけど...」
「けど?」
「お仕事の合間にするのは不健全かもしれません。しかも15時」
「それもしゃーない!」
気にしてるんだか、全く気にしてないんだが、とてもプラス思考な拓司くんが好き。
会えなくたって、一生懸命連絡とる時間をくれるし、こうして愛してもらえなくたって、たくさん愛はもらってるし。
もうすぐ5時だ。
拓司くんといる時間はあっという間。
ホテルを出る時間だ。
もうキスはしないだろう、とリップを塗り直した。
「あれ、変えた?」
拓司くんが、自分の唇を指さして多分リップのことを聞いてる。
「うん。2週間前くらいかな?前のやつなくなっちゃって」
「ふーん...今日会った時はよく見てなかったわ」
「がっついてたもんね」
「恥ずかしいからやめて」
そういった私もホテルに入った瞬間押し付けられた唇の感触を思い出して少し体が熱くなった。
次はいつちゃんと会えるの?なんて無駄なことは聞かない。
次はいつ出来そう?くらいは聞いてもいいかもしれない。
「拓司くんお仕事頑張ってね」
離れるのが悲しくなっちゃうから、彼に背を向けて先に靴を履いた。
「麗結」
「ん?」
「もっかい...」
振り返るとチュッと音を立てて彼の唇が一瞬触れる。
「...もうキスしないって思って塗り直したのに」
「...そのつもりだったんだけど...」
リュックを背負ったままの拓司くんが、私の体を自分の方に抱き寄せてまた唇を押し付ける。
今度は長い、深い、とろけそうになるやつ。
「まーた取っちゃった」
「もう...帰らないと時間...」
「もう1回。今のキスでやる気復活した」
「復活したじゃなくて帰らないと...!」
「こっから走れば5分だな....オフィスに行く時間まであと30分ある」
「そうじゃなくて...!」
せっかく履いた靴を脱がされ抱き上げられた時には、もうその気にさせられてしまってる。
いまさっきお別れしたはずの真っ白なベットの上で、「またリップ塗り直さないとなぁ」なんて幸せすぎることを考えてながら、拓司くんに身を委ねた。
・
「今戻る!戻るから!5分待って!走る!」ってメンバーさんからの電話を片手に焦ってシャツのボタンを止めてる拓司くんを見ながら2度目のリップを塗り直した。
「そりゃそうだけど...」
「けど?」
「お仕事の合間にするのは不健全かもしれません。しかも15時」
「それもしゃーない!」
気にしてるんだか、全く気にしてないんだが、とてもプラス思考な拓司くんが好き。
会えなくたって、一生懸命連絡とる時間をくれるし、こうして愛してもらえなくたって、たくさん愛はもらってるし。
もうすぐ5時だ。
拓司くんといる時間はあっという間。
ホテルを出る時間だ。
もうキスはしないだろう、とリップを塗り直した。
「あれ、変えた?」
拓司くんが、自分の唇を指さして多分リップのことを聞いてる。
「うん。2週間前くらいかな?前のやつなくなっちゃって」
「ふーん...今日会った時はよく見てなかったわ」
「がっついてたもんね」
「恥ずかしいからやめて」
そういった私もホテルに入った瞬間押し付けられた唇の感触を思い出して少し体が熱くなった。
次はいつちゃんと会えるの?なんて無駄なことは聞かない。
次はいつ出来そう?くらいは聞いてもいいかもしれない。
「拓司くんお仕事頑張ってね」
離れるのが悲しくなっちゃうから、彼に背を向けて先に靴を履いた。
「麗結」
「ん?」
「もっかい...」
振り返るとチュッと音を立てて彼の唇が一瞬触れる。
「...もうキスしないって思って塗り直したのに」
「...そのつもりだったんだけど...」
リュックを背負ったままの拓司くんが、私の体を自分の方に抱き寄せてまた唇を押し付ける。
今度は長い、深い、とろけそうになるやつ。
「まーた取っちゃった」
「もう...帰らないと時間...」
「もう1回。今のキスでやる気復活した」
「復活したじゃなくて帰らないと...!」
「こっから走れば5分だな....オフィスに行く時間まであと30分ある」
「そうじゃなくて...!」
せっかく履いた靴を脱がされ抱き上げられた時には、もうその気にさせられてしまってる。
いまさっきお別れしたはずの真っ白なベットの上で、「またリップ塗り直さないとなぁ」なんて幸せすぎることを考えてながら、拓司くんに身を委ねた。
・
「今戻る!戻るから!5分待って!走る!」ってメンバーさんからの電話を片手に焦ってシャツのボタンを止めてる拓司くんを見ながら2度目のリップを塗り直した。